自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

20ドラに向けて3

ドライバ構成が出音に与える影響は、ものすごく大きいと考えている。ネットワークやフィルタでの調整を最小限にしたければ、ドライバの構成が1つのポイントだと思う。

 

①欲しい音の再認識
「コンサートホールで聞く音の再現」「原音忠実性」という言葉がある。私は違っている。
 
個人的に1番の音楽体験は、バンドでドラムを叩いている時に聞く音だと思う。
ハイハットの左手のモニタースピーカーと各楽器から直接聞こえてくる音楽。とてもバランスが悪い。でも、ベースを中心とした欲しい音がちゃんと聞こえる。各音が透明感をもって、明瞭に聞こえると、演奏しやすい。つまり、私にとってはとても没頭しやすくノリやすい。

CDの音がそのまま聞こえる事が良いとは限らない。例えば、スティビーワンダーなどの古い音源でも、「派手に明瞭に」聴きたい。

ドライバ構成をドンシャリにすると、全ての曲がドンシャリになる。ドライバ構成をいじる事はそういう面も多いと思うが、私はそこを良しとしている。

 

・量の多いベース

・締まりまくったベース

・低音に埋もれない中高音

・パーカッションが弾ける解像度

・プレーヤーの立ち位置がわかる空間の広さ

 

 ②音導管

ここが1番難しい。自作するなら、ドライバ構成や音質を語る前に考えておかないと形にまとまらない。

私の耳の場合、カナル先端から出せるパイプは、内径1ミリのパイプで6本が限界だと思う。

いかに音導管を集約し、省略するかがポイントになる。

 また、やはりビニールのパーツはできるだけ避けたい。音が柔らかくなってしまう。

レジンで細い溝をつくり、カナル先端にむけて集約するような方法を考えるべき。UE900の作り方とか参考になりそう。

 

③ドライバ選定

BAドライバでの20ドラ。少し疑問が出てきた。
メーカーさんは、そりゃBAを使うだろう。小さいので設計にも生産にもリスクが少ないと思う。
だが、ダイナミックドライバを使った機種を聞いたり作ったりするにつれ、BA中域の「線の細い」感じが気になりだした。BAだけ聴くと問題ないのだが、ダイナミックを聴きこむと物足りなくなる。
JHのローラは、中域にのみダイナミックドライバをつかってきた。まだ、視聴できていないが、すごい納得できる構成だと感じる。BAの欠点は低音ではなく、中域の「スッキリしすぎ感」だと思う。

低音と高音の不満が無くなれば、最後は中域の魅力勝負になる。

 

BAのみでの20ドラを想定していたが、柔軟に考えることにしたい。

15号機を圧倒しないと作る意味がないから。

 

そう考えていると、 ダイナミックのみで10発クラスを作る方法も思いついてしまった。単純にとても興味が集中してしまう。次回作もダイナミックにする可能性が。。。(@ ̄ρ ̄@)

 

 

 

空の上

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梅雨時は雲が多い。

表情が豊かで見てて楽しいが、不思議とすぐ寝てしまう。

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その日の夕焼け。

もうすこし、空いっぱいに広がって欲しかったな。

 

6月29日の宮崎までの空路。

イヤホンで音楽を聴いていた。飛行機の騒音は概ねカットできるが、気圧変化ですぐ音が変になった。

飛行機では、あまり音質を追求するのは無理かな。。。すぐ、寝ちゃうから関係ないけどね。

 

ケーブル ゾノトーン完成

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材料一式。

結局、太い単線は使わないことにした。硬すぎてどうしようもなかったのもあるが、細いより線だけでも充分な音質が得られた。

細い線を11本づつに拠って、それを4組作った。

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当初に比べると完成までの時間は随分短くなってきた。

( ´ ▽ ` )ノ

 

L型プラグは、ケーブルが太くて入らなかったため、一部部品を交換している。

 

出音は、いままでのケーブルの中で最高音質。

前作のゾノトーンや、ビアブルー、オーグラインよりひとつ上をいく。

解像度、空間の広さ、そして、低音の質感が素晴らしい。こんなに沈み込む音は初めてだ。

(@ ̄ρ ̄@)

細いより線だけを使ったので、取り回しもギリギリ許容範囲。

スミチューブで絶縁したので、すこし見た目の悪い部分もある。

 

でも、超お気に入り。

イヤホン用のケーブルで、これより良い音を出せるものは無いんじゃないかと、、錯覚している。(@ ̄ρ ̄@)

 

また、いいホーム用のスピーカーケーブルを見つけたら、イヤホン用にしつらえてみよう。

 

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とにかく湿度の高い1日だった。

それゆえ、雲の表情が豊かだな。

 

ゾノトーンいいな

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作成着手。

1メートル分の外装を外したところ。

片方のケーブルの一本にカッターを入れて皮膜を剥いた。今回は白色の方を剥いた。

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皮膜を剥く前。とても硬い硬い。

ケーブルだけで持っても余裕で直立する。

(T . T)

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皮膜を剥いて、細い線と太い線に分けた。

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太い線だけにしても、まだまだ硬い。

直立性は皮膜を向く前とかわらない。細い線は柔らかいのにな。

太い線は3本づつ、細い線は11本づつにして、より直した。

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出音確認。

おや?この状態でもものすごくいい音がでるぞ。

( ´ ▽ ` )ノ

明日、いろいろ試してみよう。

やはり、ゾノトーンは良いな。

解像度、空間の広さ、低音の沈み込み。全てとても気持ち良い。

 

来週も出張だらけ。明日、組み上げられれば良いけどな。

(@ ̄ρ ̄@)

15号機その後 20日経過

組み上げてからほぼ3週間。

そろそろ音質の変化が落ち着いてくるはず。

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当初はこの位高音域を強調していた。

写真はiPhoneだが、実際はdpx1なので少し設定は違う。

コンデンサなどのネットワークを一切使わなかったので、イコライザを使うことは妥協していたが、結構強烈にいじっている。

イコライザで高音を持ち上げてやる方が、空間が広がり、解像度も高くなった。

 

 

しかし!!

先週末くらいから、イコライザを使わなくても聞けるようになってきた。

高音域が出てきたのに加え、低音がしまってきたと思う。イコライザのカーブから結構強烈な変化だとわかる。

レジンで内部を満たすと、この変化が楽しい。

( ´ ▽ ` )ノ

 

高い解像度と、ヘッドホンに負けない音場。

ダイナミックらしく、中域もちゃんと深い。低域もほどほどにしまっている。

BA多ドラ機より全然楽しい。

 

 

この辺りで、音質変化止まって欲しいな。これ以上低音がしまると低音が少ないと感じてしまう。

実は過去の作品、11号機でこの辺りを失敗している。組み立て直後は低音がとても良かったが、3週間位で低音が少ないと感じてしまった。

レジンで満たす場合のポイントは、当初は低音を多めにしておくことだと思う。

 

 

もう、レジンの硬化がとまりますよーに!!

こりゃ祈りだな?(@ ̄ρ ̄@)

 

 

 

ケーブル 雑談

悩んでいる。

一般に市販されていたケーブルを使っていた。エフェクトオーデオなどの3万円クラスのもの。

オーグラインを聞いてみて、とても凄いと感じた。全ての音が嵩上げされる。それまでのケーブルが使えなくなった。

 

先日買った、ゾノトーン。これが市販ケーブルからオーグラインに変えた時くらいの衝撃がある。

オーグラインから、更に全ての音が嵩上げされる。聞いてしまうと、他のものが聞けなくなってしまう。。。(T . T)

 

週末は、いろんなケーブルを聴き比べて、悩み倒していた。

ゾノトーンが良すぎる。他のケーブル全てを完全に蹴散らしてしまう。でも、太くて硬い。

線材をバラすしかないが、バランスが崩れるのは惜しい。。

 

RCA化を本気で考えた。パーツまでも買ってきた。

RCAケーブルにしてしまうと、普通にそのままつかえるが、電車の中でコタツコードの様なものを耳から垂らすことになる。却下やな。

 

線材の太さを減らすしか思いつかない。

暫く悩みそうだ。

(T . T)

太いケーブル、硬いケーブル

抵抗を半分にしたければ、太さを倍にしてやる。

低音に深みが欲しければ、太く硬い単線を使う。高音を綺麗に出したければ、細めのより線を使う。

 

また、ケーブルはある意味消耗品。緑化したり、傷ついたり。だから、高価なケーブルを買うのは、少しためらわれる。だから、自作する。

 

太い低音、澄みきった高音が好きだから、自然と固く太いケーブルになる。

使いにくいし、プレーヤーのジャックを壊しそう。

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以前作っていた、オーグラインの延長ケーブルを改良した。

オーグラインは、あえて8本はやめて、4本編みとした。ケーブルを柔らかくして、プレーヤーのジャックへの負担を無くしたかったのもあるが、単純に、高音の煌びやかさをプラスしたかった。

4つ編みで、L字プラグ、2.5ミリ4極。

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ゾノトーンのケーブルと合わせる。

ゾノトーンは、ある程度細くは作っているが、太めのより線、というか、細めの単線の集まりなので、すごく硬い。

15号機では気に入って使っているが、プレーヤーのジャックが壊れそうだった。

 

オーグラインを合わせると、高音が強調されるとおもっていたが、意外にも、高音の明瞭さに加えて、低音の力量が増した。

なんでだろ?(@ ̄ρ ̄@)

気持ち良いので良しとする。

 

まぁ、とにかく、、、プレーヤーのジャックに変な力がかかるのを回避できるようになった。これで、もう少し固く太いケーブルを作っても大丈夫なはず。いよいよコタツコードの様なゾノトーンを加工できるかな。

(=^x^=)