イヤホンのドライバの口径は、5ミリ程度から、16ミリ程度までが一般的。小口径の方がレスポンスや解像度が高く、口径が大きいほど低音が出る印象。
最近の主流は間違いなく10ミリ。低音も出しやすく何より耳への収まりが良く、筐体のデザイン自由度が高い。
だが、低域があまりでない。ベースラインあたりをノリ良く聴くなら問題ないが、更に下から空間表現を伴いながら聴きたいならイマイチに感じる。16ミリやヘッドホンの音を聴くとそう思える。
スペックだけ見ていると、大口径化するとスピード感や解像度が劣るような「気がする」のだが、実際はヘッドホンでは40ミリやら、50ミリのドライバが普通に使われている。だが、解像度不足などは言われない。ホームのスピーカーなら50ミリのドライバなんて小型の範疇。低音が出ないなどと言われることはあっても、解像度が不足するなどとは言われない。
ここ数年、5ミリクラスのドライバから、10ミリ、16ミリと口径を上げてきたわけだが、まだヘッドホンと比べると空間表現には大きな差がある。
鼓膜からの位置や密閉度も考慮すべきだが、特に低域の余裕感が全然違う。
10ミリ以下のドライバでは到達できない世界があるはず。。そんな想いが大きくなってきている。
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10ミリ以上のドライバで、これまでに作りきったと思えるのが写真の二台。
どちらもSONY。左がEX1000、右が90EX。どちらも16ミリドライバなのだが、キャラクターが結構違う。
ベースライン辺りを力感たっぷりに聴かせる90EXに対し、EX1000はベースライの下から豊かに鳴らす事を目指しているような音作り。
聞くジャンルによっては90EXの方が良いだろうが、ジャズ的な大編成バンドをよく聴く今では、EX1000の方が楽しめる。
ベースラインあたりに集中するのではなく、かなり低いところから豊かに正確に鳴らす事を目指してみようと思う。
そのために大口径化に取り組んでみようと思う。
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以前何度か、ヘッドホンのイヤホン化に取り組んだ。当時はどんな感じになるか試したかっただけなので、持ち歩きの不便さからすぐ辞めてしまっていた。
だが、改めて聞き直してみると、なかなか低音域の空間が広い。40ミリ程度なら、ヘッドホン用の優秀なドライバが沢山あるはず。
だが、大型化は避けられないため、16ミリ程度から知見を貯めていこうと思う。
大型化の第一歩?としてイヤホンを買った。
Creative の
Aurvana Air EP-AVNAIR
カナル型のイヤホンではなく、「開放型」と言われるもので、口径が15.5ミリと大きく、評判がそこそこなので選んでみた。
さて。どうなるかな?