自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

イヤホンのカタチ③ カナルその2

その1で、標準より細いものを見てきた。

では、太いものはというと。。

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finalの高級機。名前は忘れてしまったが、10万円とかしたと思う。(買ったのはジャンク品だが。)

まぁ、カナルが太い。耳に入らない。これ、どうやってつかうんだろう??と、結局使い方が分からなかった。

穴を太くすると、中域〜高域がグーンと伸びる。解像度や空気感も増す。

低音の力量があるドライバを使えるなら、可能な限り太いカナルを使いたい。

 

昔、SONYもその事を売り文句にして、少しカナル内径の太いイヤホンを売ってたな。今はどうなっているのだろう。

つまり、大きな穴を持っている既製品は意外に少ない。耳に入りにくくなるからだと思うが、高音の伸びがかなり改善するのに、残念だ。

 

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で、太いカナルを狙うなら、いっそドライバをカナルの最先端に配置すれば内径の太さも最大化できる。

その狙いで作られたのが、JVCの5ミリドライバの製品群。ヤマハも似た作りで出していたと思う。

写真は先端のドライバを外してしまっているが、筐体の最前面にドライバを置く事で、カナル部の音導管を無くしている。

鮮度の高い音が出るはずだったのだが、製品版ではそこまでは感じなかった。

 

私もカナルの先端部に配置するのには賛成。RHA S500カスタムでは、同じように最先端付近に配置してみた。でも、当然高音域を伸ばすなら低音域も補強しないと変なバランスになってしまう。RHAではうまくいった。

 

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変わり種では、楕円がある。

有名どころでは、ベイヤーダイナミックのダイナミックドライバ。オンキョーのE700Mも楕円だった。

楕円形にする事で、高音の伸びが改善するはず。私のカスタムイヤホンもチューニングを進めるうち、結果的に楕円になっているものが多い。

 

しかし、ベイヤーのものは、まだ音が出ないのでわからないが、オンキョーのモノはそんなにアドバンテージを感じることができなかった。結果E700Mをカスタム化するときには楕円部分を削って大幅に大きな穴に拡大した。

 

また、楕円形って、耳に収めるのが大変だと思うのだが??

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と、いろいろ見てきたが、カナル先端部はほんの少しいじるだけで、音が変わる。

既製品でも、先端部の穴の内側の角を0.1ミリ程度、すこーーし削るだけでも変わると思う。

ご参考になれば幸いです。d( ̄  ̄)