中古で入手。
定価は6万程度と思っていた。
皮膜の劣化等は見られず状態は良いのだが、特殊なバランス端子となっており、格安だった。
改造が前提となるが「こんなの簡単」と思い購入した。しかし、線材がリッツ線だった。イキナリ難易度マックス。
そして、悩んだ挙句、前回のブログとなった。
今回、試行錯誤を繰り返してでも、完全な方法を見つけたい。
試行錯誤の末、どうにか使える方法を組み立てた。
皮膜を取った状態。
透明の熱収縮チューブの中に、赤い皮膜が見える。vermilionの場合はとても柔らかいシリコン製だった。
リッツ線の周りには白濁したビニール皮膜が見える。
リッツ線の1番の利点は、一般のケーブルにある「緑化」が起こりにくい事だろう。長く使えそうだ。
リッツ線をほぐすと、導線と一緒に白い繊維が編み込まれていることがわかる。
この繊維は火をつけても、なかなか除去できないため、私は切り飛ばしている。
上の写真は切り飛ばしたところ。写真上部に少し繊維が見えている。
この後、リッツ線に火をつけてみたり、紙やすりで磨いたり、色々やってみたが、一番効果があったのは、ハンダゴテで撫でてやる事。
何度か撫でていると、導線の色が無くなっていく。色が無くなると、リッツ線の表面コートが無くなったと考えられる(写真なくてすいません)。この状態で通電をチェックしたら無事に電気が通っていた。
次に、木片の上にハンダの玉を乗せ、更にその上にリッツ線を乗せたものをハンダゴテで抑えると、線材がハンダに沈んでいく。
これで、予備ハンダは終了。
あとは、普通に組み上げるだけ。
作業が細かく、写真が撮れなかったが、ポイントは、2つ。
リッツ線に編み込んである白い繊維を取り除く事と、よく熱したハンダゴテで撫でて皮膜を取り除く事。
完成。
うまく攻略できたが、やっぱりリッツ線は苦手だな。d( ̄  ̄)
出音は、低音が多い感じ。しかもそんなに締まりも良くない。だが、その低音が他の音を邪魔する事なく沈み込むので、結構楽しい。
超有名ケーブルだが、オーグラインやDITAのケーブルに比べて特別優っているとも感じなかった。
まぁ、ケーブルの総括は、qp2r が修理から帰ってきたらちゃんとやる事にする。
vermilionは、私的には軽くて細いケーブル。
夏が来て薄着になるので、使いやすいのが1番の利点になると思う。(^^)