自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

Livezone LZ4③ とIE100レビュー

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先日、Livezone LZ4のチューニングをしたが、まだダイナミック機と比べると、雲泥の差がある。平たくいうと聴く気にならないくらい劣る。

そこで再度、結構大胆にチューニングし直した。

 

上下のレンジを広げること、低音の音圧を高めることを目標とした。

結果、結構いいところまで音が変わったと思う。これなら普通に使いたくなる?と感じられた。

組んだ直後はAMラジオのような音だったが、それが信じられないくらい豊かな音にできたと思う。

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しかし、写真上のハイファイマンと聴き比べると、まだ差が歴然。上も下も全然狭い。楽器のリアリティも全く及ばない。。。。BA機って基本的に何かダメなのかもしれないと感じだしてしまった。

 

そこで、JH audioのレイラを聴きに行ってきた。

片耳10ドライバのモンスター機。結構昔から意識して聞いている。

久しぶりに聴くと、まず、空間の広さに驚かされた。だが、少し聴くとその空間は広いのではないことに気づく。広いのではなく、何かの残響音に満ちていて、空間を意識しやすいだけ。まるで硬い壁の部屋で大きめの音を出し、反響音に満ちている感じ。また、それを意識させないために中域のちょっと上を持ち上げて刺激を強くしているように感じた。

さらに、上下のレンジは広くない。良質なダイナミックドライバの方が広いと感じてしまった。そして、解像度も高いわけではなかった。。。加えて音の輪郭は滲んでいると感じてしまった。

試聴機は難しいと思う。いろんなコンディションが重なり、とても悪く聞こえる事もよくある。このため、今回の試聴だけでは断言することは全くできないのだが、BAの多ドラ機はひょっとしたら良質なダイナミック機に及ばないのかもしれないという疑念が大きくなる結果となった。

 

余談になるが、気を取り直してゼンハイザーのIE100を聴いてみた。10,000円前半の価格帯なので、期待していなかったのだが、これが意外なほど良かった。まず、音がとてもリアル。本物に近い音を出してくれた。以前も書いたが、この本物に近い音を出してくれるイヤホンってなかなか無い。貴重だと思う。

音の輪郭や鮮度はIE900からそんなに劣るわけでは無い。劇的に違うのは残響音や付帯音の響き方。IE100も空間は広いのだが、残響音的な音はほとんど聞こえなかった。空間は意外なほど静かで、ただ、空間がひろがっているだけ。この点においてモニターイヤホンと名乗っているのだろう。

IE900は、残響音や付帯音が豊かでとても聞き応えがある。だが、電車の中などで気楽に聴くのであれば、騒音で極小の音は消されてしまうので、IE100で十分だと感じてしまった。発売されたら買おうと思う。チューニングでどこまで変わるか試してみたい。

 

話をLZ4に戻す。

BAドライバを悪く言いまくったが、基本的にはお気に入りのダイナミック機と聴き比べない限り、そんなに悪いものではない。

やっとで良いところまでチューニングできた。せっかくなので聴き込んでみて、もう少し分析してみたいと思う。きっとBAにもまだ気づけていない良いところがあるはず。

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音の書き方がどんどん変わっているな。