自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

E700M カスタム①

E700M はノーマルで聴いているとどうも納得できない音。優等生だが、それだけ。

本来ならもう、お蔵入りさせてしまうのだが、何故か予感があって、カスタム化する事にした。

 

不満点、要改善点は下記となる。

①解像度

解像度をガッツリあげたい。

カナル先端部のフィルター撤去や、オモリによる制振、音導管の作り込みなどでかなり向上するはず。

②低音の力量

13.5ミリもあるドライバなら、もっともっと低音が出せるはず。ノーマルでは、サラッとしすぎ。シマリもさほど良いわけではない。

③空間

ドライバがデカいと空間の広さも期待できるはず。

 

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先ずはフィルターを取っ払う。

写真はフィルターを裏から見たものだが、薄いスポンジまで貼り付けてある。これだけでもかなり音は変わるが、きっと中域がうるさくなっていると思う。

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筐体を削り込んでやった。写真左側が削り込んだもの。

シェルに何度も合わせながら、音の出口をノーマル以上に鼓膜に近づけるのが目標。

鼓膜に近づけるほど、解像度が上がると言うか、音が鮮明になるように感じている。

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イヤホン筐体の先端部をカットしてパイプを挿入。その状態で仮組。

ドライバをかなり鼓膜に近づける事ができた。

ノーマルの挿入位置より5ミリ以上は鼓膜に近づいているはず。

( ̄^ ̄)

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高音の伸びを狙って、内部配線はオーグラインにした。

また、ドライバユニットに空いている4つの音抜き穴は全て完全に塞いだ。低音が出せるはず。

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この状態で音出し。

音は狙い通りかなり、「近づいた」。また、解像度も上がった。ie800レベルかな。だが、まだdreamカスタム と比べると雲泥の差。一年前ならかなり喜んでいたはずだが、今となっては使わないと思う。

更なる解像度アップの方策が必要。。。

(°_°)

悩んだ挙句、このドライバ特有の部分を攻めることにした。

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このドライバ、ドライバの背面には、音抜きの穴が中央にしかない。この中央部以外をガッツリ制振してしまえば、、、、

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てな訳でこうなった。

ドライバの背面にズラッと、ベアリングボールを並べてみた。

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更にオモリを追加して、バーンインを実施。

かなり自然で、でも鮮明な音が出ている。

解像度もなかなかに高く、dreamカスタム と聴き比べても我慢できるレベル。空間も広い。

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dreamカスタム には及ばないが、ie800は確実に抜かせられたと思う。

音を出しながらチューニングを進めて、キャンプファイヤーのAtlās的な音に近づけられないかな?むりかな??

 

今回の新しい試みを整理する。

①ドライバの位置

やはり鼓膜に近い方が、鮮明になる。

ノーマルのぼやけた印象が無くなった。

 

②ドライバの背面処理

ドライバユニットの背面もガッツリ制振してやると効果はある。

ただし、音抜きの穴がある場合や、小型ドライバの場合は難しいだろうな。

 

さてと、明日、仕上げるかな。

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