自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

BAドライバ機について 再考

色々聞いてみた。

10発を超えるような機種には、若干の違和感があるものの、4発クラスの機種には良質な音を出してくれるものが多い事がとてもよくわかった。

 

先日、BAドライバについてかなりネガティブな事を書いたが訂正したい。

 

(記事の続きは後で書きます。)

final A3000②

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以前組んでいたfinal A3000。

かなり適当に組んでいたので、音は悪くないのだが、いまいちキャラクターが立たないというか、他のイヤホンを押し退けて使うまでには至らなかった。

 

低音の充実を狙って、ドライバの位置がカナル先端部から距離があり、また音導管の太さも3ミリと細くしていた。

当時の知識では、音導管の太さを細くする以外に効果的な低音補強方法がなかった。また、内部のレジンはグミタイプの柔らかいものを使っていた。

 

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フェイスプレートを外した。

ドライバの配置が浅い。もっともっと深く配置しても良いと思う。

ただ、ノーマルA3000の持ち味である「柔らかさ」を狙うのならこれもありだったもしれない。

但し、今考えると、柔らかさを狙うのであってもドライバの位置は鼓膜の近くにしておいて他の部分で調整すべきだったと思う。

という訳で、解体した。

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解体後の音導管の再構築。

ノーマルA3000の部品は、先端部を切り込んで短くした。これは、ノーマル部品の音導管も3ミリ程度だったため、太く作り直し、音の広がりを改善するため。

音導管は、6ミリとした。

ユニバーサルイヤホンでは、採用できない太さだが、カスタムシェルなら可能。最近は多用している。音導管による音の劣化感覚が全く違う。高音だけでなく低音も含め音がかなり鮮明に聴こえる。

 

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ドライバの位置はかなり追い込んだ。

組み直す前より1センチ近く鼓膜に寄せられていると思う。

但し、シェルは大きく切り刻んでしまったが。。。

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とりあえず、フェイスプレートを付けて聴けるようにした。最低限のチューニングもして、とりあえず聴ける状態にした。

フェイスプレートにレジンを被せていないので、工作感がすごいな。。。

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さて、出音である。

これがかなり良い。とても気に入った。

高音域が気持ちよく抜ける。量も多めなのだが、全く刺さらず嫌な感じがない。空間も広く、空間は澄んでいる。付帯音や残響音はそんなに長く伸びる訳ではないが、物足りないと感じることはない。

そして低音がちょっとびっくりな感じ。

6ミリクラスのドライバでも、十分以上の低音量を得られることは分かっていたが、以前作ったE3000カスタム(同じfinalの6ミリクラスドライバ搭載機)よりも断然低い音が出ている。またその低音が「硬い」。バスドラなど、10ミリクラスのドライバより硬く重い音が出せていると思う。ちゃんと音圧が感じられる。だが、低音の量自体は多過ぎず、下方向の空間も見渡せる。ベースの弦の「震え」を感じられたのはdita dream以外では初めてかもしれない。

また、ボーカル等の中域も透明感がある。ノーマルのA3000を聴いた時に、この透明感を印象的に感じたが、ノーマルの透明感が優れたレンジを上下に拡大できたと思う。

音導管のセレクトやドライバの配置は大正解だったようだ。

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実は最近、A8000の視聴を繰り返していた。特に買いたいわけではなかったのだが、ゼンハイザーのIE900と聴き比べるのに使っていた。A8000の音は高音域が上方へ気持ちよく抜け、空間配置も見通しが良い。低音域もよく整理されていて良質だなと感じていた。ただ、筐体がすごく重く制振しすぎ?なんて感じていた。

今回のA3000カスタムは、かなりA8000に迫れたように思う。後発のドライバだし可能性はあると期待したい。まぁ、余裕ができたら比較試聴してみようと思う。

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◯まとめ

6ミリクラスのドライバは、最近少し避けていた。低音があまり伸びず、つまらないと感じていた。

だが、finalの新作6ミリドライバは凄かった。ノーマルA3000、A4000のチューニングはまだ詰められると思う。今後の機種に期待したい。

 

 

 

 

Livezone LZ4③ とIE100レビュー

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先日、Livezone LZ4のチューニングをしたが、まだダイナミック機と比べると、雲泥の差がある。平たくいうと聴く気にならないくらい劣る。

そこで再度、結構大胆にチューニングし直した。

 

上下のレンジを広げること、低音の音圧を高めることを目標とした。

結果、結構いいところまで音が変わったと思う。これなら普通に使いたくなる?と感じられた。

組んだ直後はAMラジオのような音だったが、それが信じられないくらい豊かな音にできたと思う。

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しかし、写真上のハイファイマンと聴き比べると、まだ差が歴然。上も下も全然狭い。楽器のリアリティも全く及ばない。。。。BA機って基本的に何かダメなのかもしれないと感じだしてしまった。

 

そこで、JH audioのレイラを聴きに行ってきた。

片耳10ドライバのモンスター機。結構昔から意識して聞いている。

久しぶりに聴くと、まず、空間の広さに驚かされた。だが、少し聴くとその空間は広いのではないことに気づく。広いのではなく、何かの残響音に満ちていて、空間を意識しやすいだけ。まるで硬い壁の部屋で大きめの音を出し、反響音に満ちている感じ。また、それを意識させないために中域のちょっと上を持ち上げて刺激を強くしているように感じた。

さらに、上下のレンジは広くない。良質なダイナミックドライバの方が広いと感じてしまった。そして、解像度も高いわけではなかった。。。加えて音の輪郭は滲んでいると感じてしまった。

試聴機は難しいと思う。いろんなコンディションが重なり、とても悪く聞こえる事もよくある。このため、今回の試聴だけでは断言することは全くできないのだが、BAの多ドラ機はひょっとしたら良質なダイナミック機に及ばないのかもしれないという疑念が大きくなる結果となった。

 

余談になるが、気を取り直してゼンハイザーのIE100を聴いてみた。10,000円前半の価格帯なので、期待していなかったのだが、これが意外なほど良かった。まず、音がとてもリアル。本物に近い音を出してくれた。以前も書いたが、この本物に近い音を出してくれるイヤホンってなかなか無い。貴重だと思う。

音の輪郭や鮮度はIE900からそんなに劣るわけでは無い。劇的に違うのは残響音や付帯音の響き方。IE100も空間は広いのだが、残響音的な音はほとんど聞こえなかった。空間は意外なほど静かで、ただ、空間がひろがっているだけ。この点においてモニターイヤホンと名乗っているのだろう。

IE900は、残響音や付帯音が豊かでとても聞き応えがある。だが、電車の中などで気楽に聴くのであれば、騒音で極小の音は消されてしまうので、IE100で十分だと感じてしまった。発売されたら買おうと思う。チューニングでどこまで変わるか試してみたい。

 

話をLZ4に戻す。

BAドライバを悪く言いまくったが、基本的にはお気に入りのダイナミック機と聴き比べない限り、そんなに悪いものではない。

やっとで良いところまでチューニングできた。せっかくなので聴き込んでみて、もう少し分析してみたいと思う。きっとBAにもまだ気づけていない良いところがあるはず。

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音の書き方がどんどん変わっているな。

 

昔のイーイヤ

大阪日本橋、今よりもっと恵比寿町よりの雑居ビルにひっそりと昔のイーイヤはあった。分かりにくい入口を探し当てて、風俗店的な怪しさに耐えながら揺れが激しいエレベーターを降りると、薄暗い店舗があったと思う。

入り口を入ると左奥の方にレジがあり、薄暗いスペースから店員さんが、ギロっとコダワリ光線を飛ばしてくる。若干の萎縮したのを覚えている。

店の奥の方に試聴可能なイヤホンが展示してあるのだが、今のように自由に聴きまくれる感じではなく、吟味した上で購入前に確認のため聴くような雰囲気を感じていた。しかも店員さんは、馴染みの客と話し込んでおり、容易に話しかけられない。

でも、何点かオススメイヤホンがピックアップしてあり、それには恐ろしく的確なコメントが書かれていたと思う。

アレもこれも的にオススメ機がある今の店も楽しいのだが、「これ買えば間違いない」という強力な価値の披露があった昔の店も大好きだった。

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1年ほど前からポータブルオーディオ市場が面白くないと思う。ワクワクできる製品や情報がとても少ない。

テレワークの拡大やワイヤレスイヤホンの普及で市場はむしろ大きくなっているはずだが、純粋に趣味として音質を楽しむ動きが残念ながらマイナーになりつつあると思う。

 

先ずは、優れた作品の紹介。そして、優れた機器の紹介。苦労して店まで行ったらそんなものに出会える。そんなアナログちっくな買い物方法が懐かしくなった。。。

 

最近、イーイヤのHPでは、店員さんのインプレすらほとんどなくなってしまった。

間違っててもいいので、昔みたいなコダワリ満載の紹介をかまして欲しいな。

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雑感でした。

 

 

 

方針とか。

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ホームやらカーステの人と話をした。写真はその人の機材。なんだか凄いことになっとる。。。

音を聴かせてもらった。サックスの音とか、あり得ないくらいリアルでびっくりした。

ものすごい段階まで突き詰めてある。先には先があるものだと感心した。

 

そして、当然自分の音と比べたわけだが。

音のバランスや鮮度はまぁ、そんなもの。この数年の取組が間違いではなかったと思う。だが、空間の作り方がまだまだだな。

 

音像の結び方。はっきりすれば良いというわけではない。気持ちの良い音像があると思う。

 

空間の空きかた。イヤホンは頭の中で定位する。つまり使える空間がスピーカに比べ狭い。だが、そんな中でも、楽器を上手く前後左右に配置することで空間の空きが生まれる。その空間をどんな余韻で満たすか。もしくは無音にするか。

 

音の方向。前の方で発せられ、頭の上を回り込んだり。下の方から湧き上がってきたり。方向性もあると思う。

 

まぁ、気づいたのはそんな所。イヤホン環境で何処まで追求できるのか、全く未知数だが、先日聞いたゼンハイザーのIE900では、その片鱗が表現されていたと思う。少なくとも、音の方向は感じることができたと思う。

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まだまだ、先があることがわかり、嬉しくなった。まだまだ楽しめそうだ。

ただし、私はダイナミックドライバー専門でいいとも思った。BAに浮気するほど、知見はたまっていないかなと。

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わさびの花が咲いた。

鮮やかな紫色。綺麗だな。

(๑˃̵ᴗ˂̵)

Livezone LZ 4リシェル②

組んだ直後は、中域ばかり強くて高域も低域もレンジが狭く残念なイヤホンだった。組んでから1週間、殆ど使う気にならなかった。10分くらいしか聞いてないかな。。。

 

そこで、ダイナミックドライバでやってきたカナル先端部を中心としたチューニングを試してみた。

 

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こんな感じで盛大に削り込んでいく。

音を聴きながら進めると良い。高域も低域もレンジがどんどん広くなっていく。

低域もダイナミックドライバとは全然違うテイストで太くできた。

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シェルの音抜き穴もいろんなサイズを試してみたが、殆ど差は感じなかった。BAドライバは振動板が小さいため差がわかりにくいのかもしれない。

0.3ミリで十分とした。

 

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音を聴きながら、カナル先端部の穴の角を調整していく。左右のピントをきっちり合わせることができた。音の鮮度が全然違う。

また、写真中央部に黒いゴミが見えるが、スポンジをこの大きさ位づつ削り取り、バランスを合わせていった。既製品のフィルターだとここまでの微調整は難しいと思う。

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音は断然良くなったと思う。これなら使ってみたいと思える。

今回、BAでもカナル部の削り込み等で低音〜高音のバランスや、レンジの広さ、左右のピント等をかなり変化させることができることを確認した。

つまり、メーカーで作成したカスタムイヤホンもそのまま使うのではなく、自分に合わせたチューニングが全然可能という事。簡単にできるのでやらないのはもったいない。

また、カスタムシェルを自作している方も多いと思うが、型にレジンを入れて作成する方法上、カナルの長さはあまり変更しないと思う。私も何年も長さを変える気にならなかった。ドライバの構成を変えたと思うほど、驚くほど変わる。ぜひ試してみて欲しい。

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さて、BAドライバ多ドラ機の音のキャラクターは、時間をかけて聴き込みながら分析してみたい。

確かにダイナミック機とは随分違うが、何が違うと訊かれると、まだ言葉が選べない。

 

まぁ、ゆっくりいきますね。

ψ(`∇´)ψ

Livezone LZ 4リシェル①

 

以前に分解していたものを再度組み込むことにした。

 

記事はこちら。

http://domingo55.hatenablog.com/entry/2021/05/06/081335

 

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メーカ製カスタムイヤホンの中身では、写真上のLZ4

に加えて、写真下のue11 proもある。ue11 proは一部ドライバが不調なのでそのままは使えない。そのうち取り組みたい。

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イーイヤで購入した際には、片側のドライバの不調が謳われていた。音導管の折れ曲がりは発見できたもののまだ若干の不安が残る。

まぁ、音導管は普通に汚れていたので交換する。

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外した音導管を見て、またびっくり。固定用のレジンが内部に侵入して後の通り道がずいぶんと細くなってしまっている。自作では起こりうる事だが、高額商品としてはどうなんだろう。出荷前に検品、測定もしていないと予想される。イタリアってもっとしっかりした製品を作るイメージだったのだが。。。音の不揃いの原因はこの辺りだと判断した。

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音導管を付け直したところ。

今回のBA機では、カナル先端部等の作り込みでどの程度音が変化するかを確認したい。その為には、カナル先端部を激しく削り込む必要があるが音導管のビニールパイプが邪魔になる。

そこで、途中から同径のシリコンパイプとし、引き抜いて使えるものとした。シリコンパイプはめちゃくちゃ柔らかいので、自由に音導管のルートを設定できるメリットもある。

カナル先端部では、レジン樹脂のみとなるので削り込みは問題ない。また、音響フィルターは外している。ノーマルでは、イエローとホワイトが使ってあった。音響フィルターの代わりとしては、カナル先端部からスポンジを入れて調整するつもり。

 

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他は、普通に組み上げただけ。

ドライバの固定は、最小限のレジンとした。

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ドライバがシェルから少しはみ出しているが、フェイスプレートの内側を削り込む事で対応する。ドライバの角度をあまりキツくしたくなかったのだが、ダイナミックドライバ単発で作る時と比べるとメチャクチャキツイ。(大丈夫かな?)

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何かに使っていたフェイスプレートを再利用。まぁとりあえず使えるようにしただけ。

ダイナミックドライバと同様に、シェルには音抜き穴を設けている。今回は0.5ミリからスタートした。

 

さて、出音。

組み上げた直後は、左右のバランスがバラバラ。中域が強めで上下のレンジもかなり狭かった。

そこで、先端部を削り込んだり、太くしたり、音導管の出口を少し削ったり。。。1時間くらいかけて調整するとめちゃくちゃ変わった。見た目はほとんど変わらないのだが、音は別物。普通に聞けるようになったと思うが、1週間くらいかけて煮詰めてみようと思う。

 

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今回、ちゃんと聞けるBA機が手に入ったのだが、現時点での素直な感想を書いておきたい。

 

BAドライバ機は、パッと聞いた感じは悪くないのだが、ダイナミック機と比較すると音が微妙にブレているように感じる。

例えばポップスなどでのキーボードの音。複数の音が完全には一点に交わらず、微妙にズレる。このため、ダイナミック機と比較すると透明感が弱いと感じてしまう。

実際の音楽を演奏する場では、様々な反射音も合わせて耳に入ってくる。録音スタジオなど、消音効果の高い部屋で演奏すると反射音の少なさにビックリする。その感覚にちょっと近い。あれ?こんな音だっけ?って感じがする楽器がちらほら。

 

誤解のないようにしたいが、楽器を演奏するなら、録音スタジオより、私はホールの方が楽しい。決して、複数音源が悪いと断じるつもりはない。どう聞きたいか?何が楽しいかが重要だと思うし、それに合わせて作れば良い。

 

 

さて、BAはまだまだ研究するつもり。先ずはちゃんとチューニングしないとな。

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