自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

次期作と課題

久しぶりに長文です。

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これまで多ドライバにこだわっていたが、その必要性に疑問を持ってしまった。intime代表(以下、渡部さん)のご意見でも同様のものがあった。「多ドラにすると特定の周波数のピークが高まる。それが心地いい周波数だから解像度が高くなったと感じる」と、私はこのように受け取った。

 

水面の波を想像する。石を2つ投げ入れる。波が2つ発生する。波と波がぶつかると、山の部分が増幅されるが、谷の部分は大きくは変わらない。つまり、ピークが大きくなるだけ。

次に石を3つ以上投げ込む。複数の波が立つ。波の山が沢山発生する。それはメッシュ状に見える。

更に沢山石を投げ込む。波の山のメッシュは更に細かくなる。ピーク以外は低いままだが、メッシュを細かくする事で、山がカバーできる範囲が増えていく。この事で、微妙なニュアンス的なものが再現される。

こんなイメージを持っていた。多ドラにしてメッシュを細かくすることで何かの再現性が高まると想像していた。

 

多ドラは面白い。作る事、その過程を考える事がとてもたのしい。だからまだ可能性は捨てたくないが、単音源のドライバが持つ可能性ももっと認識すべきだと思う。

 

渡部さんの試作機のインパクトが物凄く残っている。一晩寝て、特に印象に残っているのは、リケーブルした時の粒立ちの良さとそれにマッチした全体のバランスの良さ。とても真似できない。

本発売されたら、これを使って自分仕様を作りたくて仕方ない。

だが、それまでに研究しないといけない課題が残っている。

 

沢山課題はあるが、そのうちで最大のものが、「直進する高音への対応」だと思う。

理科の基礎知識だが、高音はまっすぐ進む。低音は回り込む。

壁の後ろでサイレンの音を聞くと、高音が減っている。当然、何かにぶつかって反射してくる高音もあるから高音が無くなることはないが、確実に減っている。

 

つまり、ドライバユニットと鼓膜を平行に配置することが高音をうまく届けるコツ。ホームオーディオやカーステレオでは当たり前にやってた事。ツイーターをこっちに向ける。それだけ。

だが、スペースの無いイヤホン環境では、ちと話が難しくなる。

ダイナミックドライバを鼓膜に平行にするって、カスタムシェルからは確実にはみ出す。

さて。さて。どーすっかな??

 

今の作品では、音の進行方向を平気で90度に曲げていた。この辺りを改善すれば透明度は格段に上がるとおもう。

 

さてと。楽しくなってきたぞ。

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渡部さんから、ソラの試作機を安くお譲り頂いた。

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この子をベースに次期作を進めたみたい。

さて。どこまでいけるかな??

というか、どんな音するんだろ??