バランスの崩れがどうも気になって仕方なく、結局プレーヤーの左右音量調整機能にも頼ることになっている。
qp2r の音は大変気に入っているし、このプレーヤーで突き詰めていきたいのだが、なんと左右のバランス調整が4段階しかない。中心を狙ってもバシッとは決まらない。。。もう少し細かい調整がしたいところ。
というわけで、少し他のプレーヤーをレビューしてみよう。と言っても、中古を含めて10万円代までで。
◯AKのSP1000M
AK、メーカーとして怖いのだが、壊れないなら悪くない。SP1000 はおおきいので、先ずはちっこい方から。左右バランスの調整機能はついていた。
まず、音質。SP1000 カッパーでは、低音の鳴り方がとても空間的で好きだった。例えばバスドラの音など、トンとアタック音が来てから低くドーンと響く音が来る感じ。低音系生楽器の音も表現できているようで、さすがに高額なだけあるなと感じた。
一方、「M」になると、ずいぶん普通な鳴り方。低音は普通にドンとなる感じ。これだとqp2r の方が楽しい。私にとっては魅力は無かった。
ただし、左右の音量バランス調整機能はかなり優秀。0〜60くらいの段階で、音質劣化を感じさせず細かく調整できた。さすがにバシッとセンターが狙えた。この機能に限れば満点。
だが、音はqp2r の圧勝だったが、試聴はqp2r に合わせてチューニングしたEX1000だったから当然だが。(プレーヤーに合わせてイヤホンをいじってしまうと、プレーヤーを変えると違和感が凄くなると思っている。)
◯ibasso DX220
これも左右の調整が可能。
どのアンプが付いていたか見なかったが、qp2r に比べ空間が拡がらないと感じた。。。
左右の音量調整機能は、AKほど細かくは調整できないので、バシッとセンターは狙えなかったが、qp2r よりは優秀。
◯fiio M11pro ステンレス
2.5ミリが刺さったので試聴。
左右バランスの調整は、むりっぽかった。(探せなかっただけかもしれないが。)
音は高音付近でキラキラするものの、聴き比べてしまうとqp2r には遠いかな。ちょっと格下かな。
◯AK SP1000 カッパーとSONY WM1Z
どちらの機種も左右の音量調整が可能。
調整幅はSP1000 の方が大きいものの、WM1Zも不足なし。
2つの機種をと交互に聴き比べた。
SP1000 の低音は、良いものの少し物足りなく感じた。それだけWM1Zの方が優秀。WM1Zの方が締まっており、かつ低音の空間が豊かだと思う。
また、SP1000 は、高音部になにか不自然さを感じてしまった。欠落している音があるような。。。
まぁ、WM1Zの方が好きかな。
この機能なら、qp2r からの買い替えでも音質が上がったと感じられると思う。
他の機種は、ちょっと好みと違うかな。
◯まとめ
どんなイヤホンを誰が使うにしろ、左右バランスを調整すると、聞こえる音が凄く改善するのではないかと仮説を立てている。
音質はほとんど変わらないのだが、聴こえ方が変わる。つまり、空間が整理されたり解像度っぽいものが向上する。しかも、私がそうだったように、体験するまで気づかないのかもしれない。
そのためにはAKのように細かな調整が必要だと思う。自作のテーマとしては面白い。
今回は限られた機種しか聞いていないが、プレーヤーによっても左右調整機能の必要性は変わってくると思う。空間が拡がらないプレーヤーでは変化が感じにくく、左右の音量調整は必要ないかもしれないが、10万円を超えてくると空間も広がりさすがに左右音量調整の効果が出てくると思う。
WM1Z、やっぱり良いな。問題は重さだな。
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