自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

次期作構想 〜音のピント①〜

カーステレオをやっている友人が言っていた。「ほんの数ミリ、ツイータを動かすだけで、ピントが合ったように劇的に良くなることがある。しかもそれは、ある程度以上のクオリティのある機器を使わないとわからない。」

 

最近、dreamカスタム やex1000 で、初めてその領域を意識できるようになった。左右のバランスを揃えてやっていくと、ふと写真のピントが合うように、音像が明瞭になり、空間の見通しが劇的に良くなる事がある。ほんのコンマ数ミリの違いでそれが起こる。多分、ピントの合った状態には幅があるので、ある一定の幅の中に入ればいいのだとは思うが。。それがなかなか難しい。

 

そもそもカスタムイヤホンでは左右のバランスを合わせるのはかなり難しい。耳の形は左右で大きく違う。カナルの曲がり方、太さまで違う。鼓膜の位置なんて想像もつかない。バッチリ合わせるのはかなりしんどい。

intime渡辺さんのドライバを使って組むときには、ドライバの位置を可変としてみたが、それでも完全に合わせるのは無理だった。。。見直す必要があるな。

 

また、体調や気温などでも聞こえ方が違う。dreamカスタム では、組んだ直後のまだ寒い時期は低音が少なく、気温が上がってから、急に低音の量が増えてきた。ex1000 でも同様の変化が感じられる。でも、IE800では感じられない。

ユニバーサル方式のイヤホンならドライバの位置をガッチリ固めないので差が分かりにくいのではないかと思う。だが、カスタムでは日々違っている。朝と夜でも違っている。

 

そんな状況でも、ピントの問題は確実に存在していると思う。

ピントさえ合わせる事が出来れば、少々性能の低いドライバでも解像度が上がり、空間が劇的に増えるはず。。。d( ̄  ̄)

 

 

しかし、ピントって、かなりシビアだ。

例えば、カナル先端をほんの少し、コンマ数ミリ削っても音のバランスが変わる。フェイスプレートにレジンを盛っても変わる。3時間程度バーンインで鳴らしてみても変わる。

まぁ、これはこれで楽しいのだが。。

 

イヤホンを作るたび、テーマを持っていたと思う。直近のテーマは空間の広さだったが、ex1000 で達成できた。

さて、ピント。どーすっかな。

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ジャンクで買ってきた。健全な個体も持っていて、会社で音楽を聴く時にはたまに使っている。嫌いな音じゃない。

これで、実験するか?d( ̄  ̄)