自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

音抜き穴と遮音性

ドライバの背面側の筐体に極小の穴を開けることで低音の特性と、高音部の伸びを変化させる事ができる。これまでに、ダイナミックドライバ機で、穴の空いていない機種を見た事がないほど、一般的だと思う。だが、この穴が曲者で、遮音性がけっこう犠牲になってしまう。

f:id:domingo55:20190703101830j:image

写真はintimeの事例。かなり丁寧に穴の大きさをコントロールしてある。しかし、0.3ミリ程度の小ささなのに、すごく音が入ってくる。どうしたものか。。

その点、BA機にはこの穴が空いていないものも多く見られる。遮音性の上ではすごいアドバンテージだ。

この穴の有用性はわかっちゃいるが、どうにか無くしたい。

 

例えば、都心部を走る地下鉄などでは、騒音の継続時間はさほど長くない。駅ごとに止まるし、スピードもたいして出ない。鉄橋を渡る場合などはかなり大きめの騒音になるが、継続時間が短いため、さほど苦痛にならない。穴あきのイヤホンでも問題なく使えている。

しかし、新幹線の場合は、大きめの騒音が30分以上継続する。在来線で鉄橋を渡るときほど大きな音ではないが、継続してノイズが入ってくるのはかなり苦痛。僅かでも遮音性を上げたいところ。穴あきのイヤホンと穴なしのイヤホンでは物凄く差を感じてしまう。

 

音抜き穴を無くしながら、音の広がり、低音の量を確保するのがテーマになりつつある。

f:id:domingo55:20190703102920j:image

写真下側、アコースチューンのHS1003は、穴なし。

写真上側のDITA answerは、現状では穴あり。

極小の穴なのだが、騒音の入り方が全く違う。アコースチューンの方が断然聴きやすい。だが、やはり、音が窮屈になっている。。対してDITA answerは、気持ちよく音が伸びる。

 

完全密閉にこだわりたいのだが、うまい解決策はあるのかな?

カスタムシェルなら、解決策が見つかりそうに思うのだが。。

d( ̄  ̄)

 

 

 

 

西日本豪雨から一年だな。

まだまだ、ごみは山積み。。

大変だ。

 

 

伏兵HS1003 チューニングの可能性

f:id:domingo55:20190630005214j:image

アコースチューンのHS1003。

すこし前に組んでいたもの。

この子は完全密閉で作っていたため、新幹線の中など、騒音の中で使うのに大変重宝していた。雑音が殆ど入ってこない。

また、良質な低音の量が多く、外で使うには気持ちいい。そのため、意外に出番が多く、ほぼ毎日カバンに入っていた。

 

だが、高音の伸びと解像度は一歩及ばず、数時間聴いていると飽きてきてしまうことが多かった。、、

そこで、intimeの轟と同じ手法を使って、カスタムシェルからはみ出しているオリジナルの筐体をレジンでコーティングしてみた。

数週間使ってみたが、轟ほどの変化は起きなかった。金属の筐体が、すでにいい感じの制震をしてくれているのだと思う。

まぁ、こんなもんかなと思っていたのだが、本日、DITA answerを組むときに、レジンを焼いている時間を使って、ちょっとチューニングしてみた。

f:id:domingo55:20190630005908j:image

先日、記事にしていたカナル先端部の調整。

中域〜高域の向上をねらって、先端部を削ってほんのコンマ数ミリカナルを短くした。合わせて、音の出口の角を微妙に削った。

すると、、、、

 

大化けした。不足気味だった高域が気持ちよく伸びて、解像度が別物になった。だが、低音の気持ちよさはそのまま。。。空間も広い。

凄まじいハイレベルな音。

 

先に書いた「DITA answer第二章④」の記事があっさりしているのはこのため。HS1003が良すぎる。あっさりと answerを置き去りにしてしまった。

 

しばらく、この子に夢中になりそうな気がする。(^^)

 

f:id:domingo55:20190630110429j:image

しっかし、チューニングで変わるよね。ものすごく変わる。最近、やっとコツを掴みかけてきたので面白い。

一定レベル以上のドライバを使うなら、あまり高価なイヤホンは必要ないように感じてきた。

でも、凄いイヤホンはやっぱり凄いからな。

 

次は、t8ie だな。。

 

 

DITA answer 第二章③

f:id:domingo55:20190624075207j:image

DITA製品の蓋は、両面テープでとまっていることが多いとおもう。前作やDREAMも簡単に外れた。

だが今回は少し硬い。それでも強引に外してやると、接着剤も入れてあった。ロッドによって?組み立て方に差があるのかもしれない。

接着剤は透明で硬いもの。外れなくはないが、注意が必要。

f:id:domingo55:20190624075514j:image

ケーブルが付いている部分はラジオペンチで挟んで、回転させてやると外れる。

写真は、内部のリッツ線を切った後のもの。

予め切っておく方が良いとおもう。

 

今回は、せっかく4.5ミリ5極に改造してあるので、ケーブルはmmcx化して使えるようにするつもり。また今度やっておこう。

 

f:id:domingo55:20190624075812j:image

前作より、鼓膜に近づけるため、シェルを大きく切り込んで配置した。

狙いは、音の通路の曲がりを最小限にすること。音の鮮度を上げられるはずである。しかし、高音がキツくなるので太さはオリジナルと同等とした(前作では、アコースティックホーンを使ったが。)。

また、ノーマルのカナル先端に付いている黒色の布(フィルター)は外している。DITAの場合、このフィルターはとても目が細かく、目詰まりしそうに感じられる。また、外す事で高音の伸びがかなり変わる。私は鮮度がかなり上がると感じている。

逆に高音の伸びに対応するため、低音を強化する必要がある。今回は、音の通路を細めにしたのだが、うまくバランスすると良いのだが。。

 

f:id:domingo55:20190624080246j:image

内部配線は、オーグラインの撚線とした。

細かい曲がりが多い場合は、単線だとすぐ折ってしまう。。

内部配線は線材によってあまり差は感じられない部分だとおもう。だが、「気持ち的」に気合の入る作品の時にはオーグラインなどの高級品を使ってみたいだけ。

今回は両耳で10センチ使った。値段にして300円かな。

 

 

手早く配線して、カナル先端部のみレジンで固めて試聴した。

まず第一印象は、「音の左右のバランスが良い」こと。以前の記事にも書いているように、イヤホンのカスタム化の難しい点の1つに、左右バランスがある。カスタム化するとなかなか左右のバランスが揃わない。いつもかなり苦労させられる。。

今回、answerではバッチリだった。組み方が良かったのもあると思うが、製品としてのバラツキがなかったのだろう。検品体制がしっかりしていると考えることにしよう。d( ̄  ̄)

 

次に、高音の質感がすごい良い。DITA の高音!と言えそうなキャラクターを感じる。刺さらないのは当然としながら、キラキラと比較的硬質な高音。決して柔らかくない。これはこれで良いと思う。

但し、すこしキツイかもしれない。低音域にかぶさって少し低音が物足りなく感じた。少し低音を足してやりたい。

d( ̄  ̄)

 

DITA answerは、デザイン的にカスタム化しても蓋が簡単に外せる。

ドライバの背面処理を工夫して、低音を調整してみよう。

 

f:id:domingo55:20190624083153j:image

自転車のカセットスプロケの交換。

ネット情報では、フレームへの干渉など問題が指摘されていたが、私の場合はノートラブルだった。運が良かったな。

フロントギアも大きいものに変えているので、20インチでも十分な速さが出るようになった。

満足です。(^^)

あ。あと、BBもデュラエースのものに変えておいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DITA ANSER 第二章②

f:id:domingo55:20190623004028j:image

旧作を改めて聞いてみた。

ん?

んん??

んんんん???

なんで?

なんでかわからんけど、治っとるやん。

見事に右耳からのビビリ音が無くなって、正常に気持ちよく聞ける。

d( ̄  ̄)

 

これって。。

良いことのはずなのに、なんかしっくりこない。まぁ、喜ぶべきことなんだろうが。。

壊れてしまったものの代替えとして作るのであれば、「最悪、前作と似たような手法で少し改善できれば良いかな?」くらいの気持ちもあったのだが、前作が健全なら、確実に超えなければ作る意味がなくなってしまった。

 

f:id:domingo55:20190623004601j:image

しかも、前作は何度か組み直している。そのため、なかーーり工夫が凝らしてある。

例えば、カナルの内部。ノーマルのカナルをカットして、さらに口径を大きくして高音を強調している。カスタムシェルに入れることで低音が強調されるので、その対応として高音を強化した。

また、そもそも、カナル先端部をカットすることで、導管の曲がりを減らすことにもなっている。

 

えっと。。

これ以上の事を考えんとあかんってことか。。

気軽に考えていたが、難易度高いな。。

d( ̄  ̄)

 

 

DITA ANSER 第二章①

 

f:id:domingo55:20190622210040j:image

DITAANSERカスタム。

最近、結構こだわって組み直したもの。大変気に入って使っていたのだが、何故か右耳にノイズが混じり出した。

まるでゴミが入っているようなビビり方。低音で「ビビッ ビビッ」となってしまう。

エアで吹いたり、叩いてみたり。色々したのだが回復しない。悲しくてしばらく見ないようにしていた。

 

そうこうしていると。なんと。。

f:id:domingo55:20190622233731j:image

f:id:domingo55:20190622233738j:image

箱入りのフルセット。初めて見た。高級品だ!

(^^)

試聴の結果は、申し分のない音がしていた。やっぱ、イーイヤの中では一番お買い得イヤホンだとおもう。

ノーマルもかなり良い。こんなにいい音してたっけ??カスタムが「改悪」になってないか?!d( ̄  ̄)

f:id:domingo55:20190622235106j:image

プラグが4.5ミリバランスに改造してあるため「訳あり品」として格安となっていたようだが、これはこれで商品価値がありそうに思うのだが。まぁ、1諭吉程度と破格に安かったので良しとした。

ケーブルは上手に残しておいて、4.5ミリ用のケーブルとしてリサイクルしよう。

 

まぁ、図らずもカスタム化したのとノーマル品を比較試聴できる環境が整ってしまった。

時間をかけて比較して、改善点を見つけ出したい。(^^)

あ。プラグ、4.5ミリだったっけ??試聴時には変換ケーブル借りたんだけど、そんなん持ってないぞ。どうすっかな?

 

f:id:domingo55:20190622210353j:image

倉敷のラーメン屋さん。

美観地区の近くにある「升屋」。

店のスタッフも大変気持ちよく、大のお気に入りの店。

魚介系のスープで、疲れてる時に身体に染み込んでいく。

また行きたいな。

 

 

イヤホンの空間の広さ

f:id:domingo55:20190619082452j:image

intime の轟が育ってきた。

レジンがカチカチに固まってきたのだと思う。

音の傾向自体は大きな変化はないが、雑味が減少してそれに伴って空間が異様に広くなってきた。IE800カスタムより明らかに広い。

音の深みでは、IE800の方が味があるが、十分に比較対象になるとおもう。

 

空間が広いことを、「ヘッドホンのように広い」と例えることがあるが、それとは少し違う。どこまでも抜けていく広さではなく、一定の空間の中で美しく響く感じ。その辺りは、開放型ではないので良しとしたい。

 

空間の広いイヤホンを作る方法を探ることを当面の目標にしていたので、intime 製品に加え最近の知見から、理由を整理してみたいと思う。

 

①挿入角度

ドライバから鼓膜までを可能な限り直線的に配置した。intime の製品も直線的な配置にはかなりこだわりを持っているので、上手くハマったんだと思う。

 

カスタムシェルの場合はイヤピースを使って聞く場合より直線的な配置が可能になる。

高音は直進性が強いので、音の通路を曲げると必然的に減衰する。まず、重視すべきポイントはここだと思う。

ドライバからの高音を可能な限り鼓膜に向かって直線的に出してやるイメージで配置する。高音や低音の音量バランスの調整は課題として残るが、別の手法で調整すべきだと思う。

先ずは細かな音まで鼓膜に届けること。。

 

 

すこし脱線するが、小話を。。

「高音は解像度に寄与し、低音は空間の広さに寄与する。」と言われることがあるが、私の考えは少し違っている。

コンサートホールをイメージした時、遠くの壁からの反響音は低音主体である。この音が広さを作ることに異論はない。しかし、この反響音だけだと、空間には透明度は出てこない。

ステージ上の硬い床などで反射した音や、シンバルからの直接的な高い音も空間を感じさせるには大切なのだと思う。

空間を感じるための要素は広さだけではなく、緻密さや透明感なども含まれると思う。空間が澄み渡ってはじめて、その空間の心地よい広さを感じるように思う。

イヤホンを考える上で、低音の力量のみならず、高音域の繊細さも大切にしないと空間は広がらない。広がったと感じられない。そんな視点でいろいろ試してみようと思う。

 

②多ドラ化(ハイブリッド化)

intime の製品には、独自のセラミックツイーターが使われており、ハイブリッド形式のイヤホンに分類される。

だが、このツイーターの受け持つのがかなりの高音域に限定され、聞こえてくる音の大部分がダイナミックドライバの音になる。この為、全くハイブリッド的な違和感を感じない。また、セラミックツイーターはBAドライバと違い、ダイナミックドライバの様な振動の仕方をする。

轟カスタムでは、前項の直線配置に合わせて、このセラミックツイータの音が素直に耳に到達するため、細かな音のニュアンスが聞こえ、結果として空間を広く感じるのだとおもう。

 

一方、IE800は単純なダイナミックドライバ機だが、全く過不足を感じないのも事実だ。現状では、ハイブリッド機の多くは、不足するダイナミックドライバのチューニング力を多ドラ化でごまかしているように感じられて仕方ない。

しかし、ドライバの数や方式を増やすのはとても可能性に溢れている。ハイブリッド機には、ダイナミック機には到底到達できないようなプラスαを期待したい。

 

f:id:domingo55:20190619153153j:image

③低音域の位置付け

上の写真はT8iE のドライバ前面。かなり複雑な形の部品が使われており、ドライバの端の方から、細い管状の隙間を伸ばしていた。

音がこの隙間に入り込み、反響して戻ってくるはず。しかも、細い管なので低音が戻ってくるはずである。

 

この方法だと、低音の締まりを若干犠牲にしているようにも感じられるが、T8iE では不快感を感じなかった。低音についてはこのような考え方で空間の広さに寄与できるかもしれない。

一度実験してみよう。

d( ̄  ̄)

 

 

空間を広げる方法がすこし見えてきたような気がする。

 

f:id:domingo55:20190619155027j:image

久しぶりに自転車の部品を購入した。

ボスフリーの7速。一番小さい歯数が11となっている!数年前はボスフリーの歯数といえば14くらいだったと思う。こんな製品はなかった。便利な世の中だな。早くつけたいな。(^^)