カナル先端のチューニングを本気でやってみた。
音導管の出口は4つ。
2つは、5.5ミリドライバ用の内径が2ミリ。
2つは10ミリドライバ用の内径1ミリ。
内径が2ミリの音導管は、ビニールパイプを一旦外した。音が広くなって高音も強くなったが、中域も盛り上がって少し聞きにくくなった。
そこで、スポンジを詰めてみた。高域が抑えられたが、スポンジでは「コモリ感」が出てきたのでやめた。解決策として、内径2ミリのビニールパイプを長さを調整しながら再度入れた。今回は5ミリ程度入れている。コモリ感はなく単純に高域〜中域の音量が下がった感じ。
今回は5ミリだが、長さを調整すれば色々な効果があると思う。
右耳と左耳、同じように聞こえるように、少し左右でパイプの長さとかを変えている。
内径が1ミリのパイプは低音用をイメージしてるが、そこそこ中域も出ていた。
少しでもスポンジを詰めると、中域〜高域は随分少なくなった。そこで、2ミリ立方位のスポンジを中域がカットできる量の基本とした。そこから更に量を増やし、低音の量を調整した。
今回は、右耳の方がスポンジ量が多い結果となった。
チューニングは、けっこうシビア。
朝と夕方、暑かったり寒かったりでも聞こえ方が違う。今、このブログは飛行機で書いているが、気圧が変わったりするともう何が何だかわからないくらい音が変わる。
今回、一応の正解を出したつもりだが、まだ少し変えていかないといけないんだろうと思う。
これまでの最高傑作と思っていた12号機と聴き比べ。
BAを10発と10ミリダイナミックを1発入れていた。レイラとか、ロクサーヌと聴き比べて、負けてないと感じていた。
ダイナミック6発と比べると、、、
意外なほど、物足りなくなってしまった。12号機は、解像度は高く細かい音までしっかり描写する。空間もヘッドホンに負けないくらい、広大。歩きながら聞くと、地に足が付いていないような怖さを感じることさえあった。低音もめちゃくちゃたっぷり。実はもう他にイヤホン要らないと思っていた。
だが比べると、中域付近が薄い。ダイナミック6発は音場の広さは狙わなかったので、そのせいもあるかもしれないが、中域付近の音の太さが物足りないかも知れない。
対するダイナミック6発機は、
解像度は12号機にちょっと負けるが、決して低くない。普通に聞くとメチャクチャ高い。
音場は12号機ほど広くないが、普通のイヤホンとしては広い方だと思う。
低音は、締まりまくった質感。これはスポンジを多めにしてるからだと思う。ベースラインが強調されてとても楽しい。
ダイナミックドライバの可能性をとても感じることができた。中域〜高域もBAに負けない作り込みは可能だと思う。
ただ、多ドラ化すると、調整を取るのがメチャクチャ難しい。ちょっとした配置や音導管の長さの差などでも聞こえ方がすごく変わると思う。今回はネットワークなどの検討もしたので、左右のバランスへの配慮が足りなかったのかも知れない。
とにかく、このドライバ構成で、再チャレンジしたい気持ちは強い。意外にいい音でるから皆様にもオススメしたいな。(@ ̄ρ ̄@)
BAがだいぶ溜まってきた。本気の多ドラ機があと2発くらい作れそうだ。
(@ ̄ρ ̄@)