久しぶりに新品イヤホンを購入した。
アシダ音響のEA-HF1。
Amazonで五千円くらいで買える。
レビューがよろしかったのと、15ミリクラスのダイナミック1発に惹かれて、試聴なしで買った。
造りは普通のダイナミック機。まぁ普通なのだが実は大変貴重。理由は、大口径機にありがちな、変な音抜き穴が無いから。
大口径のイヤホンは他にも売ってはいるのだが、設計が古いモノが多く、ドライバ背面に穴を開けまくっていることで、中域マシンになってしまっている。
だが、これは期待できそう。(^ ^)
さて、出音。
通電した直後は、かなり低音がきつい。
だが、30分くらいのバーワインでかなり印象が変わった。高音が出てきて低音も落ち着いた。高音域〜低音域のレンジが広く、空間も広い。
全体に、大口径ダイナミックドライバの味がしっかり出ている。低音が深いところから出ていて、迫力がある。しかし低音域の空間は飽和することなく、ベースラインの下にも空間が感じられる。
解像度も高い方だと思う。不足は感じない。
高音域はしっかり出ているのだが、低音の迫力に若干押され気味。中域、特にピアノの音などは、低音が強くなり太い音になってしまっている。美しい響きを楽しむ感じではない。
また、中域に若干の雑味を感じる。この雑味がなくなれば見晴らしが良くなり更に楽しめると思う。
この音の暴れは、ほんの僅かなのであえて言うほどのこともないかもしれない。だが、10万円越えの機種との差としては明確に感じられる。
5000円クラスのイヤホンとしては優秀だが、強力なライバルがひしめいているので、このイヤホンを選ぶ人は少ないかもしれない。
しかし、15ミリクラスのダイナミックドライバを使って、ちゃんと製品を作ってくれたことはメチャクチャ評価したい。
特に、15ミリらしい迫力を出しつつ、解像度を確保してあるチューニングの塩梅は素晴らしい。大口径ダイナミックの魅力を感じられる数少ない現行機として、大いに称賛したい。
しかも、これって、めっちゃカスタム向き。音の暴れという欠点を補正しつつ、すごいいい音にできるような気がしてならない。早くカスタム化したいな。
今日は上機嫌です。d( ̄  ̄)