自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

XBA-H3②

 

さて、組み立てに入ろう。

先週、準備は完了していたのだが、考えどころが多く、作業を止めていた。

 

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SONYのBAである。

3年くらい前、このBAを使って、片耳8ドラとかも作っていた。変なピークが出て、バラしてしまったっけ。

H3のBAも基本的には同じ作り。BAは基盤に直接固定されており、プラの固定具が付いている。

多分中域用のドライバには、布が貼られており物理的に高音をカット、音量調節してある。

今回は取り除いておいた。

 

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SONYのBAはknowlesとかとは違い、音の出口が横向きに付いている。SONYも認識している通り、音の出口を曲げないので高音が減衰しないと思う。

だが、せっかく横向きに出口を作っているのに、ノーマル品では筐体に入れるときに音の方向を曲げてしまっている。実際、ノーマルでは高音が小さく、物足りなかった。

ここはぜひ改善したいポイントだったので、音の出口に対して真っ直ぐに音導管をつけた。

16ミリドライバも同様にまっすぐ付けている。

 

また、今回は音導管の太さにめちゃくちゃ迷った。

ここで、1週間迷ったと言っていい。

シェルに組み込んだ後に、ドライバ毎にチューニングしたかったので、音導管は3本としたかった。しかし変に細くしたくなかったので、ギリギリの太さを探した。

 

BAは、高音を素直に出させたい。細くすると細かい高音が無くなり、上方向の空間が狭くなると考えた。ギリギリの太さとして、内径2ミリとした。音導管には熱収縮パイプを使った。パイプの厚さが薄いのが選択理由。レジンの硬化後もシェル内に残置した。

16ミリドライバからも、結構ピュアな高音が出ていた。勿体無いので、できるだけ減衰させたくない。そこで、内径4ミリのパイプとした。

こちらのパイプは、レジンの硬化後に引き抜いた。

 

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シェルに入れた。

ポイントはBAドライバの位置。

音導管をドライバに対して真っ直ぐに付けたため写真の位置にしか治らなかった。

また、できるだけ音の劣化を防ぐため、音導管の長さを短くする効果もあったと思う。

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そうなると16ミリドライバは、シェルからはみ出しながら、この位置になる。

もう少し後ろにするとシェル内に収まるのだが、音が劣化してしまう。できるだけ鼓膜に近づけたい。

 

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フェイスプレートはまだ作っていないが、ノーマルの筐体部品を組み合わせてこんな感じに仕上げた。

まぁ、格好いいと思うのだが。。(^^)

 

また、16ミリドライバの背圧はノーマル筐体の部品を使って、シェル内に導く構造とした。音抜き穴はレジンで塞いでおいた。

 

さて。出音はどうかな?

d( ̄  ̄)

とりあえずの音出しでは、高音部がかなり改善され、空間がグッと上に広がった。低域も全く潰れる事なく、SONYの16ミリらしい鳴りっぷりだ。

 

だが。。。

〜つづく〜

 

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暖かくなってきたので、久しぶりに夕焼けを見た。

季節は、すすんでいるな。