自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

Livezone LZ 4リシェル①

 

以前に分解していたものを再度組み込むことにした。

 

記事はこちら。

http://domingo55.hatenablog.com/entry/2021/05/06/081335

 

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メーカ製カスタムイヤホンの中身では、写真上のLZ4

に加えて、写真下のue11 proもある。ue11 proは一部ドライバが不調なのでそのままは使えない。そのうち取り組みたい。

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イーイヤで購入した際には、片側のドライバの不調が謳われていた。音導管の折れ曲がりは発見できたもののまだ若干の不安が残る。

まぁ、音導管は普通に汚れていたので交換する。

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外した音導管を見て、またびっくり。固定用のレジンが内部に侵入して後の通り道がずいぶんと細くなってしまっている。自作では起こりうる事だが、高額商品としてはどうなんだろう。出荷前に検品、測定もしていないと予想される。イタリアってもっとしっかりした製品を作るイメージだったのだが。。。音の不揃いの原因はこの辺りだと判断した。

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音導管を付け直したところ。

今回のBA機では、カナル先端部等の作り込みでどの程度音が変化するかを確認したい。その為には、カナル先端部を激しく削り込む必要があるが音導管のビニールパイプが邪魔になる。

そこで、途中から同径のシリコンパイプとし、引き抜いて使えるものとした。シリコンパイプはめちゃくちゃ柔らかいので、自由に音導管のルートを設定できるメリットもある。

カナル先端部では、レジン樹脂のみとなるので削り込みは問題ない。また、音響フィルターは外している。ノーマルでは、イエローとホワイトが使ってあった。音響フィルターの代わりとしては、カナル先端部からスポンジを入れて調整するつもり。

 

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他は、普通に組み上げただけ。

ドライバの固定は、最小限のレジンとした。

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ドライバがシェルから少しはみ出しているが、フェイスプレートの内側を削り込む事で対応する。ドライバの角度をあまりキツくしたくなかったのだが、ダイナミックドライバ単発で作る時と比べるとメチャクチャキツイ。(大丈夫かな?)

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何かに使っていたフェイスプレートを再利用。まぁとりあえず使えるようにしただけ。

ダイナミックドライバと同様に、シェルには音抜き穴を設けている。今回は0.5ミリからスタートした。

 

さて、出音。

組み上げた直後は、左右のバランスがバラバラ。中域が強めで上下のレンジもかなり狭かった。

そこで、先端部を削り込んだり、太くしたり、音導管の出口を少し削ったり。。。1時間くらいかけて調整するとめちゃくちゃ変わった。見た目はほとんど変わらないのだが、音は別物。普通に聞けるようになったと思うが、1週間くらいかけて煮詰めてみようと思う。

 

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今回、ちゃんと聞けるBA機が手に入ったのだが、現時点での素直な感想を書いておきたい。

 

BAドライバ機は、パッと聞いた感じは悪くないのだが、ダイナミック機と比較すると音が微妙にブレているように感じる。

例えばポップスなどでのキーボードの音。複数の音が完全には一点に交わらず、微妙にズレる。このため、ダイナミック機と比較すると透明感が弱いと感じてしまう。

実際の音楽を演奏する場では、様々な反射音も合わせて耳に入ってくる。録音スタジオなど、消音効果の高い部屋で演奏すると反射音の少なさにビックリする。その感覚にちょっと近い。あれ?こんな音だっけ?って感じがする楽器がちらほら。

 

誤解のないようにしたいが、楽器を演奏するなら、録音スタジオより、私はホールの方が楽しい。決して、複数音源が悪いと断じるつもりはない。どう聞きたいか?何が楽しいかが重要だと思うし、それに合わせて作れば良い。

 

 

さて、BAはまだまだ研究するつもり。先ずはちゃんとチューニングしないとな。

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