色々な構成でイヤホンを作ってきたけど、最近のメインはダイナミックドライバ1発の16号機。
BA多ドラ機は、綺麗なのだが音が薄味に感じてしまってこの子には負ける。
ダイナミック多ドラ機は、イマイチ中高音がこもって聞こえ出した。
いつのまにか、安物イヤホンのはずのサウンドピースB30を使ったこの子になった。
解像度、音のバランス、音場の広さ、どれもかなり高レベルだと思う。
そこで、更なる改善を狙って少し手を入れたが、音が激変した。
先ずは
カナル先端部の加工。アコースティックホーン効果を狙ってホーン状に拡大。
音導管にはウェットティッシュを小さく切って詰めて作業した。
自然な感じで上が伸びるようになった。
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つづいて、ドライバ背面への音抜き穴。
これまでは直径3ミリ程度の穴を開け、あまり好ましい効果が得られてなかった。
が!
今回は0.3ミリの穴にしてみた。感覚的には髪の毛程度の大きさの穴。MMCX端子の近くに1箇所開けた。
これがすごく良かった。低音はそんなに多くならずに、空間が自然になった。それまで中域がこもっていたんだなと感じた。
最近、すぐに新しいイヤホンを作っていたが、まだまだチューニングで改善させられる部分があるはずだと反省した。
そしてそれは、意外に「オーディオの基礎」的な知識なのかもしれない。
・筐体には重量を持たせて制振する。
・ドライバユニットの前後の圧力を適正に抜く。
・スムーズに電気を送る。
・耳にきっちりフィットさせる。
・音の通り道は綺麗にする。
・音の通り道はできるだけ曲げない。
・ドライバの振動板などの音の出る部分と鼓膜には適正な距離がある。
さてと、他には何があるかな??
少し調べてみよう。
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秋の夕暮れ。
雲が多いが、空が光って見えた。