自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

intime 新作について。

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intime の煌。

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同じくintime の轟。

オリジナルからあまり分解せずカスタム化したが、作成から数ヶ月経って抜群に楽しいイヤホンになった。

カスタムシェルに入れてガッチリ制振する事で、雑味がなくなり空間も広大になった。

IE800や、dita answerにも負けていない。

 

そんな中、

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新作、フラッグシップの開発が公表された。

「フルチタンボディー+チタンウーハー+VST2というデバイスの組み合わせをベースに、徹底的な解像度の向上と3.5mmのアンバランスとは思えないほどの音場の広さを実現」とのこと。カスタムの過程で、筐体のさらなる制振は是非お願いしたいところだったので、大変嬉しい(^^)

てか、社長の渡部さんは大げさな言い方をされる方ではない。渡部さんが言われるのなら本当に凄い解像度と、広い空間が実現されていると思う。煌と轟のカスタムの解像度や空間の広さからも、本当なことは予想できる。

いよいよハイエンドで、勝負かな?(^^)

 

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ハイエンドと言えば、ベイヤーダイナミックのXELENTO。

ケーブルを手持ちのバランス接続に交換して本気で聴いてみた。

音が近くて鮮明。低音もしまっていてしっかり沈む。細かい音の聞こえ方も凄い。

 

本物のドラムに座り、スネアドラムをハイテンションに張った状態で、軽くスティックを打面に落とすと、パラパラという音と一緒に、「トゥーーン」と太鼓本体の胴鳴りが聞こえる。通常はこの胴鳴りを嫌って、ミュートをかましたりして太鼓の鳴り方を変える。EXLENTOではこの胴鳴りが聞こえ、ドラムの皮のテンションまで感じられるた!スネアのチューニングをしている自分が想像でき、かなり感動した。(^^)

 

これまでにBA機など高解像度のイヤホンで聞いた時にも、この音は確かに聴こえていたのだろう。だが「なにやら聞こえる」だけで、雰囲気まではわからなかった。XELENTOではちゃんと実体を持った音として認識できた。

また、中域の主張が強烈。普通ならうるさく、安っぽくなると思うがそうはならない。

例えばピアノの音など、イヤホンによって聴こえ方が結構変わると思うのだが、XELENTOでは心地よい音=正確な音がしていると感じた。きっとその辺りも影響していると思う。

とにかく、これまでにない音楽体験で、めちゃめちゃ楽しかった。

でも、流石にお高いから買わない。

どうせ買ったらすぐ分解する。壊すかもしれないものにこの金額は出せないな。d( ̄  ̄)

 

intime の新作は、XELENTOとは方向性が違うかもしれない。だがセラミックツイータを使うなら負けない中域が表現できると思うが、どんな音に仕上がるのかな?

とても楽しみだ。(^^)

 

 

 

 

 

リッツ線のハンダ付け②

先日作ったvermilionが断線した。

リッツ線の中心にある繊維を取り除いていたせいで、強度が足りなかったのだろう。

今後、繊維を取るのは無しにしよう。

 

ふとハンダゴテの熱量が足りないのかと思い、古い30ワットのコテを出してきた。

いつも使っている15ワットとは全然違う。ハンダ団子をつくってその上でリッツ線を溶かす方法で、皮膜がうまく溶ける。

うまくいった。。(^^)

 

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簡単だったんだな。。。

 

今後はハンダゴテの出力も考えよう。

 

 

不思議と嫌いになれないイヤホン③

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とりあえず、ささっと音が出るようにしてみた。

ボーカルが近くなったが、空間の広い感じは変わらない。

ひょっとしたら、いい音が出ない可能性も

あると思っていたが、これなら試す価値はありそうだ。

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とりあえず、使えるようにした。

音導管の太さを大きくしたのだが、低音が不足気味になった。

細い管に修正する必要があるな。

 

しかし、微妙に焦点がボケるような不自然さもあるような?いや、とても良いような?

現時点ではイマイチ評価ができない。

少し様子を見るかな。

 

 

カスタム材料としてのイヤホン

カスタムする材料としてのイヤホンを整理したい。材料を取り上げた記事は以前もあるが、今回は最高音質を目指す為のチョイスとした。

しかし、たかが材料としてのイヤホン。そんなに散財するのも良くないと思うので、中古価格も思いっきり考慮する事にする。

 

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SENNHEISER IE800

イーイヤとかでいろんな機種を聞き、よく分からなくなった時などに聞き直すと、耳を正常に戻せる。リファレンスとなる音。

広い再生レンジに高い解像度、広い空間は勿論だが、音が全く「自然」で、2万円未満のイヤホンや多ドラ機にありがちな音の加工感や音の違和感が全くない。

「自然な音」はとても大きなポイントでIE800と聴き比べると、音が変だと感じるイヤホンはとても多い。どこかの帯域のみギラギラしていたり、こもっていたり。。それだけで聞いていると楽しい部分もあるが、すぐ飽きてしまう。

いろんな曲を楽しく聞くためには、とても大切なポイントだと思う。

 

小さな筐体。短いカナル。カスタムシェルの中にも入りやすい。

ケーブルが硬くて劣化しやすいことに加えて、リケーブルができないため、うまく断線した個体に出会えると、激安になる。一万を切る個体も見た事がある。

ドライバは強いのか、ドライバそのものに不調を抱えた個体も少ないと思う。

 

以下の機種は、基本的にIE800と比べて違和感のないものを紹介したい。

 

 

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②NOBLE EDC BEL

このクラスでは、「自然な音」感がとても優れていると思う。また、中域より上のあたりがとてもスッキリしていて気持ちいい。空間はIE800と比べると狭いが、5ミリドライバゆえのレスポンスの良さが感じられる。

EDC Velvetと比べると、Velvetは音が詰まって聴こえてイマイチ。

5ミリドライバ、小さい筐体。カスタムシェルにも問題なく入るはず。

リケーブルできないので、ケーブルが痛んだ個体ならお買い得だが、あまり数が出ていないような印象。中古を見たことがない。多分、一万中程かな。

ドライバの強さはわからない。

 

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③HIFIMAN RE800J

RE800 silver

一般に空間が広いと称される事が多いが、IE800と比べると特に広いと感じない。silverの方は800jよりレンジが広く感じられ、私は好み。

小さな筐体で、かなり狙い目だと思う。

リケーブルできないので、激安品もあるはずだが、なかなかお目にかかれない。

だが、silverなら新品でも納得できる価格。IE800を買う前なら買っていたと思う。

ドライバの強さはわからない。

 

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④intime 煌、轟

ノーマルでは、残念ながらIE800と比べると高音域が暴れると感じる。お安いイヤホンによく見られる感じ。。再生レンジが広く、解像度も高く、空間も広いのに残念。

だが、少し制振してやると、すごく化ける。

制振しながらカスタム化してしまうと、IE800より鮮烈で楽しく聞ける場面も多い。実際、よく使っている。

筐体が大きめ。シェルに入れるには一苦労。音が変わってしまうので、出来るだけ分解は避けたい。

リケーブルも可能なので、ケーブル劣化品の中古にも期待できないが、元が安いので5000円程度の出物も見られる。

中古品もそこそこ見るが、ドライバに不調を持った個体は見た事がない。耐久性はあると思う。

 

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⑤DITA ANSER

大変良い。イーイヤの膨大な商品の中で費用対効果として、一番良いような気がしてる。

レンジが広く、解像度もめちゃくちゃ高い。空間も広い。IE800と比べると音が近く、鮮やかに聞ける。

そのままでも良いのだが、最新の機種に比べると、高域の伸びがイマイチな部分がある。

だが、カスタム化で調整してやると、改善できる。私はカナルを広くしてやった。かなり良くて、現状、DITAの最新機種に負ける気がしない。

筐体は小さくないが、高さが低く、また削れる部分が大きいので、シェルの中にも入れられる。

しかも生産中止のため、中古が激安。正常稼働品で一万代。リケーブルできないので、ケーブル劣化個体も狙える。

但し、ドライバに異常が出る場合があると思う。私の個体も片耳にノイズが乗ったことがある。あまり強いドライバではないのかもしれない。

TRUETH版は、ケーブルがvan den halになっている。このケーブルもかなり好み。ただし、リッツ線ではないので、緑化がかなり進みやすい。黒い皮膜なので分かりにくいが、分解したら間違いなく驚くレベルに緑化していると思う。

 

⑥キャンプファイヤ製品 全般

とても良いと思うが、中古もとても高い。そのため、まだちゃんと手を出せていない。

だが、作りはとても良いとおもう。こんな丁寧な作りを見られる工業製品もなかなか無い。

但し、中古で「音の出ない」ドライバをよく見かける。ドライバが弱い可能性があるので要注意だと思う。

 

 

⑥その他 ハイブリッドなど。

SONY IER-Z1R

謳い文句の空間の広さは、IE800と比べるとあまり感じなかった。また、低音域、ベースラインの少し上のあたりに変なコモリを感じてしまった。

そのため、全体に透明度が低く、なんだが昔の悪いSONYのイメージの音が思い出された。

期待しすぎたかな?やはりSONYが本気で作ってもハイブリッドは難しいのかもしれない。これならEX1000を買う方が幸せになれる。

 

Campfire Audio SOLARIS

こちらもハイブリッド。

SONYに対して変な癖もなく、かなーりいい感じ。但し、なにか線が細いというか、音が遠いというか。私の好みには合わなかったようだ。

 

 

さて。

色々視聴したわけだが、久しぶりに強烈に心を奪われてしまったイヤホンが出現した。

その話はまた、後日。d( ̄  ̄)

 

 

 

 

 

 

不思議と嫌いになれないイヤホン②

 

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SONYのEX650。

やはり、異様に空間が広い。

解像度もそこそこ。これなら違和感なく聞けるレベル。低域から、高域まで変な癖もなく(ソニーの変な癖も感じない)、悪くない。

新品からこの音が出ているとしたらすごいな。

 

構造が知りたくなり、分解した。

特別、変わった作りは見られない。

カナル部分がねじ込み式になっていたので、扱いやすかった。

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片側のみ磨き込んでみた。

綺麗にピカピカ。これなら使えるかな。

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シェルへ入れるイメージ。

空間の広さを感じたいので、できるだけそのまま使う予定。

 

さて。どうなるかな?

一万円程度のイヤホンなのであまり期待はしてないのだが、不思議な感じだ。まぁ、あまり期待せず、時間のあるときに組んでみよう。

d( ̄  ̄)

 

 

 

beat audio vermilion

 

中古で入手。

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定価は6万程度と思っていた。

皮膜の劣化等は見られず状態は良いのだが、特殊なバランス端子となっており、格安だった。

改造が前提となるが「こんなの簡単」と思い購入した。しかし、線材がリッツ線だった。イキナリ難易度マックス。

そして、悩んだ挙句、前回のブログとなった。

 

今回、試行錯誤を繰り返してでも、完全な方法を見つけたい。

 

試行錯誤の末、どうにか使える方法を組み立てた。

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皮膜を取った状態。

透明の熱収縮チューブの中に、赤い皮膜が見える。vermilionの場合はとても柔らかいシリコン製だった。

リッツ線の周りには白濁したビニール皮膜が見える。

リッツ線の1番の利点は、一般のケーブルにある「緑化」が起こりにくい事だろう。長く使えそうだ。

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リッツ線をほぐすと、導線と一緒に白い繊維が編み込まれていることがわかる。

この繊維は火をつけても、なかなか除去できないため、私は切り飛ばしている。

上の写真は切り飛ばしたところ。写真上部に少し繊維が見えている。

 

この後、リッツ線に火をつけてみたり、紙やすりで磨いたり、色々やってみたが、一番効果があったのは、ハンダゴテで撫でてやる事。

何度か撫でていると、導線の色が無くなっていく。色が無くなると、リッツ線の表面コートが無くなったと考えられる(写真なくてすいません)。この状態で通電をチェックしたら無事に電気が通っていた。

 

次に、木片の上にハンダの玉を乗せ、更にその上にリッツ線を乗せたものをハンダゴテで抑えると、線材がハンダに沈んでいく。

これで、予備ハンダは終了。

あとは、普通に組み上げるだけ。

 

作業が細かく、写真が撮れなかったが、ポイントは、2つ。

リッツ線に編み込んである白い繊維を取り除く事と、よく熱したハンダゴテで撫でて皮膜を取り除く事。

 

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完成。

うまく攻略できたが、やっぱりリッツ線は苦手だな。d( ̄  ̄)

 

 

出音は、低音が多い感じ。しかもそんなに締まりも良くない。だが、その低音が他の音を邪魔する事なく沈み込むので、結構楽しい。

超有名ケーブルだが、オーグラインやDITAのケーブルに比べて特別優っているとも感じなかった。

まぁ、ケーブルの総括は、qp2r が修理から帰ってきたらちゃんとやる事にする。

 

 

vermilionは、私的には軽くて細いケーブル。

夏が来て薄着になるので、使いやすいのが1番の利点になると思う。(^^)

 

 

dirty loops

何年たっても好きなバンド。

特にドラムとベースの絡みがたまらない。

ドラムのテクニック、センス、目指したい目標だな。

 

そんな彼らの久しぶりの動画がアップされた。

https://m.youtube.com/watch?v=r_GTgpdoCh0&feature=player_embedded

 

なんと、後半にドラムソロあり。

たまらんなー。

(^^)