自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

DITA DREAM 第3章②

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先週は再度分解する気でいたが、一週間寝かせると高音域がいい感じに落ち着いてきて、全体として良いバランスになってきた。

通常のハードレジンは、硬化によって低音域が締まる傾向があるのに対し、グミレジンは高音が若干柔らかくなるのかもしれない。

意外な誤算だったが、再分解はやめることにした。

 

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低音の持ち上がり方を確認したかったので、ドライバ背面中央部の音抜き穴のフィルターを少し外してみた。通常は中域と低音が大幅に持ち上がる。チューニングの過程ですこーしだけ、開放するのも良いと思う。今回は低音は出るものの全体のバランスが大きく変化してしまった。dreamの良さが一気に無くなって普通のイヤホンになった。

DREAMの超解像度は、結構繊細なバランスの上に乗っかっているようだ。フィルターは下手に触らず、元に戻しておいた。

 

DREAMの音作りのポイントは、やはりチタン製の筐体だと思う。チタン製のイヤホンなんていくらでもあるが、普通のチタンイヤホンなら「チタンって軽いんだぜ?」と主張する様に軽く作り込むことが多いと思う。だがDREAMの場合、筐体の厚みや蓋の厚みがかなりあり、単純に重い。今回、蓋を使ったがその重さに驚いた。通常のステンレス筐体のイヤホンより重いくらい。

この重さを利用して、意図して明確に「チタンの響き」を載せているのだと思う。

 

めちゃくちゃ解像度を上げても高音がささらない。また、低音の沈み込みが、他にはない味を持っている。全体としてとても見晴らしは良いのだが、バスドラなどの硬い音はちゃんと固く、ベースの残響音など緩く響いて欲しい音はきっちりと緩い。

この辺りの表現力は他のイヤホンではなかなかな体感できないと思う。

 

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磨き込みまで含めて完成させた。

今回は、筐体の半分のみを磨いて銀色にしている。DREAMの筐体は仕上げが荒く、軍用品のような凄みはあるものの、レジンの光沢には合わせにくい。

蓋のみをノーマルの色としたが、まだかなり渋い雰囲気なため、似合うフェイスプレートはベッコウ色になった。

まぁ、仕上がりは満足だな。

 

フェイスプレートを付けた段階で完全密閉すると音がちゃんと出なくなり焦ったが、0.3ミリの音抜きをつけてやると普通にでだした。チューニングはこれからだな。

 

今回の作品でやっとで高域の気持ちよさを維持しながら、DREAMの低音を存分に楽しめるようになったと思う。

また、遮音性が高く電車で使っても低音の魅力をそのまま感じることができる。

xelentoは、低域をパワーで押しまくる感じがあるが、DREAMは低音の量は少なめだが、空間を伴って明確に描いてくれるので、全く不足を感じない。

 

しばらくはDREAMカスタムがメインになりそうだ。

大満足だ(*´ω`*)

 

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豪雨続きで、まだ安心できないのだが、今日の空は夏色だった。

セミもずいぶんうるさくなっている。

夏なんだなd( ̄  ̄)