自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

古いイヤホン 〜設計思想の変化について〜

古いイヤホンに、名作は無い。

乱暴な言い方だが、色々分解してみて得た結論。

 

古いイヤホンとは、ゼンハイザーのIE800以前のイヤホンとしたい。年代的には2012年ごろ以前のもの。

〜訂正〜

EX1000は2010年、IE800より2年も前に発売されていたようだ。大まかにはこの辺りで大きく音が変わってきたように感じる。(以下、該当部を訂正)

 

この辺りで、イヤホンの設計手法が大まかに確立された感じがする。

それ以前のイヤホンでは、イヤホン開発にコストをかける必要が無かったのか、「真っ当な」イヤホンがほぼ皆無だと思う。

 

分解してみると明確にわかるが、制振の仕方や接着剤の使い方も変なかんじだし、なによりドライバ前後の「音抜き穴」の設け方が全くでたらめなものが多い。ホームオーディオのスピーカーBOXの設計思想が流用されているおり、全くチグハグになっている感がある。

確かに何度も何度も作り直して研究しないとベストな穴の開け方にたどり着けないが、この時代はそのトライアンドエラーが充分でないように思う。その結果として、大きすぎる穴が開けられ、音が暴れている。

イヤホンの音ってこんなものだよね?という時代だったのだろう。

 

I2010年辺りから、優れたイヤホンは、おそらく色んな設計者によって分解、模倣が行われたと思う。そして、設計手法が概ね共有された。

その結果、でたらめなイヤホンは減ってきたと考えられる。

 

そして、2018年ごろから、更に設計手法が進んできた。SONYやZEROオーディオ等の製品から見て取れる。具体的には、音抜き穴の更なるチューニングが進められている。この辺りからコンマ数ミリの調整で音が激変する事が一般認識になり出したと思う。intimeや茶楽人等はその手法を上手く活かして低価格製品製品の品質を大きく向上させた。

 

そして、2020年。ダイナミックドライバのチューニング手法に追従する形で、BAドライバの設計手法も変わりつつある。カスタムイヤホン的な大型の筐体が流行っている影響で、ドライバ自体のレイアウトの自由度がすごく上がっているのが原因。

 

といっても、イヤホンのチューニング技術はまだ発展途上。ワイヤレスイヤホンの普及により、この流れが止まることがないように願っている。

 

私もまだまだ。音作りはこれからかな。

d( ̄  ̄)

 

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ロードバイクを復活させた。

ワイヤー類がしんでいた。

久しぶりに乗るとその爽快感に驚いた。

こんなに簡単にスピードが出るんだ。

(^ ^)

 

これで、電車に乗らなくても済むかな?