9号機は初期のコモリ感はすっかりなくなり、かなりお気に入りの音を出してくれるようになった。
ダイナミックドライバ、バランスドアーマキュアどちらのドライバを使う場合にも、レジンでガッチガチに固めた場合にはかなり音質の変化が起こる。
この場合の固めるとは、筐体内にドライバを「固定する」程度の固め方ではなく、「埋めてしまう」固め方。
BAドライバを固めた例。
SONYのXBA40をカスタム化した時。
初めは、豊かな低音、広い音場。刺さらない程度の高音だった。
作成後2週間位で激変。
低音は量感が減りつつ、ものすごく締まる。
高音は、凄く前に出てきだす。
刺さりまくって聴けるものじゃなくなった。
そこで、次に作るものからは、カナルの先端にフィルターをつけられる仕様にした。
だが、BAを埋めてしまわない場合は、そんなに音質変化は起きなかった。
対して、レジンにガッチガチに埋めた、ダイナミックドライバは、ドンドン音がしまっていった。フィルターで調整出来て助かった。
9号機を作ってから2週間。
低音好きの私にも、やりすぎたと思えたほどの低音は、程よく締まり、高音は前面にでて、しかも澄み渡ってきた。
ダイナミック2発ゆえの音場の広さも、洗練されてきたと思う。
レジンは、パジコの「太陽の雫」を使っている。
解像度や音の精度を上げるため、レジンを多く使いたくなるが、2週間後に大きな音質変化が起こることを想定して、低音を大きめに、高音を控えめに作っておくといいと思う。