自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

BAドライバ研究② Klipsch X10

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Klipsch X10である。

ずっと聴いてみたくて、探していた。

相変わらずのジャンク品。なにやら不調箇所が多い。BAドライバ機のジャンク品はドライバまで壊れている事が多く、大変危険だと思う。

今回はお金を捨てるつもりで購入した。

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プラグ付近で盛大に断線しており、そのままでは全く音が出なかった。

そこで切断して、簡易に補修した。

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こんな感じ。

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イヤーピースは、かなり悩んだ。

最終的に音の出口の口径が大きいRHAのモノを、さらに限界まで奥に押し込んで使うことにした。

こうしないと、私には高音が不足した。

 

さて、出音である。

まず、アンバランス接続では音量を取りにくく、sp1000では100を超えるくらいになった。普段バランスで他のイヤホンを使うときには70くらいなので、ちと難しい印象。バランスにすると他のイヤホンと同じになればいいのだが。。

心配していたドライバは正常だった。壊れているかとドキドキしたが、ラッキーだったな。

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音は納得。評判が良いのがよくわかる。

上から下までバランスよく出る。高音が柔らかく、全体としてはウォームな感じ。解像度は特に高いわけではないが、BA的なキレの良さは感じさせてくれる。空間は広いのか狭いのかよくわからないが、不足は感じない。

また、sp1000では低音がボアボアしたりすることも無く、気持ちの良い鳴りをしてくれる。

但し、高音があと少しだけ出て欲しい。最近、BAドライバゆえの高音のおとなしさに注意しているので、よけいにプラシーボがかかっているのだと思う。

息を呑むような細かな音が聞こえるわけではない。

また、中域あたりの処理が独特で、正確な音ではないのかもしれないが、ずっと聴いていたくなるような感覚がある。これは実はとてもすごい事で、そんな感覚を覚えるイヤホンには滅多に出会えない。

ダイナミックドライバとは一味違った「音楽」の表現をしてくれ、とても気に入った。

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さて。

次の休みにはカスタム化したい。

高音域を強調しながら、少しだけ低音を締めてみるかな。。

オリジナルの筐体が小さいので扱いやすそうだ。

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