自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

7ミリチューニング

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音導管を7ミリとありえないくらい太くし、かなり好感触を得られたので、dita dreamとアシダホンをメインにチューニングを進めた。

 

◯dita dream

高音が出過ぎで聴き疲れがすごい。

ハイハットやシンバルなどがキンキンするのではなく、聴こえるか聴こえないか?くらいの高音が辛い感じ。この感覚はintimeのイヤホンを改造して使った時の感覚と同じ。上方と前方に空間が気持ちよく広がり、キンキンスル音も無いのだが、1時間くらい聴くと耳が痛くなる。聴こえないか超高域が影響していると仮定し、スポンジなどで調整してみると治った現象。

intimeは専用のツイーターがあるので理解できたが、dreamでこの状態が作れるとは思わなかった。音導管にほんの少しスポンジを入れて、耳が痛くならないが空間が歪まないポイントを探した。スポンジを切り刻みながら量を調整するのはそこそこ時間がかかった。

 

あと、カナル先端部の外径調整にもかなり時間を使った。カナルの先端外径が太くなると、耳への密着度が高くなり、低音の沈み込みが増える。

だが、無計画に太くすると耳が痛くなる。耳の形を感じながら、圧力の弱いところを狙ってレジンを盛り上げていく作業を繰り返す。この作業は少しづつやらないとわからなくなるので、1週間くらいかけてじっくりやった。

あと、音抜き穴の大きさを左右できっちり揃えておいた。定位感が増した。

 

 

◯アシダホンも同様にチューニング。

内容はdreamとほぼ同じ。

カナルの長さを変えてやると音量が変化することが確認できた(前回の記事で書いた内容)。

 

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他のイヤホンも含めてチューニングした。以下に出音をまとめたい。

◯dream

dreamは、ほぼ完全な鳴り方に持っていけたと思う。沈み込み、空間表現、解像度。ちょっとこれを超えるイヤホンを聴いたことはない感じになった。イヤホンのカスタム化のメリットはイロイロ語られるが、音導管を目一杯太くできるのがイヤーピースイヤホンに真似できない1番のメリットだと思う。

まぁ、圧倒的に変わりますわ d( ̄  ̄)

 

dreamでは、次は空間を整理して定位感を向上させたい。例えばジャズトリオの演奏を聴いた場合、高い音は上の方、低い音は下の方から聞こえる。だが、優れたシステムで聴くと高い音だろうが低い音だろうが、楽器の方から聞こえる。プレーヤーがそこに立っている。となりのプレーヤーとの距離感までわかるような。そんな定位感にこだわってみたい。

手法はわからないのだが、多分、ほんの少しのドライバの角度だったり位置だったりが影響するのではないかとおもう。

さて、どうするかな?d( ̄  ̄)

 

◯アシダホン

意外なほど良い。音の輪郭、彫りの深さ、音色などはdreamにかなり近い。この値段のドライバでこうできるのってすごいと思う。

また、低音は沈み込みの深さは敵わないものの、力感が強く充分楽しい。

空間の深さ、無音の空間の拡がりはdreamが圧勝する。静かな環境で音の細部にこだわって聴くならdreamがいいかな。一方、電車の中など騒音下で聴くのであればアシダホンの方が楽しい。低音に力感があるので騒音に負けない。

歪んだギターを掻き鳴らすような激しい音源(suspended4th的なバンドとかね。)との相性も抜群に良いので、通勤時のお気に入りになってしまった。

 

◯BA4発機

チューニングを変えてやるとかなり良くなった。しかし、BA特有の音の輪郭がボヤける現象はどうにもならず、ダイナミック機にはまだまだ及ばない。

どうチューニングすれば楽しくなるか、もう少し研究してみたい。

 

◯IE800

数年前に組んだままの状態。音導管は4ミリくらいか?

再チューニングを実施。それほど悪くないのだが、音導管7ミリのものと比べると空間が狭く、音に新鮮さがない。また、低音の出し方などに少し無理を感じる。頑張ってるよ?的な感じかな。

近々作り替えたいと思う。

 

◯雑記

最近、イヤホンを買わなくなってしまった。試聴してみても、興味を惹かれるものに出会えない。

今の手持ちの完成度を上げながら十分に楽しめるのだが、そろそろイヤホンの市場も落ち着いて行きそうな予感がする。でも、本当にいい音を出してくれる製品が生まれる状態は残って欲しいな。

d( ̄  ̄)

 

 

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カバンが欲しくなって、作成中。

大物の革細工は久しぶりだな。