sp1000、解像度が高くまた定位感も良いため、突き詰め出すと、これまでに感じなかった粗がとても良くわかってしまう。
例えば左右の音量。
1年ほど前のブログで何度か、私は左耳が感度が悪いと書いたが、sp1000ではまた違う考えとなった。
低音量が左耳の方が少なく聞こえるようだ。
ここで注意したいのが、「低音が少なか聴こえる=実際にイヤホンから出ている低音が少ない」というわけではないということ。
中域や高域が多いため、低音が少なく聞こえるだけかも知れない。
この辺りの具体の現象をちゃんと把握しないと、気持ち良いチューニングには辿り着かないと思う。
写真はチューニングの途中段階。
左耳の低音の響きを改善したくて、左耳のみカナルを長くしている。カナルを長くすれば高域〜中域が少なくなるので結果として左右の低音量が改善した。だが、まだ僅かに不足していた。物理的にこれ移以上長くはできないので、他の方法を探る必要がある。
また、写真右耳では、カスタムシェルの外側を削っている。音を出しながら、すこし右側のシェルを押さえると音の聴こえ方がかなり改善したので、その微妙な位置を探しているとこうなった。
ピンセットの位置辺りをだいぶ削っている。
だが、外側に手を出し出すとパラメータが増え過ぎて混乱しそうだ。最後の最後で少しさわる程度にしたい。
写真の状態で試聴を繰り返す。
机上でうまく行ったら、次に車でも使ってみる。
騒音下で使うと空間や極低音がスポイルされ、また違った粗が見つかる。
今回はまだ、左右の低音バランスに不満が出た。
シェルを作り直すことにした。写真左側が古いシェル。左耳のドライバ位置を5ミリ程度鼓膜から遠ざけてみた。中域や鮮烈さがマシになると考えた。
また、低音の響きを大切にしたかったので、シェルはほとんど固定していない。カナル先端部、通常イヤーピースが接する辺りで、グミレジンで固定しているのみ。
シェルに固定しないと、どうしても気密性が保てないので、音抜き穴からパイプを付けて、直接カスタムシェルの外と繋いだ。
ここまでやっても、改善されたものの解決には至らなかった。まだ、極低音が偏ってしまう。また、中域の響きも痛くなってきた。
qp2r ではそこまで不都合に感じなかったが、再生機の格が上がると考えるべきことがとても多くなることに驚きつつ。。。
ほんまに、満足できる音でるのか?
d( ̄  ̄)
朝、もの凄い霧。
大阪でこんなのは珍しい。