自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

たぶん3号機⑦

組み上げてから約2週間が経過した。

レジンの硬化に伴ってだいぶ音が落ち着いてきた。

今回は星の滴でシェルを作ったが、内部の充填には太陽の滴を使った。

このため、これまでと大差なく、2週間程度で音は激変した。低音がグッと締まって、高音域の歪みも少なくなる感じ。

 

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特にカナルの先端部にTWFKを配置したので、物凄く高域の広がりがある。

初めてイヤモニを使った時に、音の広がりが凄く、酔うような感じがした方もいると思うが、それと似た感覚があった。空間が広がりすぎて、感覚がビックリして気分が悪くなる感じ。決して刺さったり高音の量が過多になる感じではなく、すごく沢山の細かな音が耳に入ってくる感じ。

少しやり過ぎたかな?とも思ってしまった。

 

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そこでフェイスプレートを外し、ダイナミックドライバ背面の穴を少し開放した。

また、それに伴って筐体にも音抜き穴を開けた。今回は0.4ミリ。十分に低音が出るようになった。

 

全体の出音は、

低音を強調したため、高音域の極端な空間が落ち着き、全体にとても聴きやすくなった。と言っても、空間の広さは上も下も物凄く感じることができる。私のこれまでに作ったイヤホンの中でもピカイチだと思う。また、空間が広い分、音が広めに配置されて中域付近の見通しも良い。

すっごいワイドレンジだと思う。16ミリドライバと、高域用BAの組み合わせは、最強かもしれない。

 

ただ、こうなってくると、中域の音の粒立ち?弾ける感じ?がもう少し欲しい。今の音はワイドレンジなのだが、全体にしっとりと落ち着いている。これはこれで物凄く良いのだが、「刺激」は弱い。5ミリのダイナミックドライバ単発でイヤホンを作った時は、レンジは広くなかったのだが、この中域の弾ける感じは素晴らしかった。

中域用のBAを調整すればもっと変わるかな?音導管の調整を詰めていけば、結構変わる予感がある。

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少し時間をかけて、磨き込んでみた。

まぁ、綺麗にできたな。

 

しかし、中域はBAドライバをやめて、小型のダイナミックドライバにするとどうなるのだろう??

次回作のヒントはこの辺りにあると思う。

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