しっかし、忙しい。全く休みがない。。。
そんな中で作業を進めた。
シェルに蓋をした。
毎度、同じ作り方では進歩がないので、今回はフェイスプレートは無しとしてみた。
ノーマルの筐体が派手なのでうまく収まるとかっこいいと考えたのだが、微妙な感じ。
やはり、フェイスプレートはあるほうがいい。
今回はノーマルの筐体の高さが低かったため、シェルもかなり薄くしてみた。
格好は良いのだが、耳への脱着が多少面倒。まぁ、すぐ慣れそうだが。
レジンは4種類を使い分け、制振のしすぎがないように気を使った。
以前のブログで褒めすぎたが、EA-HF1 はノーマルの低音は多すぎたと思う。この低音が、このイヤホンの音を5000円の音にしている。緩いイヤーピースで聴くのなら良いバランスかもしれないが、キチキチサイズのカスタムシェルではそこまでは必要ない。低音をすこし抑えながら、解像度をもう少し上げたいと考えた。
作戦としては、音道管を限界まで太くしながら、ほんのわずかに制振し、低音を締める事にした。
さて、出音である。
制振のしすぎが心配だったが、許容範囲に収まった。出るべきところでドスーンと沈み込む。流石に15ミリもある大口径機だ。すこしチューニングしてやると左右バランスも問題ない範疇に収まった。
中域〜高域も問題なく、かなりの解像度。ちゃんと空間が展開する。作り方としては成功だったようだ。( ̄^ ̄)
ここからはこのイヤホンのキャラの話になる。
低音は、10ミリドライバと比べて深いところから出る。ボーカルのわずかに下あたりに鎮座してくれる。下方向の空間が広く整理され、見通しがいい。最近はこのバランスは好きだ。
ボーカルの後ろや左右の空間は、さすがに広い。但し、DITA dream の方が澄んでいる。DITA dream に比べると若干曇るが、曇ると言っても比較試聴しないと気付かないレベルだと思う。この辺りの空間表現は、10ミリドライバの方が正解に到達しやすいのかもしれない。
ボーカルや各楽器の輪郭はかなり明瞭。左右のピントを合わせられているようだ。
さて、特徴的なのが高域。明瞭に聴き取れて、量も適切。刺さりも全くないのだが、定位する位置が高くない。ボーカルよりちょっと上?くらいの場所で鳴る。頭の上の方でなる感じではない。
結果として、上方向の空間が伸びる感じがすくない。スカッと空が拡がる感じではないのだが、豊かな低音部分の空間もあり、しっとりと落ち着いている。
「落ち着いたイヤホン」とは、解像度が低かったり、音がぼんやりしているイヤホンに対する言い訳みたいに使われる事があると思うが、この子は全く違う。試しに色んなイヤホンと聴き比べてみたが、解像度、空間等、全く引けを取らなかった。基本性能は高いはず。
高い場所に立ち、低い位置で演奏されている音楽を聴いている感じ。見下ろしている感じかな?
上の写真は、最近作ったイヤホンと比較したところ。DITA dream にこそ負けるものの、かなり検討している。
大満足だ。d( ̄  ̄)