このイヤホンは左右のバランスを取るのが難しい。高音域がとても豊かなイヤホンなので、すこしの違いで左右のバランスが崩れていると感じてしまう。
先日、カナルの内部をリューターで拡大したが、ボーカルは真ん中に来るものの、シンバル関係は右に、ベース関係は左によりがちだった。
昨夜、試行錯誤の末、右耳のカナルに長さ4ミリ程度のシリコンパイプを入れてやると、バランスが改善できた。
ソラの時もそうだったが、セラミックツイーターは繊細なのかもしれない。だからこそこの音が出せると思うのだが、カスタム化する時にはかなり注意が必要だな。(´-ω-`)
肝心の出音だが、かなり満足度は高い。IE800ではなくこちらを聴きたくなる事が多い。
綺麗に空間を表現して過不足のないIE800に対して、煌カスタムはかなり元気の良い印象。音の粒が元気よく飛び出してくるのだが、かと言って、空間表現力が弱いわけではない。
写真は一般的なドラムセット。中央部にバスドラがあって、そこからステーを伸ばしてタムを2つ固定している。
バスドラムには布やスポンジ、座布団などを入れてミュートすることで、大太鼓的な「ドォーン」という音ではなく、「ドッ」という音にチューニングする。ミュートで残響音をカットしてアタック音を取り出すイメージ。
但し、実際のドラムセットではバスドラに固定したタムが共鳴する。「うおーん」という響きを出してしまう。
レコーディングでは、上手く消すことも可能なのだが、CD音源でもドラムソロなどではこの共鳴音が聞こえる。
煌カスタムで初めに驚いたのが、このドラムの共鳴音が聞こえること。セラミックツイーターの効果なのか高音のみでなく、低い音の表現力も向上していると思う。この手の音を出せることで、豊かな空間表現ができているのかもしれない。
まだ、レジンの硬化が進行中だと思う。チューニングには時間がかかりそうだが、なかなか中毒性のある音を出してくれる。
作ってよかったな。(^^)