自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

レジンの硬化による音質変化

ハード系のレジンは、硬化に伴って下記特徴があると思う。

 

①硬化直後

低音が結構でる。解像度も悪くない。

分解すると、結構レジン臭い。

 

②3日後

低音が減り、高音がキンキンになってくる。

分解すると、少しだけ臭いはおさまっている。

 

③2ヶ月後

徐々にまた低音が出てくる。

分解するとまだ臭う。

 

④約1年後

低音は、組んだ直後の8割程度出ている印象。

分解してもレジン臭はほとんどない。

 

どのタイミングでチューニングを合わせるべきか難しい。

まぁ、備忘録として。メモでした。d( ̄  ̄)

カルダス②

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一応フェイスプレートまで装着し、密閉した。

多分ここからが長い。

(ホームでも、機材を鳴るようにしてから、セッティングに使う時間もながいでしょ?)

 

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カルダスA8は、表面に青いゴムが引いてある。悪くないのだが、変色したり、ベタついたりするのではないかと少し心配。

だが、意外にちゃんと固着しており剥がすのには手間がかかる。そこで、カナルの先端部のみ剥がしてやった。

また、写真にはないが、音導管の曲がりを少なくするため、カナル先端部の真鍮は削り込んでいる。

d( ̄  ̄)

 

さて、出音のチューニングについて。

このイヤホンでは、ノーマル筐体のケーブルが出る辺りのゴムをこじってやり、穴を開けている。つまりここから背圧をカスタムシェル内に流すことにしている。このため、フェイスプレートをつけてやると、低音の暴れ方がかなりマシになった。

また、シェル内には、ハードレジンを追加して音の締まり向上を図った。

 

上記に加えて、カナルの出口をほんのわずかに削って、、、音がかなりマシになった。中域の響きが戻ってきた。空間も広がってきた。

だが、上が伸びない。音の角は柔らかいのだが、きもちいい所まではあと一歩。

 

 

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今回はカナル先端部の穴の位置にかなり気を使っている。

写真下側が左耳。写真では、耳道中心より上側に穴を開けているが、その後、中心部に戻した。

EX1000のチューニングも同時に進めているが、EX1000での検証結果、穴の位置は中心部付近の方が全体のバランスを取りやすいことがわかった。ただし、カナルの上側は2ミリ程度肉盛りし、皮膚を持ち上げる必要がある。。

なんだか、マニアックすぎて何言ってるのか分からないが、、、、ご容赦ください。

d( ̄  ̄)

 

 

 

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久しぶりに博多にいった。

疲れ切ってて出歩く元気がなかったので、近場の適当なラーメン屋に入ったのだが、、めちゃめちゃうまかった。(^^)

また行こう。

 

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古い友人が訪ねてきてくれた。

カスタムイヤホンを、手で器用に密閉をとりながら(苦労しながら)試聴してくれた。

手持ちのカスタムイヤホンは下記。

 

DITA answer

ボーカルの表現等が素晴らしく、良い。

 

SONY EX1000

音数が多く、どちらかと言うと分析的に聞く感じ。曲によってはanswerと使い分けるとよいのでは?

 

intime TI3

高音がキツく、いまいち空間や色っぽさがわかりにくい。

 

たまに、試聴してもらっているが、こんなに真剣に聞いてもらったのははじめて。

「以前より音がだいぶ良くなってたから、聞く気になった」とのこと。。カーステの人だが、欲しい音の方向性は似てると思う。

(^^)

また、よろしくね。

 

 

 

 

カルダス①

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RHAやら、EX1000やら進行中の作業も多いのだが、どうしてもカルダスを料理したくなった。

てなわけで、パパッとカスタム化。

筐体は割らずに使っている。ケーブルもそのまま使用した。

 

んで、出音は、、、、

モコモコ。ʅ(◞‿◟)ʃ

期待していた中域の美しい響きも全くない。

まず、解像度がひくく、空間も殆ど広がらない。。。

さてと。

この手のイヤホンはちょっとバランスを崩すと、途端にダメダメになる。

どう料理するかな???これは、難しいぞ。

d( ̄  ̄)

 

2.5ミリジャック補強

2.5ミリジャックは、以前から強度に不安があった。

イヤホンケーブル側ではなく、プレーヤー側を壊してしまってはとても面倒。DPX1の時も、qp2rでも太く硬いケーブル使用時は要注意だと思っていた。

 

ケーブル側を柔らかくするのは当然として、プレーヤー側の対策も欲しかった。

 

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幸いqp2r のジャック付近は、太めのジャックも使えるように彫り込んだデザインとなっている。

このデザインを活かすことにした。

上の写真は、ジャンク箱にあったイヤホンパーツ。minx?か何かだったと思う。筐体がねじ式になっており、上の部分が分離できる。

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蓋の部分をあてがってみると。。

ぴったり!ガタつきもない。なんという偶然。

♪( ´▽`)

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リューターで余分な箇所を削り取って、合体。

固定はレジンを使った。

 

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赤が入っているが、見た目もいい感じ。

太めのケーブルを少し揺すってみても、接合部はガタつかない。

大成功だd( ̄  ̄)

 

使用感も、いい感じ。

電車でも太いケーブルが不安なく使えるのはとても楽しい。

 

 

 

 

 

 

 

cardas A8

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珍しく完動品のイヤホンを買った。

ケーブルメーカーのカルダスが出しているA8。

本当は30年記念モデルの方が欲しかったが、なかなか出てこない上に、ノーマルのA8ですら滅多にみない。

 

カルダスは米国のメーカーで、スピーカーケーブルなどでは、そこそこ評価が高いと聞く。柔らかくプレーヤーの端子に負担をかけないケーブルを探していてたどり着いた。

A8の他に、EM5813というモデルもあり、期待して聴いてみたが、中域の面白さはあるものの、ベースラインが追いにくい程の締まり感の弱い低音だったので諦めた。ケーブルもありえないくらい硬かった。

 

対してA8は、中域がかなり柔らかく、全体に濃厚。空間の独特な感じはEM5813より薄れるもののこれはこれでかなり気持ちいい。

EX1000 の音はかなり濃厚だと思うが、更に濃厚だった。EX1000 が落ち着いたらこの子もカスタム化してみたい。

 

先ずはケーブルだけ仕立ててしまおうかな。

d( ̄  ̄)

 

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ちなみにもう一個買った。

あれ?

ちゃんと左右の音聞こえてますよ?

(^^)

 

 

 

EX1000 ブレイクスルー

11月ごろから、辛い期間が続いていた。納得できる音にできなくて、でも出口が見えなかった。

ようやく、ほんとようやく抜け出せたと思う。

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フェイスプレートを外して再調整。

先日、音導管の角度を変えたが、まだ不完全だと感じていたため。

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音導管を耳型から外して方向を付けたため、悩んだ挙句、シェル外側の加工に着手してみた。まぁ、ダメなら解体するつもりで。

 

だが、これが大当たりだった。

カナル部の上側も下側も、試聴を繰り返しながらかなり削り込んだ。

当然、フィット感も考慮して、耳の中の圧縮する部分と、その力を逃す部分を想像しながら少しづつ。。。

やっとで、左右の音量が正常値の中に入ったと思う。

どこを削れば、高音が出て、どこを削れば低音が出るか。どこを加工すれば空間が広がるか。

そんな事も同時にわかってきたと思う。

 

机で静かな状態で調整した後は、車に乗り、騒音の中での聴こえ方もチェックした。

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フェイスプレートには、小穴を開け、EX1000 の調整ネジへのアクセスができるようにした。

最終的にはこの穴はネジで塞ぐことで、調整ができるようにした。

 

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やっとここまできた。

手探りでのチューニングは、はまり込むと本当につまんない。だが、どうにか抜け出せた。

 

出音は、これまで聴いたどんなイヤホンより明らかに良い。上下左右に空間がどこまでも広く、音のバランスはピラミッド。エッジは柔らかめだが、解像度は低くない。

音質は基本的にEX1000 なのだが、ピントがバシッと合うと、全く世界が違って聞こえる。並みのヘッドホンになら余裕で勝てるような。。。

まぁ、プラシーボが入ってるんだろうけどね。

(^^)

 

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わんこが遊びにきた。

またきてねー。

 

 

 

 

 

耳型のワナ(追記あり)

どうも左右の音の差が気になって仕方ない。

ベースをセンターに持ってきたつもりでも、ベースの音色には色々ある。ジャズ的な丸い弾力的なベースもあれば、ゴリゴリと結構高音まで含んだベースもある。残響音を伴ったもの、平面的に鳴るもの。。。アーティストによって使う音色は千差万別。

つまり、どんなにチューニングしても全ての曲には対応しにくい。。ある曲でバランスを合わせても、あの曲だと変なバランスになったり。。。

チューニングだけでは根本的な何かが狂っているように感じて、出口が見えなかった。

d( ̄  ̄)

 

そこで、ふと、イヤホンの挿入角度に注目した。

カスタムイヤホンなので、たいして角度は変えられないが、手で押さえながら挿入角度を結構キツく変えてみた。

左耳の音の出口を上の方に大胆に変えてみると、、、それまで苦労していた中域付近の音の残響感空間の広さが改善されたように感じた。

「改善されたように感じた」とは曖昧だが、角度をつけるために、挿入深度が浅くなりそれだけで結構音が変わっていたため。。。

 

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写真はEX1000 の作成中のもので、音導管にシリコンパイプが入っている。

写真下側が左耳だが、右耳に比べ、シリコンパイプの角度が緩いことがわかる。

そう。カスタムイヤホン用に採取した耳型なりに作成するとこうなってしまう。

そこで、左耳のカナル内部をリューターで削り飛ばし、再度ビニールパイプの角度を付け直した。当然、ビニールパイプはカスタムシェルをはみ出してしまった(後でレジンで塞いだが。)。

 

使用してみると、大胆に角度を変えた割に、全く痛みや違和感を感じない。

そして、左右バランスはかなり改善された。まだ多少煮詰めたい部分はあるが、根本的に何かが狂っている感覚は無くなった。

d( ̄  ̄)

 

今回の作業で、耳型が万能でないことがよくわかった。多分私の耳は左耳の入り口付近で、一旦皮膚が狭くなっており、鼓膜への直線性が阻害されているのだと思う。その辺りを改善したい。

こうなると、カスタムシェルの「型」を作り直したくなってきた。今の型はソコソコ完成度が高いとは思うが、改善したいことも多い。

 

先ずは雄型づくりだな。

(結構大変そうだけどね。。。。)

 

〜追記〜

一日使ってみて、かなり音が改善されたと思った。やっと安心して楽しく聴けるレベルになったかな。

(^^)

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だが、まだ若干気に入らなかったので再度音導管の角度を変更した。

写真上が、変更後のEX1000 。

写真下側がこれまでのもの。90EX。

角度が全く違う。

更に左右のバランスが改善された。カナル先端部も少し太くしたので、コレくらいがキツキツ。

まぁ、角度関係は完成としようと思う。

しかし、たったコレだけのことで、すごく音が瑞々しくなり楽しく聴けるようになった。なかなか気づくのに時間がかかったが、大成功としたい。

 

さてと、この仕様を量産できるように、メス型を作らないとな。

今夜は気持ちよく眠れそうだ。

d( ̄  ̄)