これまでに作ったBA機たちの中で解体せずに残っているもの。
右からフルレンジ1発、フルレンジ2発、フルレンジ4発、マルチ4発、マルチ10発。
過去には他にも色々作っていたが、解体してしまった。。
ここでは「マルチ=色んな種類のBAドライバを使うこと」と定義する。
聴き比べると、イヤホン毎に意外なほど音に差があり、それぞれについて悪くない感じがあることに驚いた。
また、ドライバの挿入深さにより、音のダイレクト感がすごく変わる事もわかった。
写真右から感想を述べたい。
高域〜低域のバランスはどうにでもなるので、好みの状態にチューニングしている。
ここではそれ以外の部分を主に述べたい。
①マルチ1発
少し前にx10を使って組んだもの。
ドライバの位置がカナル先端部から少し離れているため、音が少し遠い(と言っても一般的なイヤホンのレベル)。
音が遠いため、解像度が少し低くても違和感を感じない柔らかさとなっている。
落ち着いてのんびり聴くには良い感じだと思う。
②マルチ2発
マルチ1発に比べて音数が多く、解像度もグッと上がる。カナル先端部に配置したため、音が近く、細かな音の表現がとてもよくわかる。
だが、音が近く、よくわかるゆえに、BAドライバ特有の音の輪郭が若干濁る感じもわかってしまう。
良いんだけど、ちょっと不満。
③マルチ4発
マルチ2発に比べて、断然音数が増えていい感じ。カナル先端部に配置しているため、音が近く、めちゃ分析的に音を探せる。
また、音が近いため、ノリの良い曲などでもテンションがあがってしまう。
一つの完成形だと思えるくらい。。。
音が近いと、dap のボリュームを小さくしてしまう。他のイヤホンと同じ音量で聴くと早く疲れてしまうかな。。。つまり、音の遠いイヤホンでdap の音量を上げると似たような効果が得られるように勘違いしそうだが、音のダイレクト感とか、曇りのなさも考慮してほしい。
④マルチ4発
マルチにすると、低音用のドライバを使うわけだが、これがなかなか大きくて、カナル先端部への配置がほぼ無理になる。
そこで、鼓膜から距離を置いて配置するわけだが、このことによって音が遠くなる。
過不足ない解像度、表現力なのだが、良いのだが、、なにか、特別感が無いな。
空間の広さや音像の明確さを考えると、ダイナミック機の方が良いかも。。。となる。
⑤マルチ10発
マルチ4発よりいろいろ良いのだが、明瞭さがイマイチだと思う。
良いんだけど、なにか、不自然な音だと感じてしまう。。。
というわけで、BA型の利点としては、細かに近く配置できることで得られるダイレクト感が挙げられると思う。
さて、次はこれをやってみよう。
どうなるかな??
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