自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

聴き方の変化

最近、音の聞こえ方がまた少し変わったとおもう。いくつかの項目別に書いてみたい。

 

 

◯低音の沈み込み

低音が低い部分まで再生されれば、下方向へ音が落ちて行く。

低音の量を増やせば沈むと言うわけではなく、そこそこ優れたプレーヤーを使わないと底に落ちていくような低音は聴こえないと思う。(sp1000で沈み込む音が、iPhoneだと全く沈まなかったりする。ただし、iPhoneでも深く落とせるイヤホンはある。)

適切な低音の量で、適切に制振してやると良いと思う。

 

一方、低音の沈み込みとは違うが、下方向の空間の広さは、音楽への没頭感向上に大きく寄与する。

低音を引き締めすぎず、適度な塩梅でボヤかす事で、低い空間を広くできると思う。

 

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その点で、なかなか優れていると感じたのが、CAMPFIREのcomet。機会があれば聞いてみて欲しい。

 

◯空間の広がり

録音された本来の空間より、高音部の空間を広く再生できるイヤホンがある。

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例えばJHの多ドラ機。写真中央上、円弧状のパイプが高音域ドライバの音導管。異様なほど、長くしてある。この配置の影響か、JHのイヤホンでは高音域の空間の広さに驚くものが多い。

ただし、この響きは違和感を感じることも多い。例えば、空間系エフェクト処理が多い曲などでは、音が響きすぎて、破綻する場面が出てきたりする。

一般に、空間は広い方が楽しいと感じがちだが、慣れてくるとそこまで重要な指標ではないことに気づく。適切な広さが正解だと思う

 

◯音の鮮明度

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写真)Sandal Audioさん 下記記事より

https://sandalaudio.blogspot.com/2021/06/ie900.html

(ドライバの挿入深さによる聴こえ方の違いについて述べられており、大変参考になった。)

 

 

写真はIE900のイヤーチップ装着状況。深めと浅めの二段階で調整が可能。写真で見る感じだと3ミリ程度の違いだと思うが、この程度の鼓膜からの距離の差で、音に明確な違いが出る好例だと思う。

深く挿入すると、音像が明確になるのだが、解像度自体が変化するわけではない。音の輪郭の明瞭さや音の近さが変化する。

とても面白く、積極的に操作してやるべき項目だと思う。

 

例えば、解像度の高くないドライバーを鼓膜に近づけて鮮明度を上げる事で、緩めの雰囲気を楽しめたり。

例えば、カリカリに解像度の高いドライバーを敢えて、鼓膜からの距離をとり、鮮明度を下げる事で、空間を広く感じられたり。。

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BAドライバを極限まで細かに近づけた作品。

フルレンジ4発の解像度は、極端に高いわけではないのだが、音の鮮明度が高く大変表現力に優れると感じられる。

 

 

◯中域、ボーカルの前。

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TechnicsのEAH-TZ700

今までに何度か試聴していたが、特に感動はしなかった。

理由は低音の沈み込みが、このクラスのイヤホンとしては他の機種に比べておとなしかったため。超高級機カテゴリーとしては、IE900が凄すぎた。

 

だが、最近、しっかり視聴する機会があり、少し驚いた。

中域、特にボーカルの前面に、程良い空間が展開して大変心地よい。

鮮明度が落ちるわけでは全くなく、ボーカルも近いのだが、確かに2〜3メートルの距離を感じられた。

理由は明確ではないのだが、機会があれば手に入れて研究してみたい。

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退院後、久しぶりの記事更新は、最近気になっている音についてでした。

すこし言葉が足らない部分があると思う。後日見直したい。

 

プレーヤーに革を貼っておいた。

フルでカバーする必要もないと思ったので、カバンの中で、よく衝突する部分のみ。

まぁ、格好良くできたかな。

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