もう何度目になるのか、dita dreamを組み直した(もう20回くらいかな。。。)。
今回は、左側のみのドライバーを3ミリ程度鼓膜へ近づけた(写真手前のドライバ筐体が、以前の写真より少し迫り出している。)。
これによって、やっとで左右の中域、ボリュームのバランスを揃えられたと思う。
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カスタムシェルを使ってイヤホンを組む場合、左右のドライバの位置決めがとても難しい。特に音源が1つのシングルダイナミックドライバの場合は特にその差が出やすいと思う。
普通は、自分の耳型シェルの形状に合わせて位置を決める場合が多いと思うが、それだとなかなか音量が揃わない。ほんの数ミリ位置が変わるだけで、聴こえ方が変わってしまう。iPhoneレベルの再生機器で聴く場合はそれでも差を感じにくいが、周辺機器をそれなりに高価なものを揃えてくると、特にボリュームが左右で異なったり、楽器の位置が左右どちらかに偏ったりといった現象に驚くと思う。
私の場合は、qp2r の時はそれほど感じなかったが、sp1000に変えた時にかなり戸惑うほどの変化があった。d( ̄  ̄)
解決策としては、音の変化を確認しながら何度も組み直し、ドライバの位置を変化させるしかないが、それになかなか気づけなかった。
音導管の太さや長さを変えたり、制振の仕方を左右で変えたり、本当に色々やってみたが最近やっとで出口に辿り着けたと思う。長かった。。。
左右のバランスが整うと、いきなりピントが合ったように空間が整理される。個別の楽器の音や位置、奥行きが明瞭になり、バランスが壊れている状態と比べるとかなり差がある。
なんだか聴いていてとても楽しく、いい感じなのであるが、ここからは、微妙な味付けにチャレンジしていきたい。
今考えている味付けの項目は下記。
◯低音の膨らみ
筐体の種類によって音が変わるように、制振の仕方で低音の膨らみ方が変わる。ガチガチに固めるのも楽しいのだが、微妙な調整でふくよかな表現とするのも、とても良いと思う。
◯高音の抜け
高音の量を増やすのではなく、高音の上方向への伸びを追求してみたい。
良質なダイナミックドライバを使わないと実現できないと思うが、色々な仕掛けは考えられそうだ。
◯中域
ここが最も難しく、1番重要だと思う。
ポイントは空気感や位置感だと思う。
ドライバを鼓膜に近づけていくと、音が鮮明に近くなるが、ある地点を超えると反転して距離感が出てくるのではないかと考えている。この辺りを攻めてみたい。
〜まとめ〜
最近、イヤピース型のイヤホンも使う事が多い。入院しているとかなど、カスタムイヤホンのように遮音しすぎると不便だった。
イヤピースで音を聞く時は、うまくスイートポイントを探せると悪くない音が出る。一方で、音が安定せず、細かなチューニングを追求するのは難易度がかなり高い。
カスタムイヤホンの1番の利点は、装着位置をガッチリ固めてしまえることにあると思う。
まだ、会社を休んで自宅療養中。
すっかり秋が深まった。
今年は季節の変わり方が早いな。。
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