出音が意外に良く、構造を探りたくなった。
分解に着手。
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まず驚いたのが筐体の外側にゴムが被せてあった。スマホ付属品として適当な作りなんだろうと思っていたのだが、それなりの配慮が見て取れる。
ゴムを外した後、から割。
見慣れたシングルドライバではなく、ダブルドライバだった。写真黄色い部分付近に2つ目のドライバ用の配線が回っていた。
配線は接着剤で固定してあり、これ以上の分解は断線の可能性が高いため断念した。
しかし、極小の抵抗もあり、ちゃんと考えて作られている事がわかる。
その他も分解。
ケーブル付近は、極小のビスで固定されている。SONYのイヤホンではよく使われる手法。それなりにコストがかかっている。
ここまでバラせば、カスタム化は容易な機種だったので、カスタム化してみた。
ノーマルの音導管は、約3.5ミリ。今回は空間の広がりの向上を狙って4ミリとした。
私は左耳の音量が小さくなりがちなので、今回は若干、左耳のドライバのみを、2ミリ程度深く配置した。
他のイヤホンとの区別がつきやすくするため、AKGのプレートを外からは見えない内側に入れてみた。まぁ、悪くないかな。
カナルの先端部は、あまり変なことはせず、EX1000の最終形の仕様に近づけておいた。
フェイスプレートはcardasのケーブル色に似せてブルーとした。仕上がりは悪くない。
んで、問題はチューニング。
組んだ直後は各楽器の場所がバラバラなのだが、これを整理してやる。
今回は、先ずはプレーヤーの左右音量バランスで少し左耳に寄せてやってから作業をスタートした。
EX1000で散々苦労していたので、サクッと取り敢えずの場所を探ることが出来たと思う。
出音は、まだレジンが落ち着いてないので変わっていくと思うが、なかなか悪くない。
まず、ピアノやソプラノサックス等の音が綺麗に出る。これはEX1000よりも良いかもしれない。
高音〜低音のバランスは過不足なくちゃんと出る。低音は意外に下から出るのだが、EX1000よりは浅いかな。でもそのぶん、ベースのアクセントが明瞭に感じられ10ミリのダイナミックドライバらしい。
空間はちゃんと上下にも整理されており、見通しがいい。高音楽器は上の方、低音楽器は下方付近でボーカルを挟み込んでいる感じ。
この鳴りっぷりは、安物イヤホンじゃないと思うのだが。。
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苦労して組み上げても、気に入らなければ一度も使わない作品も多い。特に複数ドライバ機ではその傾向が強い。
IG955 は、2ドラだがボーカルの上の方にすこーーーし違和感を感じることがあるものの、楽しく使えそうだ。(^^)