どうも左右の音の差が気になって仕方ない。
ベースをセンターに持ってきたつもりでも、ベースの音色には色々ある。ジャズ的な丸い弾力的なベースもあれば、ゴリゴリと結構高音まで含んだベースもある。残響音を伴ったもの、平面的に鳴るもの。。。アーティストによって使う音色は千差万別。
つまり、どんなにチューニングしても全ての曲には対応しにくい。。ある曲でバランスを合わせても、あの曲だと変なバランスになったり。。。
チューニングだけでは根本的な何かが狂っているように感じて、出口が見えなかった。
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そこで、ふと、イヤホンの挿入角度に注目した。
カスタムイヤホンなので、たいして角度は変えられないが、手で押さえながら挿入角度を結構キツく変えてみた。
左耳の音の出口を上の方に大胆に変えてみると、、、それまで苦労していた中域付近の音の残響感空間の広さが改善されたように感じた。
「改善されたように感じた」とは曖昧だが、角度をつけるために、挿入深度が浅くなりそれだけで結構音が変わっていたため。。。
写真はEX1000 の作成中のもので、音導管にシリコンパイプが入っている。
写真下側が左耳だが、右耳に比べ、シリコンパイプの角度が緩いことがわかる。
そう。カスタムイヤホン用に採取した耳型なりに作成するとこうなってしまう。
そこで、左耳のカナル内部をリューターで削り飛ばし、再度ビニールパイプの角度を付け直した。当然、ビニールパイプはカスタムシェルをはみ出してしまった(後でレジンで塞いだが。)。
使用してみると、大胆に角度を変えた割に、全く痛みや違和感を感じない。
そして、左右バランスはかなり改善された。まだ多少煮詰めたい部分はあるが、根本的に何かが狂っている感覚は無くなった。
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今回の作業で、耳型が万能でないことがよくわかった。多分私の耳は左耳の入り口付近で、一旦皮膚が狭くなっており、鼓膜への直線性が阻害されているのだと思う。その辺りを改善したい。
こうなると、カスタムシェルの「型」を作り直したくなってきた。今の型はソコソコ完成度が高いとは思うが、改善したいことも多い。
先ずは雄型づくりだな。
(結構大変そうだけどね。。。。)
〜追記〜
一日使ってみて、かなり音が改善されたと思った。やっと安心して楽しく聴けるレベルになったかな。
(^^)
だが、まだ若干気に入らなかったので再度音導管の角度を変更した。
写真上が、変更後のEX1000 。
写真下側がこれまでのもの。90EX。
角度が全く違う。
更に左右のバランスが改善された。カナル先端部も少し太くしたので、コレくらいがキツキツ。
まぁ、角度関係は完成としようと思う。
しかし、たったコレだけのことで、すごく音が瑞々しくなり楽しく聴けるようになった。なかなか気づくのに時間がかかったが、大成功としたい。
さてと、この仕様を量産できるように、メス型を作らないとな。
今夜は気持ちよく眠れそうだ。
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