自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

sennheiser momentum wireless②

f:id:domingo55:20240415075338j:image

さて、カスタム化に移ろう。

意識したのは、新鮮さの強調。

制振を多くしながら、ドライバを限界まで鼓膜に近づけたい。

写真はドライバ部分を切り出したところ。

 

f:id:domingo55:20240415075543j:image

イヤーピースでは実現できないくらいギリギリまで深く配置した。

基本的な作り方はRS oneと同様。音導管の太さは6ミリとした。

f:id:domingo55:20240415075806j:image

さて、出音。

まず、空間がひろーーい。

音色が自然で、脚色がない。本来この音色で聴こえるべきなんだよ?と説得力がある。

ドライバの質の判断材料として、IE800と比較視聴した。驚くほど音が似ている。誰が聴いても同じタイプのドライバが入ってると判断すると思う。

但し、momentumの方が、音の輪郭、音距離が近く、新鮮だと感じられる。まぁ、カスタム化の際に音が近く、新鮮さが増すようにチューニングしているので当然といえば当然。

d( ̄  ̄)

 

f:id:domingo55:20240415193320j:image

私にとっては、ゼンハイザーのイメージカラーが青なので、青色を使って仕上げてみた。

今のところ、かなり良い感じ。

RS oneと比べると、音の近さはRS one。

空間の広さはゼンハイザー

似たような作りにしたのだが全く違うが、どちらもなかなか。

少し聞きながらチューニングを進めたいと思う。

d( ̄  ̄)

 

◯まとめ

前回のRS oneにつづき、ゼンハイザーのドライバもなかなか優秀だった。

イヤホンをチューニングする気があるなら、この2つのドライバはかなり優秀だとおもう。オススメであります。

 

さて、今後の課題としては、

低音の聞こえ方があげられる。

低音の聞こえる高さを目線より下に下げて、下から湧き上がってくるような鳴り方を探りたい。

カスタムシェルの角度とか造り込みに解答がありそうな気がしている。

d( ̄  ̄)

 

f:id:domingo55:20240420214528j:image

能登地震対応が本格化し、今週からずっと石川県。

これまでの仕事人生で1番大変かも。。。。

頑張らないとな。

 

 

 

sennheiser momentum wireless①

RS oneの成功に気をよくして、あと一つ気になってるドライバを試すことにした。

f:id:domingo55:20240415073109j:image

ゼンハイザーのIE100からIE900までに搭載されてるドライバが気になっていた。イヤホン店で視聴する時には必ず一度は聴いて耳をリセットするのに使っている。

だが、momentumシリーズにもいいドライバを積んでいるのでは?と言うわけで今回はお安いジャンク品を調達した。

momentum2。発売当時はソコソコのお値段で音質を売りにしていたので、悪いドライバは積んでないはず。

d( ̄  ̄)

f:id:domingo55:20240415073459j:image

充電に難ありとの事だが、とりあえず普通に使えた。

出音は、なんとも不思議な音。

解像度は悪くないのだが、音の新鮮な部分が削り取られているような。よく聴くといろんな音が聴こえるのだが、空間感もあると言えばあるけど感じられない感じ。。。

まぁ、使う気にはならない。

f:id:domingo55:20240415073928j:image

f:id:domingo55:20240415073948j:image

分解。

基本的に接着剤で止まっているため、慎重に作業すれば難易度は高くない。

黄色いのが電池だな。これなら自分で交換できそう。

f:id:domingo55:20240415074135j:image

ここからは、破壊しないと行けない。

電池がのこっていたのでランプ点灯。

なんだがイヤホンが、可哀想な気がしながらも、作業を進めていく。

 

f:id:domingo55:20240415074342j:image

配線を確認、ドライバが健全なことを確認した。

更に分解。

出音は、なかなか素晴らしい。

前述の変な「クモリ」はなくなり新鮮な音が出た。

ワイヤレスはなかなか魅力的だが、音質面ではまだまだだな。

出音の音質傾向は、ザ.ゼンハイザー!という感じ。まず、空間が広大。低音は少し緩めに空間を満たす。解像度も高く不足を感じない。

ただし、少し新鮮さが弱く、もう少し刺激があっても良いかな?

 

さて、どう料理するかな。

d( ̄  ̄)

 

 

 

RS one カスタム③

f:id:domingo55:20240414000924j:image

いやはや、まさかここまでとは思わなかった。

10万円クラスのイヤホンに全く引けを取らないと言うか、余裕で駆逐できるような音が出ている。

解像度は問題なく、最高級クラスに高い。特に高音域の表現力が凄まじい。

空間も広く、ちゃんと楽器が配置される。

低音域は、迫力があるため細かな表現力は一歩譲るものの、それゆえに聴いていて十分楽しい。

 

メーカーホームページをみると、医療用の素材を使ってなんとか、、、と書かれているが、普通そんなこと書かれても眉唾というか、信じられない。

だが、この表現力を味わってしまうと納得せずにいられない。

 

素晴らしいドライバだった。

これは大正解。また、このドライバを突き詰めてみたくなったと同時に、他のドライバも試したくなった。

d( ̄  ̄)

 

f:id:domingo55:20240414001809j:image

今週は熊本から五島列島へ。

何年かぶりに、超お気に入りの蕎麦を食べれた。

熊本空港の近く。熊本地震の時に、この味にかなり助けられた。

f:id:domingo55:20240414001920j:image

五島列島の海。

人が少ないから、ただただ、癒された。

d( ̄  ̄)

 

来週は能登かな。。

 

RS one カスタム②

仮組から1週間、レジンの硬化もそこそこ進んだと思う。

f:id:domingo55:20240408072351j:image

内部配線とドライバ背面の飾りをつけたところ。

音を聞きながら、シェル内にレジンを追加している。今回は低音がボアボアすることがなかったので錘は入れなかった。

ドライバは、そのままだとシェルからはみ出すため、適当な部品でカバーしている。

たしか、すっごい昔のダイナミック2発機だったと思う。

この後、機種名のロゴは、軽く磨いて無くしておいた。

f:id:domingo55:20240408072809j:image

フェスプレートまでつけたところ。

この後、全体をヤスリが消して、トップコートをかけてやった。

 

チューニングは、先ず、左右の音量を揃えるところから。カナル先端部の長さと形状で調整した。

ドライバ背面の音抜き穴は、現時点では極細。.5ミリにしておいた。開ける前に比べて低音のバランスは大きな変動なかったが、空間がグッと広がった。

d( ̄  ̄)

 

さて、出音。

びっくりするくらい音がいい。ノーマルでは若干中域がギスギスしていたが、それが無くなり空間を見渡しやすい。

高音域はレンジが広く、かなり上の方まで聞こえる。また、シンバルなどの高音楽器がちゃんと上の方にある。また、流行りのドラマーはシンバルを沢山使うが、それを聴き分けやすい。シンバルを2枚同時に鳴らしながらリズムを構築したりするが、その手順が聞こえたりする。

 

低音は、なかなか力感があるのだが、あまり下までは伸びていかない。水平線の少し下くらいかな。もう少し下まで落ちて欲しい。

今後のチューニングで頑張ってみたい。

でもそれがわかるのって、かなり優秀なドライバだと思う。

 

中域は、決して引っ込んでないないのだが、角がキツくなく大変聞きやすい。

かと言って解像度も十分高いし、空間もかなり広い。めちゃくちゃ聞きやすい。

 

◯まとめ◯

数年ぶりにイヤホンを組んだ気がする。

勘所は外していないつもりだが、手順など忘れている部分もあったはず。だが、RS oneカスタムはかなり満足する音を出してくれる。

普段使っているDITA dreamカスタムと比較しても決して劣らない。空間の表現力は一歩譲るが、音の新鮮さや表現力は劣らない。むしろ、ワイヤレスで使うなら鳴らしやすい分、使いやすい。

d( ̄  ̄)

 

なかなか良いドライバに出会えたと思う。このドライバ、めちゃくちゃ良いんちゃうかな?

こういうドライバに出会えると、日本製もまだまだ捨てたもんじゃないと思える。

 

少し聴き込みながら、チューニングを進めたいと思う。

f:id:domingo55:20240408074953j:image

大阪も満開。

しばらく、出張が多くなる。忙しいな。。

 

 

久しぶりのカスタム acoustune RS one

さて久しぶりのイヤホン作りである。

DITAのdreamカスタムで、もう終了でええかな?って気分が強かったのだが、やっぱりたまには他の音も聴きたいってことで。

 

f:id:domingo55:20240403082410j:image

今回は以前、他のイヤホンで使ってたシェルを再利用する。在庫がなかったので。。。

材料は、acoustuneのrs one。

他のドライバでは感じられない基礎性能の高さがあると思う。色々試聴して、久しぶりに価値があるなと感じた。

 

ノーマルの作りは、ごくごく一般的なもの。ドライバの固定は接着剤ではなくレジンを使ってある。透明度が高いので見た目が良いのと、より強固に固定できるので、音も締まると思う。

 

f:id:domingo55:20240403082909j:image

ドライバの取り出し。

ドライバの前面のパーツはそのまま使用する。ただし、音導管は大胆にカットする。

ノーマルのイヤホンでは、4ミリ程度の太さが多いが、ここを太くすることで音は激変する。鮮度や解像度、空間などが全然違う。

ただし、全体の再チューニングがひつようになるけど。。

 

f:id:domingo55:20240403083154j:image

私のお気に入りの太さ。

もっと太くてもと思うが、これ以上太いと、耳に入りにくくなるので。まぁ限界かな。

 

f:id:domingo55:20240403083322j:image

ドライバをできるだけ鼓膜に近づける事を考慮して、位置決め。まぁ、こんなものかな。

 

f:id:domingo55:20240403083449j:image

レジンを注入し、固定。

ノーマルの出音は低音がキツめだったので今回は硬いレジンを使った。

レジンは硬さにより何種類か使い分けてる。

 

f:id:domingo55:20240403083636j:image

さて、ここからは出音を確認しながら進めていく。

とりあえずの出音は高音域がかなり優秀。シンバルの細かな音の差が結構正確にわかる感じ。

ジルジャンポイとか、パイステ、マイネル?などと想像するのが楽しい。この感覚は初めてかな。

 

低音はかなり力強いが、極低音まで出てる感じは少ない。

このため、音が水平線より少し上に定位する。制振を工夫してみて調整したい。

 

空間感は、そこそこ。

だが、現状では低音で乱されてる。

d( ̄  ̄)

 

さて、今回はここまで。

続きは週末かな。

 

久しぶりにイヤホンを使ってみたが、正直、DITA dreamを超える音は難しいと考えていた。

だが、良いドライバさえ見つかれば、まだまだ可能性はあると感じられた。夜中にふと起きて、このイヤホンを聴きたくなるとか、久しぶりの感覚だ。

(๑˃̵ᴗ˂̵)

 

finalや、acoustune、intime、ゼンハイザーあたりの新作に、なかなか良いドライバがありそうな気がしている。引き続き、探したい。

 

 

イヤホン視聴

いやいや、ほんとに年度末は忙しかった。

全く余裕ないとはこの事で、短時間でこんなに全国飛び回ったのは初めてかも。

 

気分転換にイーイヤに来た。

f:id:domingo55:20240330192100j:image

先ずは、ゼンハイザーのIE100を聴く。

これで耳をリセットする感じ。

f:id:domingo55:20240330192152j:image

お目当てはこの子。

アイバッソの3t154

154ミリのダイナミックドライバを積んでる。

デザインは、私的にはイマイチかな。安っぽい。

 

出音は、大口径ダイナミックドライバらしく、空間感がいい感じ。前後左右にちゃんと広い。

でも、筐体が軽くて制振がイマイチな感じがした。これはこれでゆるい大らかな感じで悪くないのだが、ほんとの魅力はもっともっと深いところにあると思う。

音の鮮やかさが私的には不足する。

カスタム化してチューニングすれば化けると思うが、ちと高いかな。

お安いのを見つけたらやってみよう。

 

f:id:domingo55:20240330192624j:image

お気に入りのアシダホン、こちらも大型のダイナミックを積んでる。

アイバッソと聴き比べると、空間がのっぺりしている感じがする。

このイヤホンは制振材を増やしていくと化けるのだが、ノーマルではアイバッソに負ける感じかな。

 

制振といえば、、、

f:id:domingo55:20240330192838j:image

ジャパイヤーのこれはかなりいい感じだった。

ゴリゴリに制振を噛ませて音をきっちり締めた上で、ドライバ背面の開口を大きく取って空間感を出していた。

まぁ、普通に思い付く手法だが、実際にイヤホンで製品化している例は少ないと思う。

なかなか良い音だった。

 

背面の造り込みといえば、、、

f:id:domingo55:20240330193134j:image

アフーのBA単発機。

f:id:domingo55:20240330193209j:image

BAの背面の音道管を思い切り長く整形していた。

どうやって作ったの???って感じだが、この太さの管を長く取ると、ベースラインあたりを強調できると思う。SONYのEX1000とかでもやってたな。

出音は、頑張ってるけど、良いんだけど、わざわざ買うほどもないかな。やっぱり下が薄い。

BAのワンドラなら、キャンプファイヤーのコメットの方が断然好き。

低音は緩くしながら、量感を出している。

コメットの手法が正解なように思う。

d( ̄  ̄)

 

f:id:domingo55:20240330193621j:image

んで、買って帰ったのは、acoustuneのrs one。

以前試聴して、音が結構気に入っていた。

f:id:domingo55:20240330193755j:image

値札に記載の通り、右耳が聴こえなかったのだが、分解してみると、案の定、簡単な断線。

繋ぐと普通に使えた。

d( ̄  ̄)

 

さて、久しぶりにイヤホン作ってみるかな。

 

 

 

 

 

 

能登の地震

能登で活動してきた。

1ヶ月半以上経つのに、まだ手付かずの地区も多く、復旧、復興は全く追いついていない。

ニュースは、被災の実態まで辿り着いていない印象が強い。報道見ててもわからない。

被害が一番酷いのは珠洲市。1月1日から時間が止まっているように全く放置されているような地区もあり、気持ちが引き裂かれる様な気がした。

 

そんな中、被災地にやってくる、報道、お役所の偉いさん。

被災地に来るなら、ちゃんと勉強してくるべき。この地区にはどのくらい人が住んでいて、何軒の建物があって、建て替えにはどんな事が問題になるか?そのくらい、過去の災害の記録を見ればスグわかる。何も考えずにくるから、ピントハズレな意見ばかり言って、現場を余計に混乱させて。

災害被災地はどんなことになるかくらい、勉強してから来てほしい。

 

 

f:id:domingo55:20240226124713j:image

手元の悲惨な状況に呆然としながら、ふと遠くに目をやると、富山湾越しに日本アルプスがとても綺麗だった。

こんな景色が目に入らないだろう人がたくさん取り残されている。

今の日本、本当にこれでいいのか。。