少し前に購入していたLivezone LZ4を分解した。
イタリア製の特徴も見えればいいな。
フェイスプレートは木製。裏側から見ると、0.5ミリ程度の木片がよくわかる。時計の部品を使った装飾は面白さはあるのだが、意匠的には好き嫌いが分かれるところだと思う。また、時計部品を使うと、フェイスプレートが3ミリ程度と厚くなっていた。
だが、木製は雰囲気があり美しいと思う。
BAドライバは普通に固定されているが、固定は最小限のレジンで止まっているのみ。ガッツリ固定する方が制振効果が高いが、この機種はBAの響きを残そうとしているようだ。
ドライバは4発。全てソニオンだった。
低音用BAにはベント穴が見える。
今回はイタリアのものづくりを観察したかったのだが、何点か残念な点が見えた。
まず、写真家青丸の位置でビニールパイプがガッチリ折れていた。写真は分解後だが、組み付けてある状態ではもっと酷い折れ方だった。高音が大きく減衰していたと思われる。。。これは酷いな。
続いて低音用の音導管。左右でかなり長さが違っている。
この辺りの調整をしっかり行うのは難しいと思うが、印象としてはかなり「雑」。
ジャンク箱に入っていた理由は、左右で音が揃わないっていう理由だったように思うが、この辺りも原因かも知れない。
(ちなみに、UEは結構しっかりつくってあると思う。)
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そのままの構成でシェルに入れたところ。結構いっぱいになる。低音用のドライバを追加したかったのだが、どうすっかな。。
半年ほど前に作りかけになっていたBA10発機。LZ4でやりたいと思うことは、たいがいこの子で実施済みだった。このため、LZ4はひとまず置いておいて、この子を仕上げる事にした。
カナルを短くしながら左右の音量を整えたあと、音導管に少しづつスポンジを入れて音を整えた。あと、フェイスプレートもつけてやった。
出音はあまり良くない。
まず、ダイナミックドライバに慣れた耳には、低音が足りない。低音の量も足りないが、低音楽器の残響が早く収束しすぎると感じた。
また、空間の広さは感じられるのだが、少し違和感がある。音源が複数あるような、すこし濁った印象が取れなかった。まぁ、ここは私の組み方に原因があるのかも知れないが。
楽器の音のリアルさは並だと思うが、DITA dreamの自然な鳴りに比べると、聞き劣ってしまう。
まぁ、比較対象として面白いので、このまま使おうと思う。
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今回、BA機の優位性はあまり感じられなかった。良いBA機との出会いがあれば考え方が変わると思うが、なかなかね、。。