久しぶりに、ちゃんとBAドライバの音を聴きたくなった。
3年ほど前に作っていたBA10発プラスダイナミックドライバ機。
今聴き直しててみると、魅力的な音ではない。最近作ったダイナミック機に比べて上下のレンジが狭く、解像度もまったく高いと感じない。高音も不足し、中域のみが変に響く。ただ、空間だけは妙な広さがある。広いというか、変な響き?
当時はかなりいい音だと感じたが、プラシーボが作用していたのかもしれない。
シェルはかなり黄ばんでいる。ただし黄ばんでいるのは表面のみで、内部の空気に触れない部分のレジンはまだ健全。
黄ばんだ部分のレジンは見た目のみではなく、強度も変化していた。通常の「太陽の滴」とは違い、かなり粘る。この粘りにより、力を加えてもなかなか破断せず、くねっと曲がる。
無事にドライバの救出完了。
当時、いろいろなフィルターを入れていたが、「勘」で入れていたので、今見るとちぐはぐな感じ。
フィルターは全て撤去し、音導管の太さとドライバの位置のみで音のバランスを変えようと考えている。ネットワークは、当然無し。私にはこもったように聴こえてしまう。
組み上げた。
高音用BAほど太い音導管で鼓膜の近くに配置している。
さて、出音だが。。。
かなり改善されるつもりだったが、ものすごく期待外れ。聞く気にもならない。
中域に変な盛り上がりがあり、高域も少しかすれる。低音もまったく不足する。
ただ、空間のみ、変に広い。というか何かおかしな感じで響く。
少しチューニングしてみたが、根本的に何かが悪い。
帯域のバランスも悪いが、音の定位がうまく定まらない。楽器が定まらずふらふら移動する。
きっと、左右のドライバの位置がうまくあっていないのだと思う。
てか、片耳10発もあるドライバのピントを合わせるなんて無理だと思う。。。
JHオーディオとか、多ドラが得意なメーカーはどうしてるのかな?
ひょっとして、曖昧なまま誤魔化したりしてないかな?機会があれば聴いてみたい。
久しぶりにBA機をやってみた。
BA多ドラ機は、なにか根本的な問題があるように感じる。TWFKをダブルにして4発とするより、2発のままで、5ミリ鼓膜に近づける方がいいはず。
ダイナミックドライバ単発でもコンマ数ミリの調整で音は激変する。それほどピントを合わせる作業は大切だと思う。
BA機はもっとドライバ数を減らしてチューニングの幅を確保する方が良いと感じた。先ずはピントを合わせないとBAの持ち味すらよく分からない。
あと一つBA機、作ってみるかな?まぁ、考えてみよう。
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今回はシェルを作り置きしておいた。
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