まず、完成版の写真。
今回はフェイスプレートをねじ止め式とした。フェイスプレートを解放して音出しをすると音が定まらず、すぐ蓋をしたくなるので、何度も調整するための策。
二箇所固定だが、まぁ強度的には許せるレベル。チューニングが終わったらレジンで固定してしまおう。
ルックス的にはネジの質感が面白い感じで気に入っている。また、ドライバをかなり奥に設置したので、カナル付近の見た目も面白いと思う。
さて、チューニングだが、今回はドライバ背面、中央部の音抜き穴を触ってみた。
これまでの経験ではここを開けると中〜広域が強くなる。
今回は、解放すると中域付近の残響が強くなる感じ。密閉すると高音がコモってしまった。
ここのシールを外したのは失敗だった。ノーマルのバランスが優れており、復元するのにかなり手間がかかった。
復元は、右耳についてデフォルトで貼ってあったシールが再利用できたが、左耳は再利用できず、スポンジを大きさや厚みを変えていろいろ試してやっとで調整できた。20回くらい、フェイスプレートを開け閉めすることになってしまった。(°_°)
ここの塞ぎ方を変えると、音はものすごく変わる。うまくチューニングに使えるときっと楽しいはず。。だが、ノーマルのバランスが優れている場合が多く、触るのは最終段階の方が決まりやすいと思う。
さて、出音だが、、
ノーマルでは音が大人しいというか、迫力に欠ける感じが強かったが、かなり改善できた。ドライバと鼓膜との距離が効いていると思う。解像度的なものもかなり改善して、不満なく聴ける。
低音は、ノーマルよりかなり出だした。かなり丁寧に制振したので、シマリもほどほどだと思う。ただし、dreamカスタム ほどの気持ちよさは無い。
中域付近に独特の響きがあり、空間表現はイマイチ。スーと上下に伸びていかず、中域付近でとどまりがち。。。レジンの硬化に合わせて改善してくれるといいが、このままだと改善法を考えないといけない。
◯まとめ
手持ちのイヤホンでは、dreamカスタム が最高だと思っている。素性の良いドライバでどの程度までdreamカスタム に迫れるかをテーマに作ってみた。
結果、ドライバユニットの力量の差を強く感じることになったが、その差を埋めれる筐体のアプローチの存在可能性も感じることができた。
以前は卓上スピーカーを作っていた。ドライバも大切だが、箱の作り方でかなり音が変わっていく。その感覚に近いような。。まっ。まだまだ研究すべき部分は残っているな。
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