写真はdita dreamのチューニングの過程。
前回のブログで削り込みによる音の変化について触れたが、もっと筐体とカスタムシェルの接地部分を追い込んでみたくなり分解した。
シェル内部はグミレジンを使っているので、こじってやれば、ノーマルの筐体を取り外せる。
シェル内部はを削り込んでやり、左右の接地部分を追い込んでやった。
結構思い切って接地面積は少なくしている。
フェイスプレートを着けて音出し。
組んだ直後は左右で音はバラついた。
高音部はカナル先端部を調整するのはいつもの事だが、低音部はフェイスプレートとノーマル筐体との境目の接地部を僅かに削ってやる事で調整した(写真の青色部分)。
カナル先端部と同様に、少ししか削らなくても、音のバランスの差は十分感じられた。少しづつ削りながら左右のバランスを整えていった。
見事に左右の特性が揃ってきて、dreamでこれまでは経験した事ない程の低音の表現力を得ることが出来た。
dreamのドライバは10ミリと、私的には大型では無い。これまではそんなに低音が得意な印象はなく、中域から高域が得意なイヤホンだと感じていたが、アシダホン等15ミリクラスにも全く負けない低音が出だした。さすが、高額イヤホン。
大満足である。d( ̄  ̄)
これまで、カシタムシェルの中に入れる事、うまく音の出口をレイアウトすることに注力していたが、私の好みとしては、どうやら制振し過ぎだったようだ。
かと言っても、膨らんだボアボアの低音は論外なので、塩梅がとても重要なんだとわかった。
これまで作ったイヤホンが全てNGなような感覚。とても良い気づきだったと思う。
イヤホンを作り始めて数年たったが、まだまだ奥は深いと感じた。
d( ̄  ̄)
すっかり秋だ。
月が綺麗な季節だ。
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