2月の前半は、これまでに経験したことのないほどの頭痛に悩まされた。身体がだるく、頭痛で夜飛び起きる。病院へ行っても原因が分からず、なかなか治せなかった。
しかし、ふと思い立って耳鼻科にいくと、外耳炎だった。。。。コロナ的な病気でなくて良かったが、イヤホン作りについて考えさせられる事になった。
カスタムイヤホンを作り出してから、年に一度は大きな炎症を起こして病院へ行っている。風邪的な原因もきっとあるはずだが、カスタムイヤホンは少なからず負担を強いているとも思える。
前回、炎症を起こしてからは、かなり気を使っていたのだが、それでも今回、ひどい炎症を起こしてしまった。
炎症を繰り返す事で、音楽が聴けなくなっては元も子もない。作り方を大きく見直す必要がある(あるいは、ヘッドホンにするか?)。
真っ先に考えられるのが、やはりカスタムイヤホンの挿入深。一般的なイヤピースイヤホンより8ミリ程度深く挿入する。抜群の遮音性を得られる反面、調整が難しく、緩すぎると低音が抜け、キツすぎると痛くなる。
ここを改善、突き詰めてみる事にした。
UiiSii BA-T8sのカスタムを使って実験する事にした。以下は以前の関連記事。
http://domingo55.hatenablog.com/entry/2018/11/29/065126
まぁ、作った後、ほとんど使っていなかったので、実験機にはちょうど良い。
いきなり、完成後の写真。手前がこれまで作ってきたイヤホン。奥が今回、カナルを短く切り詰めたT8s。5ミリ近く短くした。一般的なイヤピースイヤホンと同じくらいの挿入深さだと思う。
別角度にて。
案の定、密閉をとるのが難しく、何度も調整を繰り返した。これは無理かな?とも考えたが、時間をかけてどうにかやっと満足できる密閉が得られ、低音が出るようになった。
心配していた耳からのズレ落ちも全くなく、安定感は通常のカスタム機と同程度。
装着する時の、耳に押し込む感じは全くなくなった。ヌルっと負担なく装着できる。
これなら、負担はかなり少ないはずだ。
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手前が、T8s。
カナルが短くなったので、机に置いた時、手に持った時のサイズ感が結構違う。小さく、扱いやすいと言えなくもない。
さて、出音。
カナルが短くなれば、低音が減る。なので、ショボくなると予想していたが、全く低音の不足を感じない。それより、全体に空間感、空気感が向上したと感じる。
耳道の体積が増えたせいか、音としてはランクアップした様な気がする(これは、プラシーボかも知れないが。)。
そして、特筆すべき大きな変化/効果があった。
それは、左右の音の不揃いがなくなった事。バスドラがちゃんと真ん中で定位し、左右の音量のバランスも「そんなに」変じゃない。
他のイヤホンでも試してみないと断定はできないが、この数ヶ月、苦労して解決策を探していた課題が、また違った方法で解決できた。
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なかなか、難しいというか、まだまだ奥が深い。もういいかな?と思ってからも何度も革新的な音の変化が起こっている。楽しい趣味だな。
とりあえずこの方向性で、色んなイヤホンを作り直してみようと思う。
耳への負担、皆様もお気をつけください。
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