最近はとても忙しい。
イヤホンを作る時間がない訳ではないが、その時間も論文検索や勉強の時間にあてたい。
qp2r が修理から返ってこないので、気持ちよく音楽を聴けないのも大きい。。(T-T)
だが、次期作の構想は自然と湧いてくる。
SONYのIER-Z1R
話題の超高級イヤホン。試聴もしていないし、20万円もすると、買う気力もない。
だが、さすが最新のハイエンド。思うところがたくさんある。
まず、ドライバの配置。
ビニール製の音導管を使った多ドラ機は多いが、最近の他社を含めた流れを見ていると、パイプは弊害が大きいため嫌われる傾向が見える。
自作してても強く感じる部分だが、パイプを使うと「音の自然さ」が随分とスポイルされる。
(まぁ、SONYは随分昔から多ドラでもパイプは使っていなかったが。)
パイプ的な音導管を使わないとすると、イヤホン筐体の中でいかに的確な場所にドライバを配置するかが重要となる。
Z1Rは、「できるだけ鼓膜に近づけながら、直線的に配置」を採用している。筐体のカタチ、デザインも絶妙だと思う。
上の写真は64audio tia Fourte。あえて複雑な配置を採用しているが、ここまで複雑な形状で成功しているイヤホンはほとんどないと思う。
自マニアとしては、物理的な仕掛けで音をコントロールする考え方はとても魅力的に感じるが、難易度はめちゃ高い。
Z1Rのように直線配置が一番フレッシュな音を得られる。SONYの答えは納得できるものだった。
ただ、この分解図からわからないこともある。
それは、5ミリドライバの背面処理の方法。超高音用と割り切って、背面は開放にしてあるのか?
以前分解した、maxellのMXH-DD600。
5ミリドライバの背面は、後ろのドライバの音に干渉しないように作り込んであった。
この辺りは、バラしてみないとわからないな。
次にドライバのセレクト。
高音域をダイナミックドライバとしている。これは単純に、BAドライバだとハイレゾ音域を出せないから。5ミリドライバなら、かなりの高音域や解像度もあげられる、いいセレクトだと想像できる。
また、以前、SONYのBAをいじっていた時には、中域にピークが来るちょっと難しいドライバだと感じていた。当然、現在は改善されているのだろうが、中域にBAを使うのを見ると、SONYの得意な部分にBAを持ってきたのだろうと感じてしまう。
そして、低域用のダイナミックドライバ。ex1000 などで採用されていた16ミリではなく、12ミリなところに違和感を覚える。
ex1000 のドスーーーンと沈む低域は、表現できているのだろうか?
そして、ポイントはこの構造。ダイナミックドライバの背面にパイプをつかって、背圧をコントロールしている。
実は、、ブログにはちゃんと書いていなかったのだが、私も同じ事をしている。パイプなら、背圧コントロールがやりやすく、低音の質も向上する。
SONYもたぶん、0.5ミリ程度のパイプを2センチ程度使っているはず。
さてさて。
ここまで、構造上の特徴をレビューしてみたわけだが、これだけでは「空間がとても広い」と言われているこのイヤホンの空間の広さの秘密は分からなかった。
真似して作ってみるかな?
空間を広くするコツがつかめればいいな。
d( ̄  ̄)
現場に捨て猫が!
(-.-;)y-~~~
ちょっと!誰のためにみんな頑張ってると思ってんねん?
心無い人がいるものですね。