自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

zs5分解方法

ご質問を頂いたので、ご参考に解説します。

f:id:domingo55:20170918190759j:image

百均のニッパー。先端が細くてこじっても力がかけやすいものが良いと思います。

f:id:domingo55:20170918190858j:image

先端の鋭いピンセット。更に少し先端を曲げています。

f:id:domingo55:20170918190943j:image

革細工でよく使う、押し切りカッター。

革細工コーナーで売ってます。分解にはとても威力を発揮します。オルファ製を使ってます。

f:id:domingo55:20170918191100j:image

カナル先端にニッパーを突っ込み、少しづつ、砕いていきます。

先ずは、高音用のBAが出てきます。

接着剤で止まっているので、ピンセット等を使って、ゆっくり外してください。

当然、背面には配線が来てるので、注意してくださいね。

 f:id:domingo55:20170918191359j:image

BAが外れたら次は10ミリのドライバを目指します。

f:id:domingo55:20170918191307j:image

チマチマと、私は写真のような大きさで砕いていきます。

ドライバの横の部分は、ドライバに変な力がかからないように、注意してください。

10ミリのドライバを外すところまでは大して難しくないと思います。

f:id:domingo55:20170918191619j:image

10ミリドライバが外れたら次はいよいよ、高音用のBAです。

上の写真は、BAのキワキワに押し切りカッターで、カットしたものです。

この部分だけ、押し切りカッターを使います。

f:id:domingo55:20170918191825j:image

写真はドライバを外した後のものですが、カッターを入れる角度等を参考にしてください。

このカッターは、かなり強力で、なんでも切れてしまいますので、角度が悪いと、BAも切ってしまいます。

慣れないうちは、すこし外側をカットして、ペンチ等でプラスチップをこじってください。

小さい方のダイナミックドライバは、隙間の青い接着剤を取り除いてやると、手で外れます。

 

くれぐれも、各ドライバはペンチでこじらないようにしてください。

結構簡単に壊れます。根気よく接着剤を剥がせば、必ず手で取れるはずです。

f:id:domingo55:20170918192330j:image

ご健闘をお祈りします!

(=^x^=)

 

 

 

 

 

KZ zs5 その後

f:id:domingo55:20170918013125j:image

そのままにして置くのも勿体無いので、聴けるようにする事にした。

材料にして置くのもいいのだが、取り敢えずちゃんとした実力が知りたい。

まずは、ダイナミックドライバに熱伸縮チューブを取り付けた。

 

中域〜低域担当のダイナミックは、内径2ミリの音導管とした。

とにかく、ダイナミックの味を前面に出したかった。

対して高音用のBAには、細めの音導管。きつくなり過ぎると予想した。

その代わり、オリジナルの設計思想に合わせて、カナル出口付近に配置してやるつもり。

f:id:domingo55:20170918013457j:image

材料一式。今回は透明シェルとした。

やはり透明がカッコ良いような。

mmcxのコネクターは、新作を利用。引っ掛けるところが作られていて、メチャ使いやすかった。安かったしね。(=^x^=)

 

f:id:domingo55:20170918013546j:image

意外に、詰め込み作業は時間がかかった。

途中でだるくなって、ちょっと手抜き。

(@ ̄ρ ̄@)

 

音出しして、ビックリ。

普通、同じドライバ構成なら音の質は似ていると思うのだが、オリジナルとは全く別物の音になった。

まず、解像度が高い。中域が前に出て、とてもパキッとしている。

対して低音は大きな変化はない。量が多めで、少しフワッとしている。

音場も広い。ちゃんと気持ち良い。

 

この変化を感じると、やはりオリジナルでは、ドライバが2つ死んでいたと実感した。

メチャクチャ違う。まるっきり別物。

しかし、オリジナルでその問題点に気づいた所で、治すのはかなり難しいと思う。10ミリドライバをうまく取り外して、音導管を塞いでいるだろう接着剤を取り除いてやらないといけない。接着剤でベタベタになっていなかったら、可能かもしれないが。私なら壊してしまうだろう。

(@ ̄ρ ̄@)

 

でも、カスタム化したzs5は、結構気に入ってしまった。明日、時間がとれたら組み上げてしまおう。

この音の方向性は、今までのどのイヤホンとも違って、結構楽しい。

 

今夜は台風。

意外に、風が弱く穏やかだ。

(@ ̄ρ ̄@)

 

 

 

 

KZ zs5 内部構造と所感

ちと、酷評する。

KZファンの方は読み飛ばしてほしい。

f:id:domingo55:20170917011545j:image

カスタムシェルに入らないので、筐体を破壊することにした。

硬く、接着剤の量も凄いので、細かく砕いた。

f:id:domingo55:20170917014807j:image

f:id:domingo55:20170917011717j:image

内部は二重構造になっている。

この構造のままシェルにインできたら、楽に再現できるはず。慎重に作業。

f:id:domingo55:20170917012118j:image

写真で、左側のユニットに、5ミリのドライバと高音用のBAがはいっていて、細〜い溝を切って、音が右上のユニットに導いてある。中華イヤホンでもこんな設計ができるんだと感心した。が???

その音の出口が接着剤で塞がれてしまっている。写真右上のユニット、中心付近のちっこい青色の部分が音を導く穴で、青色が接着剤。

やれやれ。(@ ̄ρ ̄@)

f:id:domingo55:20170917012526j:image

続けて分解。

接着剤野良量が多すぎて、いろんな悪影響が予想されるので、全部ドライバを外してしまうことにした。

上の写真はカナル先端部のBA。

接着剤で固定してあるだけ。カナル部品の壁に貼り付けてあるだけ。

f:id:domingo55:20170917012802j:image

f:id:domingo55:20170917012822j:image

片耳、ドライバ獲得完了。

高音用のBAは大変貴重。以前、コメント頂いた中華製TWFKのような感じがする。

実力はどうかな?(=^x^=)

 

f:id:domingo55:20170917013007j:image

反対耳のユニットを分解。

このイヤホンは先端からバラす方が絶対簡単。

f:id:domingo55:20170917013114j:image

案の定こちらの耳も音導管部分が接着剤で塞がれてる。

わざとか?!(T . T)

f:id:domingo55:20170917013300j:image

さらに、こちらは高音用のBAがちゃんとハマっていない。おいおい、軽くでも検品したら絶対気づくやろ??

まぁ、音導管が塞がっていたからそもそも音は流れていなかったけどね。

f:id:domingo55:20170917013452j:image

両耳、摘出完了。

結構時間がかかってしまった。

 

KZ zs5。

4ドラがウリだが、2発分しか音は聞こえていなかったようだ。設計そのものは悪く無いかも知れないが、接着剤で塞いでしまっている個体がほとんどだと思われる。

部品の繋ぎ目、ちょうど接着剤が必要な付近に音導管がくるから。(T . T)

しかも、ドライバがちゃんとはまっていなかったり。。。

 

しかし、2発分でこの音質。青色ブルーのドライバとBAがいい働きをしているんだと思う。

ちゃんと4発で鳴らしたらどんな音になるのかな?

買った直後に聞いた時に感じた、中域がつまんない感じ。改善されるかも知れない。

 

また、設計思想について。

5ミリドライバと、超高音用のドライバをカナルの遠くで細い音導管で繋ぐのは、少し納得できない。それじゃあ、高音〜中域が減ってしまうぞ??

この辺りも見直してみよう。

 

 

 

f:id:domingo55:20170917014137j:image

台風がきてるけど、自転車買った。通勤用に中古でバカ安。

ママチャリ部品が多いが、フレームだけはちゃんとアルミで軽かった。

BB変えて、クランク変えて、ハンドル周り変えて、、、色塗りかえよう。

早く晴れないかな(@ ̄ρ ̄@)

 

 

 

 

KZ ZS5分解

f:id:domingo55:20170916005304j:image

筐体の隙間をこじってやると、フタは少し固いが外れる。

f:id:domingo55:20170916005353j:image

絶縁用の和紙を外してやると、ドライバが見える。

4つ確認。

見慣れたノウルズでは無いな。

mmcxにするのは簡単だ。五分でできると思う。

 

はてさて、どう料理する?

カスタム化しないと使う気にはならないが、ドライバは、ガッチリ固い接着剤で固定されている。

f:id:domingo55:20170916005627j:image

そのままでは、カスタムシェルには入らない。

(@ ̄ρ ̄@)

どーすっかな?

もっとバラすかな?

 

 

 

16号機その後 多ドラとの比較

15号機作成後、4日が経過した。

今までならレジンの硬化による音質変化を感じる頃だが、今回はあまり感じない。

シェル内に真鍮部品を詰め込んでいるから、レジンの量が減っている。また、シェルを濃いめの緑としたので、影響する紫外線量が少なくなっている。そんな所が理由かとおもう。

もっと広い音場が欲しいのだが、もっと待つ必要があるのかな?

(@ ̄ρ ̄@)

f:id:domingo55:20170915080310j:image

確認のため、14号機と比較。

14号機はやはり中域付近の解像度がとても高く、味付けもとてもいい感じ。音場も最強クラスに広い。

しかし、直後に16号機を聴くとまとまりの良さに驚かされる。音場も狭くない、むしろ広い?

(@ ̄ρ ̄@)

うーん。16号機がとても良い。多ドラ機も負けているわけではないが、魅力の方向性が違う気がする。

方向性の違いは、①解像度と、②高音〜低音のバランスの違いだと思う。

 

①解像度

タドラ機のほうが高い。ワンドラでも悪いわけではないが、音符が込みいると潰れてしまう。

解像度が高いと、込み入った曲を細かく聴き込む快感が得られる。細かい音符が多いアニソンなんかはそうだと思う。

ただ、ミディアムテンポになると話が変わってくる。ワンドラ程度の解像度でも普通に聴きこめる。

しかも、敢えて解像度高く聞かなくてもいいジャンルも存在する。例えば、音を歪ませまくっているロックとか。ノリ良く聞ける方が楽しい。

 

②高音〜低音のバランス

多ドラ機も視聴を繰り返して調整するから悪くはないが、ワンドラの方が繋がりが自然。現時点の私の技術力では差ができてしまう。

 

まだまだ、多ドラ機を諦めるわけではないが、ワンドラの魅力を強く確認できた。

ちゃんと作れば、絶対いける。特に、今回極端な制振をしてみたが、とてもいい結果となったと思う。もうすこし、制振を研究してみるかな。

(@ ̄ρ ̄@)

 

 

 

16号機 ダイナミック1発

先日の中華イヤホン

SoundPEATS B30が、やっぱりいい。

でも、低音の締まりが若干悪い。

カスタム化してやれば改善させられると思う。

新しいシェルを試してみたいしね。

f:id:domingo55:20170910220605j:image

早速、殻割り。接着剤でとまっているだけ。手でこじると外れる。ドライバーより前面のプラスチック部品はそのまま使用する。

だが、より深く入れるために、先端はカットする。

f:id:domingo55:20170910220710j:image

更に先端を切り詰めて、シリコンチューブを接続。シリコンチューブにしたのは後で引き抜くため。柔らかくてよく伸びるからきっとすぐ抜ける。

f:id:domingo55:20170910220831j:image

材料一式。

内部配線はオーグラインとした。

真鍮の金物は、重量を稼ぐため。スピーカーの筐体が重くなると音が締まる。また低音の特性も向上すると考えた。

f:id:domingo55:20170910221022j:image

ギッシリ詰め込んだ。細かい隙間には、ベアリングボールを追加してやった。

案の定、めちゃ重い。こんなに重いイヤホンは見たことない。

アコースチューンの新作イヤホンも重かったが、あれより更に重くできた。

さて、音はどうなっているかな?

f:id:domingo55:20170910221229j:image

とりあえず組み込んでみた。磨きは一切無し。茶色と緑の組み合わせを、ぜひやってみたかったが、意外にシェルが濃く見える。BAドライバなど、銀色の内部ならまた違ったんだろうが、真鍮の色がだいぶ影響しているようだ。

次回はもう少し薄くしてみよう。

f:id:domingo55:20170910221520j:image

 内部のベアリングがエグいな。

(@ ̄ρ ̄@)

f:id:domingo55:20170910221534j:image

音出し。

予想以上に素晴らしい音がする。SONYEX1000に勝っているかも知れない。

高音〜中域のキャラは、基本的に変わらない。ケーブルを変えてバランス接続としたので、解像度や空間はかなり向上している。

しかし、特筆すべきは低音。( ´ ▽ ` )ノ

とても締まって筋肉質。しかも量も増えている。

9ミリのドライバでこの低音はかなり驚き。

アコースチューンの低音に近い気がする。

重量が良い影響を与えているとすると、多ドラ機を作る時も考えないといけないと思う。

 

これは、かなり楽しいイヤホンになってしまった。ワンドラゆえの音のつながりの自然さも感じられる。

多ドラ機のような「透明感」は少ないが、これはこれでかなりアリだと思う。

(=^x^=)(=^x^=)

多ドラ機をさしおいて、しばらくはコレを使ってしまいそうだ。

しばらくは内部のレジンの硬化で、音が変わっていくはず。楽しみだな。

 

f:id:domingo55:20170910222956j:image

少し涼しくなったが、まだ夏の気配がたくさん残っている。

(=^x^=)