自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

リッツ線のハンダ付け

リッツ線のハンダ方法の正解がよくわからない。ネットで調べてもよくわからん。

(T-T)

 

てな訳で、専門家に訊いてみた。

http://handa-craft.hakko.com/index.html

ハンダゴテ等のメーカーである、白光株式会社様。

メールで問い合わせたのだが、お電話頂き、とても丁寧にご解説頂いた。ありがとうございました。

要点は下記となる。

 

①メーカー等では、500度程度でハンダを溶かした壺のようなものに、リッツ線を浸すことで処理している。

 

②個人では上記と同様の手法は取れないため、ステンレス板の上にハンダの玉をつくり、それを加熱しながらリッツ線を浸す方法が考えられる。

 

③サンドペーパー等で、皮膜を除去するのも良い。

 

④ハンダゴテのみで加熱するのもアリかもしれない。

 

結局、簡単便利に解決できる方法は無かったが、④と②を組み合わせればうまくできそうな気がする(今までの方法と、あまりかわらないが。)。

 

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vermilionを手に入れた。

状態は悪くないが、この子がリッツ線でなかなか困っていた。

さて。うまくできるかな?

 

 

DENONというメーカー

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タイミングよく、AH C720が手に入った。

少し状態が悪いので、ちゃんと聴くにはメンテが必要。

DENONというメーカーは、筐体をキッチリ作り込む印象だ。以前、他の機種をバランス化したが、筐体や全体の作りがカッチリしていた。

 

とりあえず音出しした印象は、上から下まで過不足なく出て、解像度も問題ないレベル。空間は広いわけではない。

さて。メンテしたら、どんな音がするかな?

DENONは押されてるけど、cat walkさんのアンケート結果も楽しみだ。

d( ̄  ̄)

 

https://catwalk1101earphone.hatenadiary.jp/entry/2018/09/07/【次回予告】_国産レビューの予定に関して_

 

でも、VictorのHA-FW7-Bも興味あるから。

楽しみです。

 

SONY IER-Z1R (レビュー?)

 

最近はとても忙しい。

イヤホンを作る時間がない訳ではないが、その時間も論文検索や勉強の時間にあてたい。

qp2r が修理から返ってこないので、気持ちよく音楽を聴けないのも大きい。。(T-T)

だが、次期作の構想は自然と湧いてくる。

 

 

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SONYのIER-Z1R

話題の超高級イヤホン。試聴もしていないし、20万円もすると、買う気力もない。

だが、さすが最新のハイエンド。思うところがたくさんある。

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まず、ドライバの配置。

ビニール製の音導管を使った多ドラ機は多いが、最近の他社を含めた流れを見ていると、パイプは弊害が大きいため嫌われる傾向が見える。

自作してても強く感じる部分だが、パイプを使うと「音の自然さ」が随分とスポイルされる。

(まぁ、SONYは随分昔から多ドラでもパイプは使っていなかったが。)

 

パイプ的な音導管を使わないとすると、イヤホン筐体の中でいかに的確な場所にドライバを配置するかが重要となる。

Z1Rは、「できるだけ鼓膜に近づけながら、直線的に配置」を採用している。筐体のカタチ、デザインも絶妙だと思う。

 

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上の写真は64audio tia Fourte。あえて複雑な配置を採用しているが、ここまで複雑な形状で成功しているイヤホンはほとんどないと思う。

自マニアとしては、物理的な仕掛けで音をコントロールする考え方はとても魅力的に感じるが、難易度はめちゃ高い。

Z1Rのように直線配置が一番フレッシュな音を得られる。SONYの答えは納得できるものだった。

 

ただ、この分解図からわからないこともある。

それは、5ミリドライバの背面処理の方法。超高音用と割り切って、背面は開放にしてあるのか?

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以前分解した、maxellのMXH-DD600。

5ミリドライバの背面は、後ろのドライバの音に干渉しないように作り込んであった。

この辺りは、バラしてみないとわからないな。

 

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次にドライバのセレクト。

高音域をダイナミックドライバとしている。これは単純に、BAドライバだとハイレゾ音域を出せないから。5ミリドライバなら、かなりの高音域や解像度もあげられる、いいセレクトだと想像できる。

また、以前、SONYのBAをいじっていた時には、中域にピークが来るちょっと難しいドライバだと感じていた。当然、現在は改善されているのだろうが、中域にBAを使うのを見ると、SONYの得意な部分にBAを持ってきたのだろうと感じてしまう。

そして、低域用のダイナミックドライバ。ex1000 などで採用されていた16ミリではなく、12ミリなところに違和感を覚える。

ex1000 のドスーーーンと沈む低域は、表現できているのだろうか?

 

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そして、ポイントはこの構造。ダイナミックドライバの背面にパイプをつかって、背圧をコントロールしている。

実は、、ブログにはちゃんと書いていなかったのだが、私も同じ事をしている。パイプなら、背圧コントロールがやりやすく、低音の質も向上する。

SONYもたぶん、0.5ミリ程度のパイプを2センチ程度使っているはず。

 

 

さてさて。

ここまで、構造上の特徴をレビューしてみたわけだが、これだけでは「空間がとても広い」と言われているこのイヤホンの空間の広さの秘密は分からなかった。

 

真似して作ってみるかな?

空間を広くするコツがつかめればいいな。

d( ̄  ̄)

 

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現場に捨て猫が!

(-.-;)y-~~~

ちょっと!誰のためにみんな頑張ってると思ってんねん?

心無い人がいるものですね。

 

 

 

 

 

オカルトすき?③結論

何日か経った。経過時間は充分なはず。施工方法も完璧なはず。

結論が欲しく聴き込んだが、普通に聞いているだけだと、変化がわからない。

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仕方ないので再度、比較試聴。

当然、同じ曲を同じ条件で聞いた。

さて、両プレーヤーの音質差だが、確かに確認できた。

「注意して聴くと」私のプレーヤーの方が、若干音が大きい。低音が多い。深いところに回り込むというより、単純にしまりの悪い低音が多い。。。そして、中域から高域にかけては、若干伸びない。d( ̄  ̄)

結論としては、店に置いてあったプレーヤーの方が気持ちよかった。

 

以前のブログで書いたが、mojo を買う時、個体で音質差がとても大きかった。そりゃもう少し聞いて明確に差がわかるほどの大きな差があった。

今回の比較試聴でも同じではないかと考えている。そもそもプレーヤーの個体差を感じただけ。

 

 

と言うわけで、今回のオカルトアイテムは全く効果なしと結論づけた。

高かったんだけど、まあ勉強になったから良しとします。

 

 

 

もーオカルトには手を出さねー(@_@)

 

 

不思議と嫌いになれないイヤホン①

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SONY EX650

見ての通りのジャンク品。

真鍮の筐体を部品として使えたらいいかな?程度の認識で購入した。

 

案の定、音が変。ボーカルが恐ろしく遠く、水の中で聴いてるよう。

こんな症状の時は、プラグ近辺が怪しいと思い、プラグを掃除したら普通の音が鳴り出した。

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カナル部分はかなり汚れており、スポンジごと撤去した。

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筐体はすこし磨いてみると、ピカピカになった。

 

 

そして、肝心の出音。

全く期待していなかった。案の定、解像度は高くない。高音がよく出ているが、うまく処理されており刺さらない。低音はそんなに沈み込む訳ではないが、ギリギリ許せるレベル。

そして、不思議と空間が前後に広い。

 

全体として、俗に言う「高級な音」ではないと思うのだが、不思議な心地よさがある。なんだろう、使っても別に良いんじゃない?って感じになってしまう。

 

不思議だなd( ̄  ̄)

意欲がでてきたら、カスタム化してみよう。カスタム化すれば色々とキャラがはっきりすると思う。

 

 

 

 

災害対応 (オーディオ関係なし)

私にとってはとても大きな局面なので、ブログに書いておくことにしたい。

オーディオ関係ではないが、お許しください。

 

 

岡山での対応が長引いている。

ここまで難しい仕事とは思わなかった。

問題の質は、少しずつ変わっていくし、関係企業や行政のトーンも変わる。何より人の気持ちも変わっていく。

次々に顕在化する問題にも、即座に対応しないといけなかったり。。

そろそろ大阪へ戻るつもりだったが、まだしばらくかかりそうだ。d( ̄  ̄)

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出典)日本経済新聞社

 

だが、そんな状況だからこそ、新たな仲間ができつつある。一緒に問題に向かっているスタッフたち。

発注者もいれば、違う会社の人、重機のオペレーターさんから、研究職の人、学者さん。

様々な肩書きの人が集まっているが、本音で意見をぶつけないと前に進まない局面も多い。当然、険悪にもなるし、疲労もすごい。

でも、被災地をちゃんと復興させたい。家が流されたと泣いていた小さな子供に笑ってほしい。そんな気持ちの人が、結局残っている。怒りながらも、頑張ってると思う。同じ方向は見れていると信じたい。

 

多分この人たちとは、何年たっても何処かで出会えたら、笑顔で酒が飲めるような気がする。

 

 

 

一方で、今とても難しい局面に突入している。

「問題が難しいほど、出発点に戻って問題を単純化すべき」信頼できる仲間がくれた、今日の言葉。

当たり前のことだが、ずどーーんと響いたな。

焦っていたのか、視野が狭くなっていたのかもしれない。

 

 

さて。明日は週に一度のやすみ。

雑事も多いが、すこしリフレッシュできるといいな。

週明けからは、大変だけど、どうにか乗り切りたいものだ。。d( ̄  ̄)

 

 

 

 

カナルチューニング

この記事は以前書いていたものです。

アップするの忘れてた。

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カナル部のチューニング方法は、人によってかなり変わると思うので、あくまで自分用の備忘録として。

まず、上の写真は、HS1003カスタムとDITA answerカスタムとの比較。どちらも左耳。

写真上がHS1003カスタム。カナル先端部はほとんど削っていない。写真下のanswerカスタムも初めは同じ状態だった。

煌に比べてanswerはカナル内径を広くしているが、基本は同じ方法でチューニングする。

 

白枠で囲った部分を削っていく。

answerカスタムの場合、若干、右耳の方が音量が大きく感じられていたので、左耳のこの部分を削ってやり音の大きさを揃えた。

また、①の部分と②の部分、高さに差をつけると音の広がりに変化をもたせられる。今回は①を少し低くしている。

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別の角度から。

この程度削って、左右の音量バランスが揃った。

また、音の進行方向として、青色矢印を意識しながら面を整えていく。私の場合は、2つの矢印のうち、上側の矢印を意識する方がうまくいくことが多いが、イヤホンによっては逆転する。

ちなみに、写真上のHS1003カスタムでは全く削らなくてもバランスしている。ユニットの挿入角度や深さが影響しているので、試してみないとわからない。

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音量等が揃ったら、写真矢印の部分をわずかに削ってやる。

高音域の出方が大きく変化する。左右で聴き比べながら、ハイハットの音など目印になる音を決めて、その音が中央に来るように調整する。

 

さて、このチューニング、

既製品のカスタムIEMや、ユニバーサルイヤホンでも使えると思うのだが。。

また、ユニバーサルイヤホンの改造もしてみよっかな。

d( ̄  ̄)