久しぶりに色々聴き回った。最近発売されたモノしか聴いていないが、感じるところがとても多く大変楽しかった。
結論から言うと、真面目なイヤホンって結構少ない。真面目なイヤホンとは、欲しい音に狙いを定め、それに近づける為に何通りものチューニングを試行錯誤し、結果としてその音に到達しているイヤホンのことを言いたい。
たまたま組んでみたら、こんな音になった。まぁ、悪くないでしょ?的なイヤホンがなんと多いことか。。。。ビジネスとしては正解なのかもしれないが、趣味の対象としては愛せない。
例えば、「空間の広いイヤホン」と謳われているイヤホン。聴いてみると、確かにボーカルあたりの響きがあるが、中域の締まりがない。これって、ドライバ背面の開口を広くしただけの音。それに対する対策が取られていない。それなのに、レビューでは誉められていたり。。。
また、最近は色々とコーティングが施されたドライバを売りにしているイヤホンが多いが、音はそんなに洗練されていない。チューニング技術が追いついていないような印象。もう少し時間が必要なんだと思う。
ドライバ背面の開放の仕方と、筐体の制振の塩梅。そこだけみても、まだ頑張れるのに惜しいなと思える製品が多かった。
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一方で、ドライバの性能差を感じられるイヤホンもあった。購入には至らなかったが、頑張ってるメーカーは確かにある。
ここ数年でイヤホンの音は随分と進化した。だが、まだまだ先は長いと思う。
ワイヤレスイヤホンが流行っているが、ワイヤレス技術がひと段落したら、音質に戻ってくるはず。チューニング技術は基本的には、有線イヤホンと変わらないはずなので、結局は同じ様に音質の話に戻ってくると思う。10年後どうなっているか楽しみだ。
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