今回の構成で、かなり好結果が得られることがわかった。
一晩置いて聞いてみると、やはり音はまるで別物と言えるほど変わっている。
ふくよかで、柔らかいが程よくシマった低音に支えられて、中高域が高解像度で聴かせてくれる。サウンドステージもかなり広がったが、IE800程は広くない。また、高音域も及ばない。だが、そんな事はどうでも良いような柔らかい雰囲気をまとっている。しかも低音は、決して中高域にかぶらない。
ダイナミック一発とは、「ダイナミックらしさ」で違っている。ダイナミック一発が万能選手で、完璧な再生を実現するなら、ダイナミック多ドラはコテコテ選手。このキャラを伸ばして作ってみたい。
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改善点を整理する。
①ドライバの見直し
JVCドライバは、中域が厚い印象。悪くはないが、もう少し高音よりでもいい。
10ミリドライバもベースラインのもう少し下を狙ってもいいと思う。
ドライバの選定で、サウンドステージの広さと解像度をもう少しあげたい。
②左右バランスの改善
毎回、ダイナミックの多ドラ機を作るときに悩まされる。どうも左右のバランスが偏ってしまうことが多い。
ちゃんと、バージンのパーツもしくは、キッチリ視聴してマトモなものを揃えたい。
あくまで仮定だが、日本製品でもドライバ毎に音が違っていることも多いのではないかな?
③低音の質
10ミリドライバからの音導管の太さは要検討だと思う。もう少し太くするか?
④ドライバの位置決め方法
左右のドライバの位置を完全に合わせたい。
だが、何処を基点にして位置を決めるかが悩みどころ。そもそも左右で耳の形は結構違うし、鼓膜の位置など測りようもない。
今は、第1カーブの辺りを目安にしているが、曲がり方も大きさも違うので、多分ズレてる。
いろいろ考えてみないといけないな。
⑤カナル部分の作り込み
目の前に、振動板が見えてると、レジンワークでビビってしまう。左右の形を揃える為にも安全な方法を考えるべきだと思う。
てな訳で。
良質な5.5ミリを探してみよう。
AKGとか、ベイヤーにもあったっけ?低音は出なくていいから高解像度で表現力が高い方がいいな。
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5.5ミリシリーズの他にも、8ミリクラスの多ドラも構想中。早く届かないかな。
d( ̄  ̄)