3月20日に制作をスタートしてから約1ヶ月半。やっとでここまで来た。
今回は出音を細かく確認して、何度も作り直した。
ダイナミックドライバを限界まで筐体の中に詰め込んだらどうなるか、実験していたような取り組みとなったが、結果的には満足のいく音となった。
得たノウハウも多くあったが、課題も色々見えてきた。
(構成)
5.5ミリドライバを4発。メーカーは、JVCやRHAを使った。JVCのユニットは低音がしっかり出ているが、中域に独特の味付けがある。言われずに聞いてもJVCのユニットだとわかる程だと思う。悪くないけど好きじゃない。
RHAのユニットはカラッと高域をメインに鳴らす感じ。とてもいいと思うが、なかなかジャンクが無く今回は1発のみ。
音導管は、内径2ミリ。1〜2センチ位の長さにできたと思う。
MUIXのドライバは、2発を低音用に使用した。
殻割りしてすぐ使えるお手頃感と、ベースライン付近にある山が好きで使いまくってるが、12号機と比べると、極低域は出ない。物足りないといえば物足りないかな。
音導管は、内径1ミリ程度。こちらは、4センチ位あるかな。
フィルターは、オレンジ。
ネットワークは、音の鮮度優先でつけなかった。
(高音域)
しっかり出ているが、決して多いわけではない。「聴き疲れしない程度」という表現があるが、それに近いと思う。
(中音域)
抜群の解像度だと思う。量は多め。
サックスの音やスネアの音など、BAとは全然違う音が出ている。
残念なのが、JVCっぽさが残ってしまった。悪くはないけど、今後のチューニングで消してしまいたい。
(低音域)
低音マニアを納得させられる量は出ていると思う。ただし、極低域まで出すとボアつく。この辺りは、レジンを満たすと改善するはず。
(音場)
広い。但し、中音域のインパクトが大きく、広いと感じにくい。
音がパーンと前に出てくる感じ。まぁ、これはこれで好ましい。
(解像度)
低くない。12号機には遠く及ばないがSONYのEX1000とかよりは格段に高いと思う。
今回は、解像度を求めなかったからこんなものだと思う。
(スピード感)
ここが1番の特徴。
ダイナミックドライバのくせに、スピード感をすごく感じる。バラードを聞いても納得できる深さもあるが、中音域が元気なせいか、スピード感をとても感じることができる。
ハードロックとかいいと思う。
(全体)
いい音が出てるのだが、何処か心に響いてこない。エージングか、カナルの作り込みだと思うが、もう少し様子見だな。
だが、ケーブルを変えると物凄く変化を感じることができた。コンデンサ入れるより大きく変わるような。。。
チューニングメニューはあまり多くはないけど、少し様子を見ながら詰めていきたい。もう少し気持ちよくできるはず。
今回はネットワークにも手を出したが、音導管の長さや、ドライバのセレクト、配置など物理的な作り込みの方が効果が大きいと感じる結果となった。
ただし、BAドライバは音の輪郭がハッキリしているから、全然違うアプローチになるとは思う。
まぁ、組んだ初日としては、いい音してる。
(@ ̄ρ ̄@)
どんなフェイスプレートつくるかな??