自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

ダイナミック 経過7 中域のチューニング

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また1からシェルを作り直した。

今回、これで3度目。

(T . T)

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やっとで両耳から音がでた。寄り道が多かったな。

音は中域〜高域が多く、低域が思ったより少ない。

5.5ミリ4発を可能な限りカナル出口に近づけたからだとおもう。ここの音導管を細く長くしてしまうと中域が多すぎる音になってしまうと感じている。

今回は内径2ミリ、長さ1.5センチ程度と太く短くできた。

 

さて、ここからが、バランス取りになる。手探りの要素も多く、難しい部分。

目標は中域の量を少なくして、高音、低音を増やすこと。

 今思いついている手法を整理する。

 

①ユニットの繋ぎ方

直列にするか、並列にするかを試してみる。今回、中域を抑えたいので、5.5ミリを直列に配線した。

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きたなくてわかりにくいが、とりあえず写メを。若干、5.5ミリユニットの存在感が弱くなる。(@ ̄ρ ̄@)

 

②音響フィルター

低音ユニットをそのまま聞いてみればわかるが、結構中域〜高域の音が出ている。12号機ではここに大きなフィルターを入れたら効果がとてもあった。ラジオ音質から安物イヤホン音質まで変わった。

また、音導管を高音、中域、低域の3つに分けている場合は、中域の出口にグリーン程度の抵抗を入れてやる。

つまり、高音はそのまま基準としながら、中域と低域のフィルターで調整するやり方。

12号機ではこのやり方でバランスさせる事ができた。

 

③音導管

結構大切。

太さと長さで結構変わる。

高域は、太く短く。低域は細く長く。

この考えをベースに使用するユニットに合わせていろいろ試すしかないと思っている。

 

twfkなど、高音のキツイものは、音導管は細め。長さを長くする。

ダイナミックドライバの高音担当ユニットは、さほど高音がキツくない。とにかく短く太く。

 

④抵抗、コンデンサ

多ドラにすると、スペースが無くなっていく。つまり音導管の自由度がなくなる。

今回から抵抗、コンデンサ、コイルを試してみようと思う。

中域を押さえこめると良いのだが。

上の写真は、手元にあった抵抗とコンデンサを中域ユニットにつないでみたもの。

中域の暴れが緩和された。もう少し試してみたいが、イヤホンでは初めて使う。上手くできるかな?

 

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夕暮れ。木々が芽吹いてきたのがわかる。

春の空は綺麗だな。

 

TWFK考察

ダイナミック機、結局TWFK無しで組んでいる。

TWFKを入れると途端に、ダイナミックドライバっぽくなくなる。

高音は自然に出るようになるのだけど、硬いというか、全体がBAドライバのようになってしまう。

本来、それはそれで良いのかもしれないけど、それなら全部をBAで組む方が音が澄んで聞こえる。

なので、今回TWFKは使わなかった。若干、イコライザで高音を持ち上げる方が気持ちいいかもしれないが、それにつけても、ダイナミックドライバ独特のスムーズさがある。

 

さて、組み上げたら、いい方向に働けば良いが。。。

 

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いっせいに木々が芽吹いた。

新緑が綺麗な季節になったな。

(=^x^=)

ダイナミック経過6 いよいよ組込み

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用意したドライバ一式。

片耳10発もある。このうち、どのくらい使うかな?仮組してみたら、6発位しか入れられないようにも思う。

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念のため、アコースティックホーンの実験。

音導管を細いものから太くすると高音が強化されるというもの。

結果、あまり劇的な効果なし。

(T . T)

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組込み。6発でこの状態。もう殆どスペースなし。twfkならいれられるかな?ってかんじ。 

悩んだ挙句、6発で組んでみた。

両側音出しまで完了。

思ったほど中域がキツくない。高音もそこそこ出ている。まだ圧倒的な感動までは無いが、悪く無い。

そんな中、「パキッ」変な音が聞こえた。

ガーン。音導管が外れてしまった。この段階で外れると、全てがやり直し。。。

(T . T)

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この黒いドライバか。。。

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それで、結局こうなった。。。

レジンが完全硬化する前で救われた。

ドライバだけは救出できたけど、右耳は1から作り直し。

(T . T)

ふて寝決定だな。

 

ダイナミック経過5 ダイナミックの魅力

セッティングが出てきだした。

5.5ミリを4発。これで超高い解像度が確保できる。

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4発だけ入れたところ。

既にカナル付近はキツキツ。6発は更にきついと思う。もう少し試すけどね。

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10ミリクラスを2発追加して聞いてみる。

フィルターは、10ミリにイエローをかましてある。

写真的にはあまり代わり映えしないけど、実は音はすごい変わっている。

メチャクチャ楽しい音になってきた。

BA10発には敵わないが、充分に高い解像度。BA8発クラスかな?

そして、ダイナミックならでわの魅力は、実は中域なんだと思わせてくれる音が出ている。

中域が前に出てくる感じがきもちいい。BA10発には無い気持ちよさ。(=^x^=)

これはいけてるぞ!

 

もう少しイロイロ試してみて週末に組み上げたいな。

ダイナミック 経過4

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6発を聞いてみた。

おお。凄い解像度。空間も12号機並みに広い。

でも若干、じゃっかーーーーん、12号機より柔らかい音がする。

 

12号機が無ければ喜んでこのまま作ったのだろうけど、、作る意味があるのか悩ましい。

音導管の密閉がうまくいっていないようで、低音の力量もすくない。

 

おまけに、風邪が治らず、聴くたびに音が違っている。

難しいな(@ ̄ρ ̄@)

ダイナミック 経過3

ドライバは5.5ミリで行くことにしたが、数は2発追加することにした。片耳6発。11号機と差を付けたかった。

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先ずはオーデオテクニカ。予備で買っていたもの。プラスチックだからサクサク解体。

後は、9号機をバラすことにした。

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ダイナミックを2発入れている。中域が強すぎる。思い入れもあったけど、今となっては使わない。作る時にはそれなりに苦労したけど、バラすのは一瞬だった。

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片耳分のパーツ。写真には無いがもう片耳分は、ダイナミック10ミリを壊してしまった。レジンに埋めていたから仕方なし。

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JVCイヤホンを筐体ごと入れていた。5.5ミリの取り出し。金属を引き裂くのは結構大変。1時間くらいかかってしまった。

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全ドライバ。イヤホン6台分。12発もある。5.5ミリばかり、よく集めたものだと思う。

(@ ̄ρ ̄@)

配線はリッツ線を外して付け替えた。どうもリッツ線だとハンダ付けがうまくいかない。それに安っぽい気がするから。

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ドライバは2発づつまとめてユニット化した。

まとめる方法を考えるのにとても時間がかかってしまった。3日くらい悩んでいたと思う。ブルーミクスで型を取ったり、ビニールパイプを絶妙に加工したり。(T . T)

だが、筐体の中に収めるためには合流部分をできるだけ小さくする必要がある。だいがいの案がボツになった。

やれやれ、やっとまとまった。

 

今、筐体を紫外線ライトで焼いている。

明日からは組み込みだな。

(^o^)/

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桜が満開だ。晴れてたらもっと良かったのにな。 

 

ダイナミック 経過 方向性と考察

5.5ミリを4発だけの時には感動があった。

BA10発クラスに匹敵する解像度と空間。でもそこまで神経質に正確さがあるわけじゃなかった。おちついて楽しめる感じが良かった。

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低域に16ミリを入れたり、高域にtwfkを入れたり。確かに再生域は広がるのだけど、BA10発クラスに近づくだけだった。

BA10発クラスを作った後では、作る意味がないと感じた。

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zeroaudioのドライバ。1発で聴いてみると驚くほど低音〜高域まで綺麗に出してくれる。これはこれで凄いのだけど、多ドラ機の空間に慣れてしまうと、平面的にしか聞こえない。

そこで、zeroのドライバにtwfkと5ミリを2発追加してみた。あかん、良いけど感動が無い。BA10発に近づくだけ。

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気分転換に、先週良いと思ったRHAを聴いた。レンジが広くて音圧もあるけど、ノッペリしてる。うーん。使えないかも。

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これまでに作ったダイナミックの多ドラ機。

意外に空間が広くて気持ちいい。それぞれに味があって、とても良い。これはこれで正解だ。特にブルーのモノはSONYのドライバの味がよく出てて、楽しく聴ける。

 

さて、さて。

聞いていて気持ちいい音の条件が見えてきた。

①解像度

敢えて解像度を落としたら味が出るかと考えたが、やっぱりある程度は必要だ。最低でもBA1発クラスの解像度はないと気持ちよく聞けない。パーカッションの音とかは分離してほしい。つまり、ダイナミックは多ドラ化しないとつかえない。

 

②空間

RHAやzeroaudioの空間では我慢できない。あまり空間の広さは必要無いかとも考えたが、やっぱりある程度は必要。最低でもダイナミックなら2発以上にしないとダメなようだ。

 

③低音

低音マニア。でも、低音がモリモリなだけでは他の音をマスクするだけ。マスクしないギリギリを狙ってもいいが、曲を選ぶイヤホンになってしまう。ダイナミック2発のブルーの子がそんな感じ。楽しいけどね。

空間が広くなると、低音がモリモリでも他の音をマスクしない。しかし、仮に低音がモリモリでなくても、充分低音を楽しめる。BA10発のイヤホンでは、ふと気づくと少ない低音でも充分低音を楽しめている。その意味でも空間は大切。

 

④高域

あまり関心が無い。でも、高域が綺麗に出ると空間が鮮明になる。曲の透明度が上がる。その効果を狙うため、高域がほしい。

 

⑤中域

今回、ダイナミック5.5ミリを4発入れてみて、不思議な中毒性があった。中域が凄くはっきり聞こえていたからかも知れない。

中域にフォーカスしたイヤホンも面白いかも知れない。

 

 

今回は5.5ミリ4発でいってみるかな?

低音マニアの私では考えられないセレクトだけどね。(@ ̄ρ ̄@)

優れたaudioは、次の日に聴きたくなるものだと思う。朝起きて仕事に行く時「あ。あのイヤホン聞きたいな」って思えたら正解。5.5ミリ4発は、実験段階でも何度も聴きたくなったな。

正解かな??