自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

DAP選び 〜イヤホンで歩み寄れる部分〜

結局、DAPが気になって試聴を繰り返している。

10万円以下の中堅モデルも良いモノはあるのだが、今使っているqp2r より明確に音質が向上するモノしか買わないことにした。やはり音質が最優先。qp2r より悪いと結局、使わなくなると思う。

 

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最近のqp2r とDITA dream の組み合わせは物凄いと思う。聞き込んでいる曲でも、聴くたびに音質に驚ける。

まぁ、そんな状況を踏まえながら、イヤホンとDAPとの役割的な部分を考えてみたい。

下記は、現在やんわりと考え中の内容。間違いも含まれるとおもうので、後日、更新したい。

なお、音源はジャズ的なバンドのスタジオ録音を使っている。シンセベースや電気ドラムの音は試聴には使わない(ここは重要だと思う)。

 

①高音〜低音のバランス

イコライザーを使わない前提で、フラットやらドンシャリやらの各帯域のバランスは、イヤホン側のチューニングで結構どうにでもなる。

つまり、味付けが大きいDAPは避けるべき。

 

②低音の力感

アンプの出力が十分に高いと、低音域の力強さが増す。低音の量はイヤホン側で調整できるが、力感は多くの部分でDAP側に依存する。

つまり、DAP選びのポイントになりうる。

 

③空間の広さ

これもイヤホン側である程度調整可能。

ただ、イヤホンでの調整幅は結構狭い。理想的には空間の広いものの方が良いが、結局、下記「③解像度」に影響されるとおもう。

 

ちなみにイヤホンでも、ドライバ背面の開口を大きくすると「音の抜け」は大きくなるが、それは元の音源の空間を再現するのではなく、空間が広いような味付けをするにすぎない。どんな楽器も締まりがなく、ぼやけてしまう。

 

④解像度

細かな音の聞こえやすさと定義するなら、イヤホン側でも歩み寄りが可能。ガッツリ制振して、高域をすこし強めに出せば良い。但しこれは、小さな音が聞こえやすくなるというだけ。

本当の意味での解像度はダップに依存すると思う。やはりDAPによって小さな音の再現力には差がある。

解像度にはこだわるつもりは無かったのだが、最近は解像度が高い方が楽しいと感じている。

つまり、DAP選びでは重視したい。

 

⑤音の明瞭さ

音が明瞭に聴こえること。解像度(細かい音の聞こえやすさ)とは区別して考えている。音の輪郭とも言えるかもしれない。

音が明瞭だと、ジャンルによっては楽しく聴ける。一方、のんびり聴きたい時は邪魔になったりもする。

 

音の輪郭には二つの意味があると思う。

一つ目は音質的に輪郭が出やすい音であること。硬い素材で制振量を増やすと中音域が前に出て輪郭が掴みやすくなる。但しこの場合、音を脚色しているだけ。本来の録音がそうなっているとは限らない。

 

二つ目は、左右ドライバのピントが合うこと。ドライバの位置や音の出口をいじることで音の明瞭さは大きく変わる。

 

つまり、音の明瞭さはDAPというよりイヤホンの仕事かもしれない。

 

⑥音の配置の塩梅(空間配置)

高い音は目線より上で鳴り、ボーカルは目線付近、低音楽器は目線より下。そんな音の上下配置について取り上げたい。

DAPによって鳴り方が違う。特に低音域でお高いものと安いものでは音の配置が違っている。

 

例えば、バスドラとベースの音に注目して聴いてみる。安いDAPだとベースとバスドラは目線より下の空間を充しながら鳴る。二つの音が混ざり合うことは無くても、同じような高さで混在する。

だが、お高いDAPではベースの主旋律が目線付近に上がってくる。目線より下にはバスドラが鎮座する(逆もあるが、ベースとバスドラは高さが違ってくる。)。

当然、楽曲や録音によっても変わるのだが、より低い低域が出ているベースの方がバスドラより高めに聴こえるのが、結構意外。

ベースがボーカルの位置に上がってくるのだが、ベースは左右に広く展開し、ボーカルは真ん中付近に集まるため、かぶることはない。

ベースが、高めの位置で鳴ることで得られる効果は結構多い。目線より下の空間の見通しが良くなることで、低音域の残響音が分かりやすくなる。

この、低音域の残響音が堪らなく気持ちいい。

 

◯まとめ。

イヤホンで歩み寄れる部分は意外に多いと思う。つまり、安いDAPでもイヤホンをいじる気があるならある程度どうにでもなる。

但し、上記⑤の空間配置的な部分はイヤホンではどうにもならない。

最近、SP1000Mを聴いたら、見事にベースラインが高いところにあった。qp2r と勝負させるならこれより上のクラスなのかもしれない。。

 

まぁ、のんびり選びますか。

d( ̄  ̄)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

EA-HF1 カスタム②

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組み込んでみた。

ドライバユニットの配置場所はかなーり悩んだが、ノーマルより音の鮮度を上げたかったので、限界まで鼓膜に近づけた配置とした。

 

また、今回はノーマルの筐体デザインができるだけ活かせるように、カスタムシェルはかなり切り込んでみた。

いつもより、だいぶ背が低くなった。

これはこれでかっこいいと思う。(^^)

 

音導管は、限界まで太くした。6ミリくらいあると思う。でも、まだ低音は負けないはず。

 

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フェイスプレートはまだだが、バーンイン。

ノーマルより中域〜高域が伸びた。音導管を太くした効果だと思う。

だが、低音は全く損なわれていない。グミレジンで固定したが、ノーマルより若干締まったと思う。ノーマルが少しボワつき気味だったので丁度いい塩梅だと思う。

 

いやー。

このイヤホン、反則級に音がいいですぜ。

安いけど、かなりいけてる。

(^ ^)

 

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あっついわー。

 

 

 

EA-HF1 カスタム①

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大変気に入ったのでカスタム化することにした。

分解の過程も充分楽しかった。なにせ、作りが良い。接着剤の使い方やパーツの固定の仕方、使うべきところに使うべき材料をちゃんと使ってあった。

こういうイヤホンを「作りが良い」と言いたい。

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一見、プラスチックに見えていた音の出口部分もしっかりと金属製。

しかもギリギリまで内径が追い込んであった。素晴らしいです。

ここをこんな風にいじってみたいと考えたところが、しっかり先回りして作り込んである。

 

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カンジンカナメのドライバ。

ドライバを覆う黒いプラスチックカバーは大変柔らかく、その周りを金属のケースで包み込む形。

すっごい共感できる。低音の豊かさに影響しまくっているはず。

 

でも、ドライバ背面にたどり着くのは、ウルトラ難易度が高かった。

硬い接着剤と、柔らかいプラスチック部品のため、壊しそうになった。めちゃ時間がかかった。

 

ドライバは、今までに見たことのないカタチだった。デッカイ磁石に、見たことのない背圧の逃し方だった。多分、オリジナルで作成されたのだと思う。めちゃくちゃ期待が高まる。

 

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ノーマルの筐体は、ちと古めのスピーカーの背面デザインをモチーフにしていると思う。すごく好き。

できるだけデザインを壊さないようにしながら、組み込むつもり。

手持ちの部品をつかって、ケーブルの出口を変更してやった。

まぁ、カッコよくできたと思う。

d( ̄  ̄)

 

さて、明日は組み込んでみるかな。

音導管の太さ、ケーブルの廻し方、レジンでの制振方法など、考えることは多そうだ。

良い素材に会えると、楽しいな。

(^^)

 

DITA dream 第3章③

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組み上げてから約2週間。音が落ち着いてきた。

写真はお気に入りの組み合わせ。

もう気持ち良すぎて、こればかり使っている。

 

音導管を太くしながら、グミレジンをうまく使ったのが良かったようで、私のイヤホンの中では一番良いと感じられる音になっている。

高音はよく伸びて、天井は感じられないのだが、果てしなく何処までも突き抜けていくような感じではない。あくまでも少し大きめの天井の高いホール的な広がり方。

中域は、音の輪郭がハッキリしている。だが決してキツすぎない。

 

そして特筆すべきは低域。

例えばベースの音などは、指で弦を弾いた瞬間にピークの音がでて、それが短い時間で収束するのだが、その「収束の仕方」がとても心地よい。

多すぎず、強すぎず、でもしっかり聴こえる塩梅で、すーーっと無くなる。とても気持ち良いと感じられる。この気持ち良い収束のおかげで、すごく印象的に低音が聴こえる。

 

他のイヤホン、聴かなくなってしまった。

どうなるのかな?

d( ̄  ̄)

 

 

 

 

アシダ音響 EA-HF1 レビュー

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久しぶりに新品イヤホンを購入した。

アシダ音響のEA-HF1。

Amazonで五千円くらいで買える。

レビューがよろしかったのと、15ミリクラスのダイナミック1発に惹かれて、試聴なしで買った。

 

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造りは普通のダイナミック機。まぁ普通なのだが実は大変貴重。理由は、大口径機にありがちな、変な音抜き穴が無いから。

大口径のイヤホンは他にも売ってはいるのだが、設計が古いモノが多く、ドライバ背面に穴を開けまくっていることで、中域マシンになってしまっている。

だが、これは期待できそう。(^ ^)

 

さて、出音。

通電した直後は、かなり低音がきつい。

だが、30分くらいのバーワインでかなり印象が変わった。高音が出てきて低音も落ち着いた。高音域〜低音域のレンジが広く、空間も広い。

 

全体に、大口径ダイナミックドライバの味がしっかり出ている。低音が深いところから出ていて、迫力がある。しかし低音域の空間は飽和することなく、ベースラインの下にも空間が感じられる。

解像度も高い方だと思う。不足は感じない。

高音域はしっかり出ているのだが、低音の迫力に若干押され気味。中域、特にピアノの音などは、低音が強くなり太い音になってしまっている。美しい響きを楽しむ感じではない。

また、中域に若干の雑味を感じる。この雑味がなくなれば見晴らしが良くなり更に楽しめると思う。

この音の暴れは、ほんの僅かなのであえて言うほどのこともないかもしれない。だが、10万円越えの機種との差としては明確に感じられる。

 

 

5000円クラスのイヤホンとしては優秀だが、強力なライバルがひしめいているので、このイヤホンを選ぶ人は少ないかもしれない。

しかし、15ミリクラスのダイナミックドライバを使って、ちゃんと製品を作ってくれたことはメチャクチャ評価したい。

特に、15ミリらしい迫力を出しつつ、解像度を確保してあるチューニングの塩梅は素晴らしい。大口径ダイナミックの魅力を感じられる数少ない現行機として、大いに称賛したい。

 

しかも、これって、めっちゃカスタム向き。音の暴れという欠点を補正しつつ、すごいいい音にできるような気がしてならない。早くカスタム化したいな。

 

今日は上機嫌です。d( ̄  ̄)

 

 

 

 

BAドライバ機

久しぶりに、ちゃんとBAドライバの音を聴きたくなった。

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3年ほど前に作っていたBA10発プラスダイナミックドライバ機。

今聴き直しててみると、魅力的な音ではない。最近作ったダイナミック機に比べて上下のレンジが狭く、解像度もまったく高いと感じない。高音も不足し、中域のみが変に響く。ただ、空間だけは妙な広さがある。広いというか、変な響き?

 

当時はかなりいい音だと感じたが、プラシーボが作用していたのかもしれない。

 

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シェルはかなり黄ばんでいる。ただし黄ばんでいるのは表面のみで、内部の空気に触れない部分のレジンはまだ健全。

黄ばんだ部分のレジンは見た目のみではなく、強度も変化していた。通常の「太陽の滴」とは違い、かなり粘る。この粘りにより、力を加えてもなかなか破断せず、くねっと曲がる。

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無事にドライバの救出完了。

当時、いろいろなフィルターを入れていたが、「勘」で入れていたので、今見るとちぐはぐな感じ。

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フィルターは全て撤去し、音導管の太さとドライバの位置のみで音のバランスを変えようと考えている。ネットワークは、当然無し。私にはこもったように聴こえてしまう。

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組み上げた。

高音用BAほど太い音導管で鼓膜の近くに配置している。

 

さて、出音だが。。。

かなり改善されるつもりだったが、ものすごく期待外れ。聞く気にもならない。

中域に変な盛り上がりがあり、高域も少しかすれる。低音もまったく不足する。

ただ、空間のみ、変に広い。というか何かおかしな感じで響く。

少しチューニングしてみたが、根本的に何かが悪い。

帯域のバランスも悪いが、音の定位がうまく定まらない。楽器が定まらずふらふら移動する。

きっと、左右のドライバの位置がうまくあっていないのだと思う。

てか、片耳10発もあるドライバのピントを合わせるなんて無理だと思う。。。

 

JHオーディオとか、多ドラが得意なメーカーはどうしてるのかな?

ひょっとして、曖昧なまま誤魔化したりしてないかな?機会があれば聴いてみたい。

 

久しぶりにBA機をやってみた。

BA多ドラ機は、なにか根本的な問題があるように感じる。TWFKをダブルにして4発とするより、2発のままで、5ミリ鼓膜に近づける方がいいはず。

ダイナミックドライバ単発でもコンマ数ミリの調整で音は激変する。それほどピントを合わせる作業は大切だと思う。

BA機はもっとドライバ数を減らしてチューニングの幅を確保する方が良いと感じた。先ずはピントを合わせないとBAの持ち味すらよく分からない。

 

あと一つBA機、作ってみるかな?まぁ、考えてみよう。

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今回はシェルを作り置きしておいた。

d( ̄  ̄)

 

 

 

 

MMCXコネクタ

夏になるとMMCXコネクタは要注意だと思う。

特にケーブル側の雄端子には、汗が普通に侵入する。保護策が必要。

また、MMCX端子は千円を超えることが多く、単価的に節約対象かな。

また、太いケーブルを使おうとすると、既製品だとうまく入らないこともある。

そこで、下記HMASSAさんのブログを参考に実験してみた。

 

自己流断線修理術

https://hmassa.hatenablog.com/entry/2020/05/13/230427

 

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先ず、普通にケーブルにコネクタをハンダ付けする。

そこに熱収縮チューブをかぶせる。

ケーブルの端も含む長さとし、水分の侵入を防げる長さを意識する。

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レジンを注入し、硬化したら熱収縮チューブを外した。

まぁ、綺麗な仕上がり。このままでも見苦しくはないかな。だが、そんなに強度があるわけではない。

ハードに使うなら後一工夫必要だと思う。

自作レベルの強度で良いならこんなもんでしょう。

 

 

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ヤスリで若干整形し、表面をコーティングして完成。

片側は塗装してみた。塗装すると思ったほど格好良くなかったので、塗装は片方のみとした。今後はスケルトン仕様で良いかもしれない。

プレーヤーの試聴用に4.4ミリの端子としておいた。

一個も持ってなかったので、まぁ作ってみた感じ。

 

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連休はほとんど仕事だった。

最近、異様に夕日が鮮やかな日が多い。。。