フルレンジドライバ RAB32257を4発使ったカスタムが完成した。
(下記は、sp1000での感想となる。例えばiPhone等他のプレーヤーで聴くと全く違う聞こえ方になるので留意されたい。)
①ダイレクト感(曇りのなさ)
カナル出口付近にドライバを配置し、音導管を極限まで太く、またネットワーク的なものも入れてないので、曇りのないダイレクト感がしっかり出せたと思う。試しにdita dreamと比較してみたが、ダイレクト感については、同程度の水準にあると思う(若干、dreamの方が高いけどね。)。
高音用や低音用のBAドライバを使用した場合、音の輪郭が若干緩くなるが、それが全く感じられない。同種のドライバを同じ挿入深さで使用するのは正解だった。
そもそも、ドライバの挿入深さは音の鮮度にめちゃ影響する。3ミリも深さが違うと大違いだと思う。これは、高音〜低音のバランスが変わるというのではなく、音のピントが合わせられなくなるという事。
BA多ドラ機の音が総じて悪いという気は全くないが、ドライバの位置やネットワークの有無で起こりえる現象として認識しておきたい。
②帯域間のバランス
低音〜高音まで全く不足なく、変な偏りなく出ている。
4発のフルレンジを使ったため、中域がピーキーになるかもしれないと心配したが、全くそんなことはなく、低音や高音も充分。
特に低音は322572発の時より押し出しが強くなり、普段ダイナミックドライバしか使わない私でも充分満足できる。dreamとの比較では、dreamの方が低音の音が充満しており空間が濃密になる感じ。
BA4発も全く、ダイナミックに負けない。むしろこっちの方が良いかもしれないと思うこともある。
RAB32257はとても優秀だと感じた。
高音用や低音用等、他の種類のBAを使うのは、音のキャラクターを大幅に変更したい場合に限られるんだろうと思う。
③細かな音
細かな音の再生能力は、BA4発機もまだdreamに敵わないと思う。多分、アーマキュアで叩く構造上、基本的にBA機は細かな音を全て出すのには適していないのだと思う。
BA4発では、音の大小の表現能力が素晴らしいと思う。
例えばピアノソロなどで、小さい音量を使う場合、ダイナミックドライバに比べより「小さく」聞こえる。大きい音量の音には大差ない。
これはかなり優れた性能だとおもうが、小さい音が小さく聴こえると、曲のダイナミクスの変動がより楽しめるようになる。
⑤空間
多分、めちゃ広い部類に入るのだと思うが、dreamや他のダイナミック機と比べてあまり差を感じない。というか、空間の広さなんてどうでも良い感じがしてちゃんと聴いていない。
(でもやはり、天井は低いかな。)
まとめ
BA機はダイナミック機以上に、再生機器で音が変わってしまうと思う(BAドライバ考④でカリクスさんと実感した)。微妙に変わるのではなく、誰でも瞬間的に笑っちゃうくらい変わることがある。
その点に留意しつつ。。。
BAドライバの特性を整理する
・音が柔らかい。
・音は細かい。
・単発では微細な音は出してくれない。
・小さい音量の音を小さい音量で再生してくれる。
特に、最後の小さい音を小さく出してくれる能力は素晴らしく、これがわかったことを最大の成果としたい。
BAドライバ、もう少しやっても良いな。
でも、次はどうする??d( ̄  ̄)