自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

まだまだチューニング①

終わりが見えなくて、いやになる日もあったが、少しづつでも進めれたと思う。

ホントにシビアで難しい。。

 

f:id:domingo55:20190727234604j:image

先日作った先端パーツ。とても良いのだが、もっと低音を沈み込ませたい。

色々試行錯誤した後、ビニールパイプを仕込むことにした。

ビニールパイプを使うことで、内径は約1ミリまで細くできる。

当然、ビニールパイプが長ければ長いほど高音が減衰するので、ほんの数ミリ程度仕込むだけ。

仕込む長さや、位置で低音の量が変化するので、左右のバランスは取りやすかった。

f:id:domingo55:20190727235014j:image

ここまでして、やっとイヤホン筐体の穴を塞ぐ決心がついた。ここを埋めればイキナリ遮音性は格段に上がる。新幹線でも問題なく使えだす。

上の写真では、金属の筐体側面のほんの数ミリのレジンが穴の部分。

 

f:id:domingo55:20190727234952j:image

当然、単純に穴を埋めるだけならドライバ背面の圧力が上がりすぎて、ヘンテコな音になってしまうので、カスタムシェルの中へ圧を流す構造とした。

カスタム化する時に、予め細いビニールパイプを仕込んでおいたので、その長さを変えることで背圧を調整した。

パイプが長い方が背圧が高くなる。何度も聴きながらベストの長さを探った。

上の写真では、長さを短くしたカケラが写っている。

 

ノーマルより、カナル内径を細くして低音を強調したため、背圧も抜け気味にする方が気持ちよくバランスした。

かなり、気持ちよく鳴り出した。

(^^)(^^)(^^)

 

f:id:domingo55:20190727235753j:image

ドライバの背圧は、ドライバ前面、カナルの作り込みに合わせて変化させるべき事が分かったのは大収穫だったな。

 

今回はかなり時間をかけて、チューニングを追い込んでみた。仕事から帰ってきて、深夜でも触りたくて調整した。新しいアイデアも色々試した。

時間をかけて追い込むことで得られるものは大きかった。d( ̄  ̄)

 

ここまでで、チューニングの完成度は8割くらいだと思う。qp2r のエージングが終わるのを待ってから最終の仕上げにかかるかな。

 

 

しかし、チューニングは凄い。

素性の良いイヤホンに、時間さえかけられれば、ドンシャリ、カマボコ、高解像度、角の取れた柔らかさ。大概どんな音にでもできてしまうと思う。d( ̄  ̄)