アルティオが、新作を発表した。
採用技術の紹介記事を見たが、とても面白かったので、感想等を書いておきたい。
イーイヤホンブログ↓
https://e-earphone.blog/?p=1317188
先ずは、s.n.aという技術。
「調整機構をノズルの中に配置することで、従来はできなかった製造最終段階での微調整を可能にする音響構造です。バラつきやすい左右の低域の感度差を抑えることで定位感を向上させる効果があり、再生する音楽の楽器の位置や距離をより明確にする手助けをします。」とある。
そうそう、まさしくこれ!!最近私は「チューニング」を大きなテーマにして取り組んでいるが、市販品でもやるべきと強く感じていた。
カナルの中に、極小の何かを置く事で左右のバランスを整えようとしていると予想できる。
この位置の調整では、ほんのコンマ数ミリの違いで音はぐっと変わり、ピントが合ったりボヤけたりする。このため、調整は難しいと思うが、この事をメーカーがちゃんと認識して対応してくれるのが素晴らしいと思う。
これだけでも凄い説得力があるな。
続いて、SKISという技術。
下の写真はt8ie の分解写真。
アルティオの技術と似た構造の部品が入っている。t8ie の場合は、パイプの先端は閉塞させているので、考え方は全く違うかもしれないが、ドライバの前面から細いパイプを伸ばすという考え方は共通している。
こんど、試してみたい。
WARPという技術。
イヤホンの左右の音をミックスしてある程度の音の広がりを得る技術は、目新しいものでは無い。例えば、アンプだがiFi-Audio のxDSDでも採用されている。
今回の場合は、ケーブルで仕掛けをしていると考えられるので、このケーブルを他のイヤホンで使っても同様の効果が得られるかもしれない。
さて、WARPの効果は、どの程度なのかな?こればかりは聴いてみないとわからないが、他社の事例を見るとそんなに凄くもなかったような印象がある。d( ̄  ̄)
私個人としては、スピーカーのような定位にそんなに強く魅力を感じない。例えば、ドラムを叩くと、自分の音はほぼ頭の中で聞こえる。奏者では、脳内定位のほうが気持ちいいと感じる人も多いかも。。
まぁとにかく、s.n.aという技術が素晴らしいと思う。メーカーとしての良心に感心した。
アクティオ、応援したくなったな。(^^)