シェルの中に、ベアリングやワッシャーを入れて制振している。
シェルの中は、レジンで満たすことが多く、それも制振に効果的だと思う。
ただし、その効果のほどはこれまで検証したことがなかった。
だって、シェルの中に錘を入れてレジンで固めてしまうと、錘を入れていない状態との比較など出来ないでしょ?d( ̄  ̄)
ATR主体のカスタム。写真は作成途中のもの。ATRをメインとしながら、10ミリのダイナミックドライバを追加してている。
ATRのオン導管は思いっきり太くして、空間の広さと高音域を強調し、10ミリダイナミックで低音を補強する事を狙って、音導管は思いっきり細くしている。
出音は、空間は物凄く広いが、低音すこしボワつく。もっとしまって欲しかった。
鉄製のベアリングボールを2つだけ入れていたが、根拠なく制振は足りていると思っていた。
低音を締める方法をいくつか考えてみた。
①錘の追加
②10ミリダイナミックの背面空間を狭くするなど、処理の変更。
③ドライバの固定方法の変更。
そこで、①から試してみることにした。
単純にフェイスプレートに真鍮の大きめのワッシャーを貼り付けてみた。デザイン的にも面白い。
出音は、いきなり激変した。低音がキッチリしまった。全体の解像度も上がっている。
d( ̄  ̄)
ベアリングボール2つでは制振が足りていなかったようだ。と言うか、たったコレだけですっごい変わってビックリだ。
やはりイヤホンでも、錘による制振は効果絶大だな。
うまくいったので、対策②③は保留とした。
合わせて、カナル先端部の加工も行った。
ここはデリケートで、ほんのすこし削っただけで高音域の出方がけっこう変わる。
大きい音導管から、横の細い音導管の方向へラッパ状に拡大した。
しまった低音にバランスして、高音域も増やせた。
ATRカスタム、かなり良くなった。
もう、IE800と肩を並べるレベルだと思う。
ご機嫌ですd( ̄  ̄)
でも、これって1000円しないイヤホンなんだよな。すごいな。