自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

Klipsch X10 カスタム

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では、カスタムに取りかかることにする。

x10は小ぶりなので、ゴム部分を切り刻むだけでかなりインストールしやすくなる。

今回はこの状態で使うことにした。

筐体内部は、プラスチック部品で固められていると思う。無理にバラさなくてもチューニングは可能と判断した。

見た目もいいしね。

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とりあえず、組み上げたところ。

ドライバの挿入位置にはかなり気を使った。左右の音を揃えるため、今回は左耳を右耳より3ミリ程度深く挿入した。

結果的に左右の音はかなり揃えやすかった。大正解だ。今度から左耳は深めに挿入することにする。

 

この状態で音を聴くと、最悪だった。高音が不足し、解像度も低い。低音、ボアボア。。

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音を聴きながら内部のレジン量を増やしていった。

レジンを増やしてやると音は激変し、断然聴きやすくなった。

BAドライバも制振の度合いでかなり音が変わることを再確認する結果となった。

解像度もかなり上がり、没頭感も向上した。

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組み上げたところ。

シェルは、かなり薄くできたので、カッコイイと思う。全体に丸みを持たせた。

 

この状態からさらにチューニングを追い込んだ。不足しがちだった高音もかなり出せたと思う。

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特にノーマル筐体の音の出口部分の角を落とすと、かなり効果があった。

高音が気持ちよく響き、音のリアリティがちゃんとで出したと思う。

 

さて、出音である。

高域から低域までバランス良く出せていると思う。

解像度は高くない。ギリギリ許せるレベルかな。BAドライバなのでもう少し高くても良いと思うが、気持ち悪くはない。レジンの硬化に合わせてもう少し締まった音になるとは思う。

空間は左右に広いのだが、上下、前後には殆ど展開しない。楽器は横一列に並ぶ感じ。たまに音がぶつかるようで、ぶつからない。

つまり、音がとても近い。

 

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ダイナミックドライバと比較する。

NobleのEDC BELLと比べてみた。

EDC BELLは、組んだ直後は低音がキツすぎて使っていなかった。しかし、放置している間にレジンの硬化が進んだようで、なかなか良いバランスで鳴ってくれる。

 

低音〜高音のバランスは、BELLの圧勝。かなり広いレンジで鳴ってくれる。空間の広さも前後左右、上下とも比較にならない。解像度や音の聴きやすさもダイナミックドライバの圧勝だと感じた。

しかし、x10に良いところがないかと言うとそんな事はない。空間が狭く、音が近い分、ロックなどを聴くと断然楽しい。テンポの良いJAZZを聴いても新鮮な気持ちよさがある。どうやら元気の良い音を大きめのボリュームで聴くには適しているようだ。つまり、電車の中など騒音下ではなかなか楽しはず。

 

万能なイヤホンは無いと言われるが、その事を再確認した。

だが、まだ、BAドライバを手放しで良いとは言えないかな。まだダイナミックドライバの方が好き。もう少し研究してみたいと思う。

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