自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

音の感じ方について。

音に関する考えは、意外に激しく変化して行くと思う。

好きな音楽、聞きたい曲が途切れたり、興味深い音を出す機器に出会えなければ、すぐに音への感覚は後退するが、関心を維持している間は欲しい音は変わっていく。

 

イヤホンを作り出したキッカケは、とにかく低音が聞きたかった。低音の質にはあまり関心がなかった。当時のイヤホンを聞き直してみると、あまり低音はあまり締まっていない。

ただ、そんなに締まっていない音もジャンルによっては十分楽しめた。

 

dreamカスタム を作る頃から、締まった低音を沢山出す事で得られる気持ち良さにハマった。低音が締まると、音量は減りがちなのだが、低音楽器の輪郭が浮かび上がって気持ちよかった。

今も締まった低音が大好きだが、ソニーex1000の少し緩い低音も十分に楽しい。

 

締まった低音と少し緩んだ低音は、1つのイヤホンでは同居できないのだと考えていた。

しかし、キャンプファイヤーのアトラスを聴くと、その2つの低音が同居しているように感じた。。。

締まったバスドラムの音と、すこし緩いベースライン。まだ印象に残っている。締まるべき音は締まり、緩むべき音は緩む。

きっと、ドライバの性能によるのだと思うが、なかなかすごい。

 

最近、中域でも低音と似たような評価をしだした。

カラッと乾燥した中域と、ヌメッとコーティングされた中域。

ヌメッと言っても、粘着質ではなく、サラッと爽やかなのだが、、、輪郭がハッキリしていても、ヌメッとしているため痛くない。dreamカスタム はこの音に近い。

対してex1000 は、カラッとという表現がよく似合う。痛くは無いが、攻撃性は高い。

 

 

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先日、茶楽音人のコドングリ雫を手に入れた。

高音域が気持ちいい。高音域の粒立ちがとても良く、その高音域が左右に綺麗に分かれてなかなかだと思う。

この機種が私に高域の評価指標を与えてくれそうだ。

 

 

コドングリは、高音域だけなら10万クラスのイヤホンと聴き比べても悪くない。

但し、低音は締まらない。ボアボアではないので、楽しいとは思う。しかし、私が求めている音とはすこし違った。

このイヤホンは、あまり深く耳に差し込まず、緩い感じて聴くととても良いような感じがした。

カスタム化したかったが、やめておこうかな。。。(T-T)